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豪経済は回復途上、人口の伸び鈍化が主な重しに=中銀金融政策声明

[シドニー 6日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は6日、金融政策声明を発表し、短期的な経済活動の見通しを引き上げたものの、人口の伸びの劇的な低下は経済が新型コロナウイルス流行前の想定と比べ「著しく縮小」することを意味すると警告した。

中銀は新型コロナに伴うロックダウン(都市封鎖)から国内経済が再開する中、景気回復が進んでいるとしつつ、先行きは険しく不透明だと指摘した。

失業率は高水準で推移するとみられ、賃金とインフレが抑制される中、中銀は3日、政策金利を過去最低の0.10%に引き下げた。

また、国債買い入れについても今後6カ月間、対象に期間が約5年から10年の国債を加え、1000億豪ドル規模を買い入れるとした。

中銀理事会は、マイナス金利の恩恵はほとんどないと判断しており、これ以上の利下げは検討していないと強調。一方で、インフレ率が目標バンド(2─3%)に回帰するまで利上げはしないとコミット。少なくとも今後3年は目標への到達は見込まれていない。

焦点は資産買い入れプログラムとなりそうだ。

中銀は「状況が求めれば、理事会はさらなる行動をとり、追加の買い入れに取り掛かる用意がある」とした。

オーストラリアは新型コロナ封じ込めに比較的成功しており、当初想定よりもリセッション(景気後退)は深刻になっていない。

中銀は10─12月期の経済成長率見通しをマイナス4%とし、従来のマイナス6%から上方修正した。

失業率のピークは8%前後を想定。従来は10%に到達するとみていた。ただ、ピークからの低下は緩慢で、2022年末までにようやく6%前後となる見通し。

<人口伸び率、第1次世界大戦以来の低さに>

中銀はまた、オーストラリアの国境が2021年末まで引き続き閉鎖されると予想。人口の伸びの唯一最大の原動力となっていた移民の流入を遮ることになる。

年間の人口伸び率は2020/21会計年度に0.2%、21/22会計年度に0.4%まで落ち込むとみられている。これまで数年間は1.6%以上となっていた。

中銀は「これは第1次世界大戦以降で最も低い人口伸び率だ」とし、長期見通しにとって大きなチャレンジだと指摘。「全体として、予測期間終了時点の経済はパンデミック(世界的な大流行)前の想定に比べ著しく縮小すると見込まれている」とした。

*内容を追加しました。

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