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自分を脅かしそうな「若者の提案」を応援する勇気を持つということ かめっち会長の相談室 - 亀山 敬司

Q 新しいことは導入した方が良いと思うのですが、自分のような古いタイプの人間の立場がなくなりそうです。

 最近、私の部下になった若手の社員から、会社のIT化やAI導入を勧められることが多くなりました。確かに、新しいことは導入した方が良いとは思うのですが、彼のアイデアを採用すると、自分のような古いタイプの人間の立場がなくなりそうで、「そんな会社にならないでほしい」という気持ちになります。部下は優秀ですが、温情を感じるようなタイプでもなく、育てても将来、恩を仇で返されるのではとも思ってしまいます。そんなことを考える私はさもしい人間でしょうか?

(会社員・男性・45歳)

A「怖いものには逆らうより学べ」ってことだね。

 さもしいけど正直な人だね(笑)。

 まあ、自分の身を危うくする存在を恐れるのはあたり前のこと。保身のためにも、早めに若い芽を潰しておくのも一計かもよ(笑)。

 ただ、あなたには、そんな「思い」や「力」があるわけじゃないだろ? 


 

 俺は昔、ビデオレンタル店で稼いでいたときに、「インターネットが将来、自分の店の脅威になる」と思った。そして、その時はやっぱり、「でも、そんな時代、来ないでほしいなぁ」と願ったもんよ。

 ただ一方で、便利なものが生まれれば世間はそれを使うし、自分にはその大きな流れを変えたり止めたりできるほどの「力」は、ないと思った。

カッコつけて器の大きなところを見せておいたほうがいい

 そして、それなら時代に合わせて、自分のほうを変えたほうが簡単だと考え直したんだ。「怖いものには逆らうより学べ」ってことだね。

 自分を脅かしそうなものを応援するのは勇気がいるけど、放っておいても、やる気のある若者は成長していく。そして、守りに入ったオヤジは老いていく。それなら、若者を育てるほうが、会社にとっても自分にとっても結局は得だと思うよ。

 大丈夫、恩を仇で返すやつなんてまずいないから。恩を受けても期待通りに返さないやつがいるだけ。それなら返ってきたらラッキーくらいの気持ちで、恩を売っておいても損はない。

 そもそも、保身に走る自分がさもしいと思ったから、こんな相談をしてるんだろ? だったら、罪悪感を覚えながら生きるより、カッコつけて器の大きなところを見せておいたほうがいい。

 明朝、部下に「責任は俺が取るから、思いきってやってみろ!」と言ってあげな。少なくとも君自身は「俺ってかっこいい」と思える。部下がどう思うか、将来どうなるかは保証できないけど、今の自分を肯定することができる。

 ま、自己満足が一番の幸せのもとってことかな(笑)。

(亀山 敬司)

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