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茨城の都道府県別魅力度最下位脱出 コロナがプラスに作用か

茨城が汚名返上(写真は偕楽園、時事通信フォト)

 10月14日、ブランド総合研究所が発表した「都道府県別魅力度ランキング(第15回地域ブランド調査2020)」で、7年連続最下位だった茨城県が、42位に浮上した。

【表】魅力があるか:42位(茨城)対47位(栃木)、観光に行きたいか:47位(茨城)対42位(栃木)など、「地域ブランド調査2020」の結果

 これに茨城県民は、「やったー!諦めてたけど普通にうれしい」などと歓喜の声を上げ、「茨城42位」という言葉が、ツイッターのトレンドの1位になったほど。

 調査を行なったブランド総合研究所代表の田中章雄氏はこう語る。

「茨城が『とても魅力的』と答えた人が前年の2.3%から5.0%に倍増しています。全世代で認知度が上がっていますが、とくに若い世代の伸びが大きく、20代では『とても魅力的』が2.2%から7.8%と3倍以上になっています」

茨城が日本人の健康を支える

 茨城は最下位脱出を目指して若い世代への認知度アップに力を入れてきた。

 茨城のブランド価値を上げようとする県職員の奮闘を描いたウェブ漫画『だっぺ帝国の逆襲』(小学館P+D MAGAZINE)の監修者で、ウェブサイト『茨城王(イバラキング)』の主催としても茨城の魅力を発信し続けている青木智也氏は喜びを隠せない様子。

「『のびしろ日本一』『なめんなよ いばらき県』といった自虐路線が話題になり、さらに近年はコアな層にしっかりと訴えていく戦略にシフトしました。アニメ『ガールズ&パンツァー』の舞台の大洗町は、放送から8年経っても観光客が増え続け、聖地巡礼の成功例として知られています。県でもユーチューブを活用し、独自の情報発信を図っています。

 また、新型コロナがプラスに働いたと推測できる面もある。自宅で食事する機会が増えたことで、野菜や果物、魚などを買う際に茨城を意識する機会が増えましたが、メロン、白菜、レンコン、鶏卵、真鰯、サバ、天然ウナギなど、茨城が日本一の産出額・漁獲量の品種は多い。『茨城なくして日本人の健康は支えられない』ことが周知された結果です」

 青木氏曰く、茨城県民は今回ようやく「『ひよっこ』の悲劇」のトラウマを乗り越えられたとか。

「2017年に有村架純主演のNHK朝ドラ『ひよっこ』で、茨城北部を想定した“奥茨城村”が舞台になりました。この年は、県出身(牛久市)の稀勢の里関が横綱になり、鹿島アントラーズがクラブW杯で準優勝。水戸市出身の作家・恩田陸さんが直木賞を受賞、茨城弁漫才の『カミナリ』がブレイクと、過去最大の追い風が吹いていた。

 しかし、フタを開けたら最下位……。あの時のショックは相当なものでしたが、めげずに努力した甲斐がありました」(同前)

 茨城県は渡辺直美(石岡市)を始め出身タレントがテレビやSNSで懸命にPRを続け、今年7月には県内企業や団体の代表者らが「いばらきビリ県脱出連絡会議」を発足させるなど、“オール茨城”での最下位脱出を掲げ、悲願を達成した。

※週刊ポスト2020年11月6・13日号

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