- 2020年11月07日 14:33
竹中平蔵流のベーシックインカム論では、大方の人は引いてしまうだろう
維新の新しい大義にベーシックインカムを上げられる方がおられたが、ベーシックインカム論にも2種類あり、仮に竹中平蔵氏が主唱するようなベーシックインカム論だと如何にも現在の社会保障システムが根底から覆されるような印象があり、少なくとも竹中平蔵氏の議論に依拠してベーシックインカム論を展開されるのは止めた方がいい。
維新が全国政党として大きく飛躍するカギはやはり、統治機構改革とか行政改革、さらには選挙制度改革をはじめとする政治改革にあるような気がしている。
大阪都構想は、大阪府と大阪市の二重行政を解消するための一つの手段でしかないはずだ。
維新が本当の全国政党になるためには、すべての国民が直面している問題に対して真正面からぶつかっていく必要があり、維新は、大阪都構想が一頓挫したからと言って簡単に引き下がるような柔な政党ではないはずだ。
維新は、すなわち改革、しかもあえて血を流すことも厭わない抜本的改革を意味しているはずであり、現状に安住するようではとても維新の名に値しないはずだ。
退嬰化している社会にあえて異議を述べ、単に異議を述べるだけではなく、実際に行動に移すのが維新の真骨頂であるとすれば、維新は大阪府知事や大阪市長、さらには大阪市近辺の首長や銀のポストを獲得した程度の小さな成功にいつまでも甘んじてはいられないはずである。
維新は、一つの運動体であり、維新の運動には終わりはないはずだ、というのが私の認識である。
維新は、維新らしい旗を掲げるべきだろう。
その旗は、ベーシックインカムのような色々面倒な議論を巻き起こしそうな経済政策論程度の小さなものであってはならないはずだ。
今の維新のメンバーに維新に相応しい旗を掲げることが出来るかどうかは分からないが、維新とは、本来もっと大胆で、ある種の革命的色彩を帯びるものだろうと私は思っている。