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米国民“分断”の大統領選 どちらが勝ってもトランプ氏はTwitterに居続ける? 「選挙中だけの対立がずっと続く懸念」


 投票締め切りからまる1日が経っても集計が続き、勝者がまだ決まらない異例のアメリカ大統領選。そんな中、支持者たちのストレスも頂点に達しているようだ。

【映像】ののしり合う両候補の支持者

 4日、ネバダ州クラーク郡の選挙委員会の会見に突然割り込んだ男性。「バイデン候補と家族がこの選挙を盗んだ」などと大声で叫ぶなどしたため、会見が一時中断した。また、ミシガン州デトロイトの集計所では、トランプ大統領の支持者が続々と集まって「開票をやめろ!」などと口々に叫び、警察が「下がれ」と静止するなど小競り合いに。

 トランプ陣営はTwitterで、「左派(民主党)は選挙を台無しにしたがっている。みんなで反撃してくれ!」と呼び掛けていた。


 接戦であればあるほど、両候補の熱狂的な支持者の間で分断が深まっている。トランプ氏の支持者からは「アメリカ国民として誇りを持っている。ドナルド・トランプの再選を願っているし、確信しているよ!」、バイデン氏の支持者からは「私たちはただ願っているわ!みんな投票して変化を起こそうと頑張っている。私たちは努力しているのよ!子どもたちのため、すべての人のために!トランプはさっさと去るべき」といった声があがった。

 分断について、ハフポスト日本版編集長の竹下隆一郎氏は「みんなが同じ意見で同じ候補に投票するわけではないので、選挙期間中の分断はある意味、当然起こり得ることだ」とした上で、「選挙はひとつのお祭りと似ていて、期間中は各候補が多額のキャンペーンを行い、自分の主張を戦わせて、時には相手に反論していくが、終わった後は“じゃあみんなで協力していこう”というのが普通の選挙だ。ただ今回、トランプ氏は終わった後もおそらく『これは不正だった』『郵便投票はよくない』と言い続けるだろう」との見方を示す。


 また、勝敗に関わらずトランプ氏はTwitterに“居続ける”と指摘。「トランプ氏はTwitterをずっとやっていて、選挙が終わったらやめるというのは想像がつかない。たとえ負けたとしても、“Twitter元大統領”として残り続けると思う。まだ結果はわからないが、バイデン氏が勝ったとしてもTwitterにトランプ氏はいるし、トランプ氏が勝ったら大統領としているということで、一定の影響力を持つのではないか」と述べた。

 トランプ氏がTwitterに居続けることで、分断を加速させる可能性があるという。「オバマ元大統領もTwitterで積極的に発信していて、議論が深まることはいいことだが、トランプ氏はTwitterに居続けるだけではなく、分断を煽ったり不正を指摘したりする可能性がある。選挙中だけだった強烈な対立がずっと続いてしまう懸念がある」とした。

 では、アメリカはこの先どのような方向に向かっていくのか。竹下氏は「今回は2人とも高齢の候補者だが、若い政治家も出てきている。その中で、資本主義そのものを疑っている世代が出てきているのは今後注目すべきポイントだと思う。バイデン氏は特に地球環境問題に積極的だが、環境破壊がよくないという世代が出てきていて、前回でいうとサンダース氏を支持したような世代。その人たちの声が今回はあまり見えてこず、特にアメリカ型のグローバリズムや資本主義が限界を迎えているという中に“どう生きていくのか”というものが見えなかったので、そこは次の論戦に期待したい」と述べた。
(ABEMA/『ABEMAヒルズ』より)

映像:バイデン氏当選確実目前 トランプ氏は法廷闘争の構えも

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