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非力で鈍足のJJは考える「私だったらどうするだろう?」 - アルテイシア

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最近、同い年の男友達に孫が生まれた。

彼がFacebookに「孫メッチャかわいい」と投稿しているのを見て「孫……!!」と息を飲んだ。

孫という名の宝物の価値がわかるのは、大泉逸郎みたいなおじいさんだと思っていた。彼のお陰で、44歳の自分はおばあさんになってもおかしくない年頃なのか……と気づきを得た。

JJ(熟女)は毎日が発見の連続、しゃかりきコロンブスな日々である。

拙書『離婚しそうな私が結婚を続けている29の理由』の解説を書いてくれた、JJ仲間の金田淳子さんがこんなツイートをしていた。

 

YouTubeでダイエット商品などのCMが入るのがウザいと思った金田さんは、性別を男性に設定してみたそうだ。

すると、入れ歯安定剤のCMがジャンジャン入るようになったという。

我々は入れ歯を安定させたいお年頃だったのか……という、気づき。ちなみに見守りポットのCMも入るようになったそうだが、我々は生存確認される老親側かもしれない。

YouTubeと言えば、人気YouTuberのシオリーヌちゃんと製作した、#性暴力を見過ごさない 動画 が公開された。

公開直後から爆速で拡散されて、ネットで多数のコメントが寄せられ、様々なメディアから取材も来ている。

私は「どうすれば性暴力を駆逐できるのか」とエレン顔でずっと考えていて、「加害者でも被害者でもなく、傍観者に呼びかけることが必要だ」と思ったことが、この動画を作ったきっかけだ。

動画の性暴力シーンに対して、女性からは「超あるある」「リアルすぎて泣いた」と共感の声が寄せられた。一方、男性からは「本当にこんなことあるんだ」と驚きの声が寄せられた。

周りの男性陣も「ラピュタは本当にあったんだ……」とパズー顔になっていた。それぐらい、男と女では見えている世界が違う。

日常的に女性が加害されている現実を男性に知ってほしい、そんな思いから主人公を「傍観者の男性」にした。

傍観者視点にしたことで、多くの人が「自分事」として考えてくれたのかもしれない。

動画を見た女性からは「こうやって助けてくれる人がいれば、あの時の自分は救われた」という声が集まった。

男性からは「これからは周りを注意して見ていきたい」「自分にもできることがあるとわかった」という声が集まった。

柔道黒帯の男友達は「自分でも反撃されるのが怖くて、その場で犯人に注意するとかはできない、だからこの動画はすごく助かる」と感想をくれた。

私も含めてそういう人が多数派だからこそ、「何かできることはある」と伝えたかったのだ。

動画を見た女性からいただいたコメントを紹介する。

<すれ違いざまに突き飛ばされたり胸を触られたことも、しつこくナンパされたことも、上司にセクハラされたこともあったけど、それ自体だけでなく周りの人に"見て見ぬふりをされた"ことにも自分は傷付いていたんだなぁ、と思ったら涙が出た。声をかけられる人間でいたい>

被害者は周囲の無関心にも傷つく。性暴力をしにくい社会に変えていくために、自分に何ができるか? を一緒に考えてほしい。

みたいなことを取材で話している。当コラムでは、取材で話していないことを書きたい。

動画の出演者のキャスティングは、フェミ仲間で役者の三木万侑加ちゃんにお願いした。

彼女は普段からフェミニズムや性暴力について発信していて、そうした問題に理解のある役者さんたちに声をかけてくれた。

万侑加ちゃんも盗撮される女性役で出演していて、以下のコメントを寄せてくれた。

<撮影をして驚いたのは、エスカレーターで盗撮されても全く気づかないことです。リハの段階でスマホをスカートの下に差し出されても、何も感じなくて。
知らないまま被害に遭っている人が大勢いるのでは……と恐ろしくなりました。だからこそ、周りの人がどう行動するかが本当に大事だな、と改めて意識しました>

私も電車内で盗撮被害に遭ったことがある。その時は気づいたけど怖くて逃げることしかできなかった。

また「盗撮」でネット検索すると、盗撮モノのAVや盗撮用の小型カメラの通販サイトが出てきて、ゲボ吐きそうになる。

世界のポルノの約6割が作られており、性産業先進国と呼ばれるヘルジャパン。

カナダ人の友達が「日本のBUKKAKEという言葉は有名だ」と教えてくれたが、無論うどんの話ではない。
アンチフェミの人々は自己紹介に「真の愛国者」とか書いているが、こういうのを憂いたらどうか。

また、万侑加ちゃんは以下のコメントも寄せてくれた。

<私自身、仕事場でセクハラを見かけた時には注意しています。でも私がいない場で「三木さんがいたら言えないけど……」と男性からセクハラを受けた、と友人たちから報告されて、悔しく感じます。だからこそ『◯◯がいたら』の◯◯が増えてほしい、それが性暴力をしにくい社会につながる、と強く思います>

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