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トヨタ、営業利益は従来予想の2.6倍に上方修正 販売が急回復


[東京 6日 ロイター] - トヨタ自動車<7203.T>は6日、2021年3月期通期の連結業績予想(国際会計基準)を上方修正した。営業利益は前期比45.8%減の1兆3000億円となる見通しで、従来予想(5000億円)の2.6倍に引き上げた。新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ販売が想定よりも早く回復しているため。修正後の営業利益予想は、リフィニティブが集計したアナリスト26人の予測平均値1兆2490億円を上回る。

豊田章男社長は今回初めて中間期の決算会見に姿を現し「コロナ危機という有事であるということで出席した。特に有事の際は仕事で貢献することが大切だ」と語った。

コロナ禍の中でも通期予想を上方修正できた理由については「この6カ月の頑張りもさることながら、(リーマンショックからの)これまでの11年間の取り組みにより、トヨタという企業が少しずつ強くなってきたからだ」と強調した。

さらに、「リーマンショック時のトヨタの販売は市場を4%下回っていたが、コロナ危機では市場を3%上回るペースで回復している」といい、「生産も販売も必死になって自分たちの仕事をした。それが急速な販売回復につながった」と話した。

世界の連結販売台数は、4─6月は前年同期比で半減していたが、7─9月は同17.6%減まで戻り、後半の3カ月だけで5060億円の営業利益を確保した。今後も堅調な回復が続く見通しで、トヨタ車・レクサス車を合わせた販売は10─12月は前年並み、来年1ー3月は同5%増を見込む。これまでは10─12月は約5%減、来年1―3月は約5%増と想定していた。

日野自動車<7205.T>などを含むグループの世界販売計画は910万台から942万台に上方修正した。うちアジアは113万台から119万台に、日本は196万台から204万台に、欧州は87万台から93万台に引き上げた。

北米は従来計画の233万台を据え置いたが、販売は4─6月の約62%減から、7─9月は8%減にまで回復した。近健太執行役員は「新商品を切れ目なく色々なセグメントに投じてこられた」と振り返り、特にSUV(スポーツ多目的車)セグメントに投入した「新商品が好評を得ている」と説明。在庫も「まだまだ非常にひっ迫」しており、値下げの原資となる販売奨励金を積み増さなくても売れている状況だという。

ただ、コロナ感染リスクの高まりから、米国では欠勤率が増加傾向にあり、「先行きを安定して見通すことができる状況ではまだない」とも話した。

通期純利益予想は従来の7300億円から前期比30.3%減の1兆4200億円に上方修正。売上高に相当する営業収益予想は従来の24兆円から同12.9%減の26兆円に引き上げた。

中間配当は1株105円とした。うち5円は特別配当で、前年同期から5円増配となる。自社株取得の発表は見送った。

通期の前提為替レートは従来の1ドル=105円から106円に、1ユーロ115円を121円に見直した。

*内容を追加しました。

(白木真紀 グラフ作成 田中志保 編集 橋本浩)

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