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重税の意味

もっと金持ちに税金をかけろ。もっと大企業に税金をかけろ。消費税は弱者イジメの税だ。と叫ぶ人は多い。なんとなくそういう考えに同調している人も多いだろう。

フランスは世界で資本主義を信用しない人が多い国で官僚主義的な国家として有名だが、サルコジが辞めてオランドが大統領になったことで社会主義的な政策・金持ちイジメの政策がドンドン行われているらしい。

高所得者の所得税率が75%にというのもその政策の一つだ。一般に言われるのは金持ちにたくさん税金をかけると優秀な彼らの勤労意欲を削ぐだとか金持ちが海外に移住してしまう。というものだ。

日本でそのような批判があるし、実際に日本の金持ちの中にはシンガポールなどに移住している人も多い。まあ、(感じが悪い言い方をすると)金持ちに嫉妬してもっと税金をかけろと言っているような人には金持ちの知り合いがあまりいないことが多いだろうからそういう事実もあまり耳に入ってこないのだろう。税金をかけたからといって海外に出て行くわけがないだとか、そんな程度で海外に出て行くやつは出て行けばいいなんて啖呵を着る人が多いように思う。

フランスの場合はどうだろうか?

こんな記事をマンキューが取り上げていた。

People Respond to Incentives

Even in France:

France's new 75 percent income tax on the rich may not be popular with millionaires. But it's being cheered by another group: Paris real-estate buyers. Real estate agents say that the number of multi-million-dollar real-estate listings in Paris has jumped more than 25 percent over last year -- due in part to the threat of the new income tax....[B]rokers say the 75 percent tax on the wealthiest French citizens has contributed to the decision by many of the them to sell their homes in anticipation of a possible move to another country.

ということで多くの金持ちが移住することを考えて不動産を売りに出しているらしい。

実際、隣国のベルギー(フランス語が通じる)に移住している金持ちが大挙して現れていると言う話は各所で目にするし、フランスの大手金融機関は主に市場関係の業務を行う社員に対してロンドンに移住して業務を行うように要請しているらしい。

もちろん、同じヨーロッパ内ということはあるだろう。が、シンガポールは英語は通じるし同じアジアということで日本人に対してみんな優しいし尊敬の念を持って接してくれる人も多いという。

金持ちの多くは英語がある程度できる人も多いだろうし海外在住経験も有る人が多いだろうから、別に本拠をシンガポールに移すことはそれほど嫌なことではないだろう。海外にいても日本の情報はいくらでもとれる。日本に帰りたければ簡単に飛行機で帰ることも出来る。

情報格差の現象と交通技術の発達によって重税国家から税の軽い国への移住はさらに進むだろう。金持ちに課税すればよいというのは現代社会においては大きな間違いである。

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