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中国の石油・電力設備は既に過剰か

第4四半期は中国のエネルギー需要期で、一昨年や昨年には軽油などの石油製品の供給が極端に不足して「油荒」と呼ばれる社会的な混乱が発生しました。

しかし、今年は今に至るまで混乱の話題は聞かれません。毎年のように夏場や冬場に報じられた電力供給力不足による停電の話も、今年は目立ちませんでしたね。

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改革開放以来進められてきた中国のエネルギー供給力の増強は2000年代後半に一段と加速しましたが、ここに来て供給力が過剰になりつつあるのかも知れません。

下の図は中国の四半期毎の第二次産業GDPと原油処理量に原油換算した発電量を加えて日量ベースにした数値とを比較したものです。

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2010年と2011年の第4四半期GDPが大きくエネルギー供給の伸びを上回っていることが判ります。
中国のGDP統計には年末に向けた帳尻合わせが行われている節もありますが、それを差し引いても産業活動に見合うエネルギー供給が行われなかったことが混乱の要因だったと推定されます。

今年第2四半期も原油処理量が前年割れしていたためエネルギー供給が落ちていますが、この程度では混乱には至っていません。

今年1~9月の平均原油処理量が日量930万バレルなのに対し原油処理能力は同1,180万バレル程度と見られるため、稼働率は80%を割っています。

今年は7回にわたり国内公定石油製品価格が変更されて調整が行われているため、過去2年間のように硬直的な販売価格によって精製業者が原油調達価格との逆ザヤに苦しむことも緩和されていますから、純粋に需要が伸び悩んでいるのでしょう。
今年の中国の鉱工業生産指数は、4月以降ずっと前年比一桁台の伸びとなっています。

中国の原油処理能力は、2005年比で2010年は44%増となりました。2015年には2010年比10%増と見込まれ、更に2020年には2015年比16%増と計画されていますが、消費の伸びが停滞するなら過剰となった分コストが悪化することになりますね。

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