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尖閣の領有権に関し中立だという米国(記者会見の模様)

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尖閣の領有権に関し、米国は中立だと言ったというニュースを発見しました。別に目新しいことでもないのですが、どんな内容なのかと調べてみると、次のような記者会見が行われたのだ、と。

QUESTION: U.S. Government applied U.S.-Japan Defense Treaty to the Senkaku Islands and then still U.S. Government kept saying they don’t have – they have not – they take no position on this dispute. How do you respond to the criticism U.S. policy on this island is contradictory?

「米国政府は、日米同盟を尖閣諸島に適用してきた。しかし、それでも米国政府は、この問題に関し如何なる立場も取らないし、取ってこなかったと主張し続けている。この島に関する米国の態度は矛盾するのではないかという批判にどう応えるのか?」

MR. TONER: Well, again, our policy vis-a-vis the Senkaku Islands is longstanding. It’s not changed. We don’t take a position on the question of ultimate sovereignty of the islands and we expect the claimants to resolve this issue through peaceful means among themselves.

「我々の尖閣諸島に関する方針は、ずっと昔からのものである。少しも変わっていない。その島の究極の主権に関して、我々は如何なる立場も取らない。そして、我々は、文句がある者は彼ら自身が平和的な手段で解決することを期待する」

Yeah.

QUESTION: So – a follow-up. So does that mean if military conflict happens, U.S. will defend Japan, but since it’s not --

「確認したいが‥ということは、仮に軍事的衝突が起きれば、米国は日本を守るのか? しかし‥」

MR. TONER: Again, I’m not going to get into speculation. That’s our policy.

「もう一度言う。仮定の話には答えられない。それが我々の方針だということだ」

Yeah.

QUESTION: Mark, I understand your position on the island, but the new Japanese Ambassador to the United States said yesterday the U.S. Government can’t be neutral over the island issue. So my question is: Do you agree with his statement? Are you neutral?

「マーク、この島に関する貴方の考えは分かる。しかし、日本の新しい駐米大使は、昨日、米国はこの島の問題に関して中立ではあり得ないと述べた。そこで、私の質問は、彼の言ったことに合意するのか? 貴方は中立なのか?」

MR. TONER: I don’t know how to say it more clearly than I just did. We don’t take a position on the question of ultimate sovereignty of the islands.

「私が今言った以上にどうやったら明確に話すことができるか分からない。この島の最終的な領有権の問題に関して、我々は如何なる立場も取らない」

QUESTION: So he’s coming next month. Will you talk with him about his statement or his accusation against the U.S.?

「彼は来月赴任する。彼の言ったこと、つまり米国に対する批判に関して、彼と話し合うつもりがあるのか?」

MR. TONER: I’m sure we’ll talk on a broad range of issues, including the islands.

「この島の問題も含め、幅広い事柄について話し合うつもりだ」

Yeah.

QUESTION: Yeah, a follow-up. Assistant Secretary of State Kurt Campbell just finished his meeting – his travel to Japan, and apparently he met with a high-level Japanese official. Do you have a readout of his meeting on this particular issue? Thank you.

「確認したい。キャンベル国務次官補が彼との話し合いを終えたばかりだ。訪日して、日本の高官と会ったはずだ。この問題に関する彼の会談録を読んだのか?」

QUESTION: Right. I don’t. I know that he – you’re right; he did – he was in Tokyo. He met with Vice Foreign Minister Kawai and other Japanese counterparts. It’s a fair question. I don’t have a readout of his meetings, so I’ll try to get that for you.

「読んではいない。貴方が言ったとおり、彼は東京にいた。河合副大臣やそれ以外のカウンターパートたちと会っている。正当な質問だ。会談録は読んでいない。取り寄せたいと思う」

QUESTION: Does he come back okay? Was he stuck or affected by the hurricane?

「帰ってくるのか? ハリケーンの影響はなかったのか?」

MR. TONER: I have no idea. I’m sure he managed quite effectively. He’s a resourceful individual.

「分からないが、巧く帰ってきたと思う。頭がいいから」


 どう思います、この記者会見?

 米国の記者が、意外に尖閣の問題に関心を持っているのを知って、少し驚きましたか?

 そう思った貴方は甘い!

 というのも、ここで報道官に質問しているのは、黒い髪と目をした日本人女性記者と中国人記者(と思われる人たち)であるからなのです。

 報道官も、記者会見の様子を動画で見ると、それほどこの問題について熱心でないことが窺えるのです。

 では、アメリカ人は、尖閣に関しては殆ど関心を示さないのかと言えば、例外もあるみたいなのです。

 というのも、米国の有力紙クリスチャン・サイエンス・モニター(電子版)が、元外交官のグラント・ニューシャムの「米国は(尖閣での)日中紛争で日本を明確に支持せねばならない」と題する論文を掲載したというからなのです。

 一体、その人は、どんなことを言っているのか?

 知りたいでしょ? では、大事なとこだけ紹介します。

US must clearly back Japan in islands dispute with China

「米国は、日中間の領土問題に関し日本をはっきりと支持すべきだ」

The United States might prefer that the territorial dispute between China and Japan over uninhabited islands simply go away. America, after all, has enough of its own problems to fix. And it’s loathe to meddle in a fight between two of its most important trading partners – countries still grappling with their war-time history. 

「米国は、日中間の無人島を巡る領土問題がなくなればいいと思うかもしれない。米国は、既に多くの問題を抱えているから。最も重要な貿易の相手国であるこれら2か国で起きている揉め事を仲裁するのはやっかいなことである。この両国は未だに戦時中の歴史を引きずっているのである」

America rightly wants good relations with both Japan and China. However, sometimes one has to take sides. Intentional ambiguity can be useful in foreign affairs, but not here.

「米国が日本および中国双方と良好な関係を望むのは正しい。しかし、時にはどちらかの側につく必要がある。国際的な曖昧さは外交にとって有益である場合もあるが、この問題についてはそうではない」

The US, then, should take this moment to ensure its position avoids any ambiguity toward the islands, called Senkaku in Japan and Diaoyu in China. It should stand far more publicly with its democratic ally, Japan, and against the bullying tactics being applied by China.
Asian countries are closely watching.

「米国は今や、日本名で尖閣、中国名でDiaoyuと呼ばれる島に関して、如何なる曖昧さも回避する態度をとるべきである。民主国家の同盟国である日本をもっと公に支持すべきあり、中国の威嚇戦略には反対すべきである。アジア諸国が注意深く見守っているのである」

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