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“自宅では水着で過ごす” 田中みな実が好かれる理由は「あざとさ」ではない - 堺屋 大地

 10月からレギュラー放送がスタートしたバラエティ番組『あざとくて何が悪いの?』(テレビ朝日系)にて、芸人の山里亮太さん、テレ朝アナの弘中綾香さんとともにMCを務めている田中みな実さん。

【画像】“下乳”を披露した写真集

 “あざとさ”にフィーチャーした番組のMCに抜擢されているだけあり、世の中の大多数の人は「田中みな実は“あざとさ”の天才である」と考えているでしょう。

 しかし、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーである筆者から見れば、むしろ田中みな実さんの“あざとさ”は下手クソに見えるのです。

 あざとくなんてない、彼女は純真だ……と言いたいわけではありません。“あざとさ”のスキルが低いと言いたいのです。


田中みな実 ©️時事通信社

「ぶりっ子」から二度のキャラ変をしている

 2009年、TBSに入社した田中みな実さん。TBS女子アナ時代はぶりっ子キャラがハマり知名度を上げるものの、知名度と好感度が反比例していたと言っても過言ではないでしょう。

 2014年にTBSを退社しフリーアナに転身しますが、TBS在籍時代はオリコンが年末に発表している『好きな女性アナウンサーランキング』のトップ10には、一度もランクインせず。それどころか『週刊文春』が発表している『嫌いな女子アナ』のランキング上位の常連でした。

 それが今や、2018年の『好きな女性アナウンサーランキング』で10位に食い込み、さらに昨年の同ランキングではなんと一気に2位へジャンプアップ。

 田中みな実さんは二度のキャラ変により、一転して女性人気を獲得していったのです。 そして、同じく昨年12月に発売した初の写真集『Sincerely yours...』(宝島社)は発行部数60万部突破。しかもメインの購買層は若い女性だというから二度驚きです。

 男性ファンを獲得していたぶりっ子キャラは諸刃の剣であり、かつては女性ウケがすこぶる悪かったはずですからね。

 最初のキャラ変は闇(病み)キャラ。

 例えば2017年放送のバラエティ番組『ちょっとザワつくイメージ調査 もしかしてズレてる?』(フジテレビ系)に出演した際には、一人暮らしの自宅に帰った際、「誰かに電話したいと思って電話を取り出す。(しかし)一人も電話できる人がいない」と気づき、孤独感から涙を流すと吐露。

 ジムでキックボクシングをするシーンでは、最近誰かを殴りたくなったことはあるかと尋ねられると、「そういう感情も忘れてたから。いろんな感情を捨ててたので」とどこか達観したような、それでいて闇の深さが垣間見える至言を放つのでした。

 彼女のネガティブ発言はこの番組に限らず、様々な番組で披露されていましたが、奇しくもその深い“闇”が同性からの多くの共感を呼んだのです。

 お次のキャラ変は美意識高いキャラ。

 学生時代から徹底して美を追求していたそうなので、“キャラ変”というと語弊がありますが、近年になってそのキャラが世間に認知されてきたのは間違いないでしょう。

 自分磨きのためにエステ通い、ジム通いは当たり前。食事は果物中心にするなどし、水の摂取方法にも強いこだわりがある。

 ボディラインをチェックするために自宅では水着で過ごす、型崩れしないようにブラジャーは手洗いする、飲み会中であっても夜12時をすぎるとトイレでメイクを落としてスキンケアをする……そんなこだわりエピソードが次々と出てくるのです。

 美へのこだわりが評価され、ファッション誌や美容誌の表紙を飾ったり連載を獲得したりしており、現在では美のカリスマの地位を築き上げています。

 “あざとさ”の天才はあの二人の女子アナ

 さて、ここからがいよいよ核心。筆者がなぜ田中みな実さんには“あざとさ”の才能がないと断言するかを解説しましょう。

 率直に言って、“あざとさ”の天才であれば、あそこまでアンチは生まれていなかったはず。“あざとさ”のスキルが高ければあんなにも生きづらい状況に陥ることはなく、もっと上手に世間を渡っていたでしょう。

 例えば、元フジテレビで現在はフリーアナの高島彩さんや加藤綾子さんは、そういう意味で“あざとさ”の天才だと思います。高島彩さんは『好きな女性アナウンサーランキング』で5年連続1位を獲得して殿堂入り、加藤綾子さんも同ランキングの上位常連で2年連続1位を獲得した時期もありました。

 高島彩さんと加藤綾子さんは“あざとさ”の天才ですから、全方位(老若男女)へのアピールが抜け目なく、男性から非常に好かれ女性からは嫌われないのです。

 かつての田中みな実さんを振り返ると、彼女は男性からはそこそこ好かれていたものの、女性からは非常に嫌われていました。彼女の“あざとさ”が二流だったゆえに、“あざとさ”が世に露呈してしまい、嫌われてしまったとも言えるでしょう。

 そう、世間から「あざとい」と評される時点で“あざとさ”のスキルが低い証拠であり、一流の“あざとさ”を持つ女性は大衆から「あざとい」とさえ見抜かれないのです。もちろん高島彩さんや加藤綾子さんの“あざとさ”を見抜いていた方もいたでしょうが、それはマイノリティだったわけです。

 田中みな実さんは“あざとさ”がド下手クソだから過剰にぶりっ子を演じてしまい、マジョリティに“あざとい”と思われてしまっていました。“あざとさ”の天才はぶりっ子なんてしないし、ぶりっ子しても周囲に見抜かせないんです。“あざとさ”だけを見れば、田中みな実さんは高島彩さんや加藤綾子さんの下位互換だったとも言えるでしょう。

 “生身の人間”感が“あざとさ”を超える時代

 しかし、女子アナの人気・需要の潮目が今や変わっているのです。

 真の“あざとさ”を持ち、かつて栄華を極めた高島彩さんや加藤綾子さんは全盛期に比べると人気は低下。逆に“あざとさ”の才能に恵まれず、不器用に生きてきた田中みな実さんの時代が到来しています。

 余談ですが、2018年の『好きな女性アナウンサーランキング』2位、2019年1位のテレ朝・弘中綾香さんも、田中みな実さん同様、“あざとさ”に関しては二流と言えるでしょう。

 時代は“あざとさ”一流の高島彩さん・加藤綾子さんには向かい風、“あざとさ”二流の田中みな実さん・弘中綾香さんに追い風が吹いているのです。

 10月27日放送の『プロフェッショナル 仕事の流儀』(NHK)で特集された田中みな実さんは、密着取材中に「求められたことに対して120%で応えたい」と仕事の流儀を語っていました。

 一方で、自身に対して「特別な才能があるわけでもないからね」、「見飽きたら、もうそこで終了なんですよ。もう消耗品だから」といった諦観も覗かせていたのです。

 断言できるのは、田中みな実さんが今、女性を中心に多くの支持を得ているのは、決して「あざといから」ではないということ。

 “女”としての生き方はどこか不器用ながら、自分の芯を曲げずに貫き通せる強さを持っていること。これが彼女の人気の所以だと感じるのです。

 そつなくなんでも上手にこなし、類まれなセルフブランディング力でいまだに視聴者に隙を見せない“パーフェクト女子アナ”である高島彩さんや加藤綾子さんに対して、田中みな実さんは自身の欠点や弱さをあけすけに見せていました。

 “あざとさ”は下手クソながら、さらけ出した“生身の人間”感で多くの女性の共感を得ているのでしょう。

(堺屋 大地)

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