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地域により住民の投票動向が二極化していた大阪都構想

大阪市を残す選択を市民は選びました、同市を廃止して4つの特別区に再編する大阪都構想の住民投票は、「反対」という結果になりました。

今回はこの投票結果を地域別に分析してみたいと思います。

大阪市が24区地域別の投票結果を公表しています。



24区の内訳は、賛成区が10、反対区が14になっています。

色付けするとご覧のとおり。

※大阪市役所の公開データより『木走日記』作成


大阪24区の位置を大阪市役所の地図で確認しておきましょう。



この地図を利用して賛成10区と反対14区を色付けしてみます。

※大阪市役所の公開データより『木走日記』作成


これは興味深いです。

賛成の10区が大阪市北東中心部に集中していることが見て取れます。

賛成の10区、北区・都島区・福島区・中央区・西区・浪速区・淀川区・東淀川区・城東区・鶴見区はご覧のとおり、大阪市中心部に集中しています。

北区は大阪の中心地、いわゆる「キタ」のある、官庁街&ビジネス街&オシャレな繁華街。JR大阪駅・阪急/阪神/地下鉄の梅田駅があります。高級ホテルやデパートが多いです。

浪速区はもうひとつの中心地、中央区にかけて、いわゆる「ミナミ」・難波(なんば)のある、ビジネス街&大衆的な繁華街&歓楽街です。JR難波駅・南海難波駅(中央区にまたがる)があります。

中央区ももうひとつの中心地。いわゆる「ミナミ」。ビジネス街&大衆的な繁華街&歓楽街。大阪城があります。近鉄大阪難波駅があり、船場・心斎橋・道頓堀・千日前があります。老舗の商店や問屋、デパートが多いです。

対して、いわゆる「釜ヶ崎」がある西成区や、焼肉屋さんの集中する「鶴橋」がある生野区など大阪市中心部より少し離れた位置の区はことごとく反対区となっております。

大阪市住民の明らかな地域による投票動向の二極化は興味深いですね。

中心部の住民ほど大阪都構想に「賛成」投票する傾向が顕著であり、中心部以外の住民ほど「反対」投票する傾向が顕著だったわけです。

中心部以外の住民ほど「大阪市民」のポジションに心情的に依存していたのかもしれません、投票が迫るにしたがって「大阪市」が無くなることへの不安感がつのったのかもしれません。

中心部10区しか賛成支持過半数を保つことができなかった、周辺14区から支持を失っていった、維新の敗因は、このあたりにありそうです。

今回は地域により住民の投票動向が二極化していた大阪都構想の投票結果を分析いたしました。

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