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生活保護制度見直しに関する党内現状

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本日の厚生労働大臣所信の中で、生活保護制度について、
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また、全ての人が生活を送ることができるよう、生活保護制度の見直しも含め、就労支援を中心とした生活困窮者支援に総合的に取り組むための生活支援戦略を、年末までに策定します。生活保護基準については、検証結果を踏まえて必要な見直しを検討します。
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との言及があった。対する私の所感、党内現状を踏まえてを記そうと思う。

今般、民主党厚生労働部門会議生活保護WTの事務局長を仰せつかった。これまでの中間取りまとめでは、両論併記的な文章が連なった。心配だ。例えば、
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   (略)
1)生活保護制度の見直し
   (略)
○医療扶助に関するコスト意識の醸成
・医療扶助は全額公費負担であり、コスト意識が働きにくいとの指摘もあるため、適正化の観点から一部自己負担の導入を検討すべきとの意見がある一方、生活保護受給者の医療の保障や他の公費負担医療との整合性、地方自治体の事務負担等の観点から、一部自己負担導入に反対との意見があった。
・なお、医療扶助は生活保護受給者の生命健康に直接影響するものであり、その見直しを検討するに当たっては、根拠となるデータに基づいた慎重な検討が必要であることなど、性急な対応は避ける必要がある。
   (略)
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という具合である。

私も厳しめの意見を申し上げてきたが、結局、両論併記をすることで、「議論をしました」という足跡だけを残し、事実上そこに「意志」はない。前事務局長の苦悩は私が知っている。いろいろなパワーが働くのでご苦労があったと承知している。今度は私がそのパワーを受け止める立場となる。

さて、党内に社会的包摂PTという組織がある。政調会直轄の組織なのだが、今、部門会議の境界を越えて、生活保護WTとの共同運営を提案されている。私はこれを生活保護WT座長と共に拒否している。この社会的包摂PTの議論には、納税をしている側、支える側からみれば「冗談じゃないっ」と怒りにもにた感情がこみ上げるであろう議論が行われている。

生活保護制度とは自立がその目的である。生活支援戦略の主たる基本方針は、第一のネット「社会保障制度・労働保険制度」、第二のネット「求職者支援制度」、第三のネット「生活保護制度」という立付けの中で、第二のネットに「新たな生活困窮者支援体制の構築」を謳っている。第二のネットが現行のままでは不十分であるが故、自立に繋がらないという点では、私もこれに同調する。

しかし、このPTの議論はそうならない。第一のネット、新たな第二のネットがこのままでは、水際作戦であり、第三のネットに落ちしてまう。もっと充実させるべきであるという議論展開になってしまうのだ。「サービス」体制を充実すべきだという表現すら出てくる。更には、「居住の確保が支援事業に加わるならば、衣食住ということを鑑み、着るもの、食べるものについても支援するべきではないか」という意見、新しいものを作るのだから生活保護基準は見直すという理論は排除され、「医療費の適正化、提案型事業仕分けなど言語道断、適正化という名の切り捨てである」という意見には、アングリする。芸能人による扶養者責任の放棄による生活保護費受給で論点となっている扶養者義務の問題。「扶養を可能とするかを調べれば受給申請の抑制に繋がる」「生活保護バッシングを加速させる」。他、「受給者、弱者の側に立って制度を作ることこそ、民主党らしさである」・・・・・・・・・・・気絶しそうになる。

このようなPTと共同議論はできない。生活保護法は厚生労働省主管である。ならば、厚生労働部門会議で対応すべきと交渉している。・・・交渉をしなければならないという時点で大変な疑問を関する。社会的包摂PTの議論は受給者側の議論に終始し、負担側の議論が完全に欠如していることを繰り返し指摘する。前内閣官房関連室長であった「今は民間人・Y.M氏」に、特別発言という形で発言をさせる。参考人ならば結構だが、その仕切には大いなる疑問があり、これを指摘するも、、、、、、、、、、聞かない、効かない、利かない。

現行、生活保護制度は「入りにくく、出にくい」。確かにそうだ。今後は「入りやすく、出やすい」制度にすべきとの意見には異論がある。「入りにくく、出やすい」制度とするべきである。もしも、「入りやすく、出やすい」制度改正を行えば、確実に日本人の心が腐っていく。大臣所信にある、「生活保護基準については、検証結果を踏まえて必要な見直しを検討します」とは、「検証結果次第では、見直しをしない」とも読める。

社会保障制度は常に、「負担と給付を両輪で議論」しなければならない筈だ。受給者ばかりに焦点を当てて、制度充実に特化し、その数十倍存在する負担者の気持ちを排除する議論は断じてまかりならんっ!!!

臨時国会はどっぷりと生活保護制度について関わっていくことになりそうだ。党内からは相当嫌がられていると確信している。幸いにも、私ひとりではないのだが少数派。

息子が書いてくれた「あきらめないでがんばる」を、毎日見てその都度奮起している。

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