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ほっとさせてくれたフィギュアGP中国大会

尖閣問題で緊張している日中関係のなかで開催されたフィギュアスケートGPシリーズ第3戦中国杯がどうなるのか、観客席でなにか騒動が起こらないか、ぬいぐるみや花束ではなく、石でも投げ込まえないかと心配していましたが、混乱がなかっただけでなく、テレビに映っていた観客席をみると日本の応援席だけでなく、中国の観客席からも浅田真央さんや高橋太輔さんを応援する姿が見え、ひと安心しました。影響は、レクサスの冠大会にもかかわらず中国側がレクサスの名を外したことぐらいだったのでしょうか。

   浅田真央さんと町田樹さんが優勝したこともよかったのですが、無事に大会を終えたことは、日中の異常な緊張関係をほぐすためにはよかったのではないでしょうか。すくなくとも、スポーツに政治を持ち込まなかった事実を中国側がひとつ残したのですから。



中国人記者から尖閣諸島の問題に関する質問が出たことに対し、浅田真央さんが「少し心配はありましたが、中国の方もたくさん応援してくれてうれしかった」と答えたことが報じられていました。サンスポによると「ほかの中国人記者からはスポーツに政治を持ち込む質問にあきれたような声も漏れていた」ということが事実なら、中国でもまともに理性を働かせる記者がいるということであり、せめてもの救いです。

真央、記者からの政治的質問に…/フィギュア - スポーツ - SANSPO.COM(サンスポ) :

今回の尖閣問題で暴動まで起こした民度の低さ、事実を見ようとせず、ナショナリズムに煽られ、反日発言が繰り広げられている状況が、中国の危うさを物語っています。

なんの国益にもならず、政治の権力闘争に利用されるだけだという構図をきっと中国でも賢明な人たちは見ていると信じたいところですが、いつまでも互いの政治のためのチキンゲームは続きません。

 日中共に戦争ができない以上、ほんとうの解決を見出す方法を模索する時期が遠からずやってくると思いますが、もしこなければ共倒れになりかねず、フィギュアスケートGPシリーズ第3戦中国杯が、互いに頭を冷やすいいきっかけとなって欲しいものです。まだまだ正常化には程遠い状況とはいえ、薄っすらと明日への光明を見せてくれたのではないでしょうか。

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