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尖閣の領有権に関し中立だという米国(記者会見の模様)

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True, Japan has ongoing territorial disputes with South Korea and Russia. But Japan has not used or threatened force, or applied economic pressure to retrieve what it considers Japanese territory.

「日本は、韓国およびロシアと領土問題を抱えているのはそのとおりだ。しかし、日本は、日本の領土と思われるものを取り戻すために、武力を行使したり、或いは行使すると脅かしたりしたことはなく、また経済的圧力をかけたこともない」

Chinese behavior in the last two years starkly differs.

「過去2年における中国の行動は、全く異なる」

Chinese patrol boats continue a cat-and-mouse game of harassment near the Senkakus. Beijing has encouraged and apparently fomented rioting against Japanese interests in China. And it has threatened and carried out economic retaliation against Japan. Chinese officials and media have made crudely aggressive and derogatory statements toward Japan and Japanese
people.

「中国の監視船は、尖閣の近海で嫌がらせゲームを演じ続けている。中国当局は、中国に存在する日本企業等に対し暴動を働くよう明らかに唆している。そして、日本に対して経済的報復をすると脅かしたり、実際に行ったりしている。中国の役人とメディアは、日本と日本政府を口汚くののしってきた」

China’s trotting out of Japanese behavior from nearly eight decades ago to inflame the public is cynical demagoguery. Demonization, as a government policy, is often a diversionary tactic to cover weaknesses within a regime. The world has seen too much of this in the last
20 years, and in simple terms, this is not how civilized nations behave.

「中国が、大衆をけしかけるために日本が80年ほど前にやったことを持ち出すのは、デマゴーグである。政府が相手国を極悪国家に仕立て上げることは、体制の弱さを隠すためにしばしば行われる戦略である。世界は、この20年間にそのようなケースを沢山見てきた。これは簡単に言えば、民主国家が行うことではない」

One is hard pressed to find a more responsible country than Japan over the last 60 years. It has apologized repeatedly, even if perhaps imperfectly, for its behavior in the 1930s and 1940s, and provided billions of dollars in regional aid – not to mention massive commercial investments in Asia that spurred regional economic growth. Today’s Japan is not the Japan of the 1930s, as much as China would have its people believe. Moreover, Tokyo has been a reliable – if sometimes prickly – American ally.

「過去60年間において、日本ほど責任を持って振る舞った国があるだろうか? 日本は、1930年代と1940年代に行った行為に対して、十分ではなかったとは言え何度も謝罪を行った。そして、何十億ドルもの援助を行った。アジア地域における民間ベースの投資は言うまでもなく。そして、それがアジア地域の経済成長をもたらしたのだ。今日の日本は、中国が中国の国民に信じさせようとしている1930年代の日本ではないのだ。さらに、日本政府は、時にはやっかいな存在にもなるが、信頼のおける米国の同盟国であるのだ」

The US policy to recognize Japanese administrative control of the Senkaku islands but take no formal position on ultimate sovereignty is sensible. That still obligates the US (under the US-Japan Security Treaty) to come to Japan’s defense if the islands are attacked, without entangling Washington in the twists and turns of the islands’ history.

「尖閣に関する日本の実効支配は認めるが、しかし、究極の領有権がどこにあるかについては公式に如何なる立場も取らないとする米国の方針は、賢明なものである。それによって米国は、(日米安保条約によって)その島が侵略されたら、その島の歴史的経緯にワシントンが頭を悩ますことなく日本を守りに来る義務がある」

However, when stating its position and its support of Japan, the US government should avoid drifting into overly nuanced language that potentially results in nobody understanding what its exact position is.

「しかし、米国がその立場を述べ、そして日本を支持すると言うとき、余りにも微妙な表現を使うことを回避すべきなのである。そうした微妙な表現は、その真意を誰も理解できない恐れがあるからだ」

This is a particular risk when trying to conduct a delicate balancing act between two parties to a dispute. A classic example in recent times was the US ambassador’s puzzlingly nuanced conversation with Saddam Hussein in 1990 that the dictator probably interpreted as a “green light” to invade Kuwait.

「これが、紛争当事国の間でバランスを取る行動をしようとする時のリスクとなるのだ。近年での例としては、1990年にサダムフセインに米国大使が語った微妙な表現がある。その独裁者は、その表現を、クウェートに侵攻してもいいという青信号と思ったのだろう」


 さあ、如何でしょう。

 ここまで読んで、グラント・ニーシャム氏が大変いいことを言ってくれていると思ったのですが、最後に彼は、日本はもっと日米同盟のためにお金を出すべきだ、と言っているのです。そこのところが大いに引っかかるのですが、それ以外では、この人の言っていることは正論だと思うのです。

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