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- 2020年11月07日 10:11
【買いだめ】、第2波に向け食品スーパーが購入制限!南カリフォルニアでもすでに品薄?
コロナ感染拡大の再襲来で消費活動にも今年春に起きたパニック購入のような兆候もでており、スーパーなどでは対応に追われている。
ニュージャージー州に2店舗を展開しているグルメスーパーのラステリ・マーケット・フレッシュ(Rastelli Market Fresh)では先月から精肉などの冷凍保存について問い合わせが増え始めたという。
牛肉や豚肉、鶏肉などを長期で備蓄をするため顧客が保存方法を知りたがっていたのだ。同時に冷凍食品や冷凍ピザの売上が伸びだした。
長期保存ができるような缶詰やパスタなどの加工食品から、トイレットペーパーやキッチンペーパー等のパーパーグッズも売れ行きがよい。
学校や大学がこの冬、再び休校することを見越して顧客が子どもたちのために買いだめに走っているというのだ。
ニューヨークを含めコネチカットやニュージャージーに7店舗を展開するスチュー・レオナードでも同じように買いだめが増え始めているという。
同社CEOで社長のステュー・レオナード・ジュニア氏は「パンデミック以来、外出を控えるためお客様の数は減少しています。一方で客単価は25%も増加しているのです」と話している。
今年の春に経験した突発的な商品不足から多くの消費者は前もって買いだめの準備に取り掛かっていたのだ。中でもクリーニング用品は先月の段階で一部地域でソールドアウトに陥っていた。ナショナルブランドを中心に洗剤などの在庫が底を尽いているのだ。
レオナード・ジュニア氏は「私は今後何が起こるかを予測できませんが、お客様からは第2波についての不安の声を頂いています」と述べ、欠品させないよう補充を急いでいる。
傘下のサムズクラブを含めてアメリカ国内に5,400店近くを展開するウォルマートでも一部地域で買いだめ行動を確認している。
同社CEOのダグ・マクミラン氏は先月26日、ヤフーが主催した経済サミットでローカル店でクリーニング用品や冷凍食品の買いだめがあることを証言した。やはりナショナルブランドを中心に品薄状態だという。
より寒くなってきた今月に入ってパニック購入による品薄を防ぐため、大手食品スーパーは具体的な買い物制限を再び始めている。
スーパーマーケットチェーン最大手のクローガーでは今週からティッシュペーパーやペーパータオル、除菌シート、ハンドソープについて顧客一人につき2個までとの購入リミットを開始した。
東部を中心に2,000店近くのスーパーを展開するアホールド・デレーズUSAの傘下のスーパー、ジャイアントでは顧客による買いだめ行動を確認していないと話しているが、先週からトイレットペーパーとペーパータオルに数量制限を持たせている。
テキサス州に約400店を展開するHEBでも「商品は毎日入荷しています」と発表しているもののペーパーグッズなどで一時的な購入制限を課している。
外出禁止令が突然に発動された3月のようなひどい状況には陥らないとは思うが、それでも第2波の状況によっては全スーパーで購入制限が再び施行されそうだ。
トップ画像:アマゾン・フレッシュ・アーバイン店のクリーニング用品コーナー。南カリフォルニアでも、すでに一部の商品は品薄状態になっている。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。アメリカでは5日、感染者数が1.2万人を超えました。いまだに新型コロナウイルスをフェイクだと思っている人もいるほど、アメリカにはサイコパス気質の人が多いと思います。今回の大統領選挙でもそれがよくわかったのではないかと思います。MLBのロサンゼルス・ドジャースが優勝したこともあり先日、近所のどこかで爆音を撒き散らすパーティが行われていました(レイカーズの優勝時もそうでした)。
後藤が住んでいるガーデナにはブルーカラーが多く、それほど所得の高くない人達が多く住んでいます。そういった方々は知識や情報に疎いため、どうしても健康管理についても甘くなりがち。したがって友人や親族等に感染者が出ない限り、コロナ禍でもパーティは平常運転。全米でもこういった傾向はあると思います。つまり低所得者層を中心に今後、第2波が拡大していくということ。で、同時に買いだめに走る輩も再び増えてきます。早くから購入制限を課しているので3月ほどひどくはならないとは思いますが...
アメリカはおおらか過ぎる人から病的に心配性な方まで極端な人が多いですからね。先に手を売っておくしかありません。