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ミス東大「セクハラ告発」 最終候補者の間で見解食い違いも

「ミス東大2020」のファイナリストたち(左端が神谷さん、中央が根本さん)

 女子アナの「登竜門」として名高いミスキャンパス。そんな才色兼備の頂点といえる「ミス東大」が、“最有力候補”と目されていたファイナリストによるセクハラ告発で揺れている。

【写真4枚】肩には紐だけ掛け鎖骨の下までしっかり見える黒いドレス姿の八田亜矢子。グランプリ受賞時。他

 近年各局のテレビ番組を席巻しているのが“東大ブランド”だ。人気クイズ番組『東大王』(TBS系)に始まり、現役東大生やOBが出演する番組が人気を集めている。中でも「ミス東大」は“別格”。元祖東大タレントの八田亜矢子やフリーキャスター・小正裕佳子らを輩出した伝統あるミスコンで、昨年TBSに入社したアナウンサー・篠原梨菜も2016年のグランプリである。

 今年も11月15日に開催予定だった「ミス東大2020」だが、事態は一転――。10月15日、一人のファイナリストによって運営組織の「セクハラ行為」が告発されたのだ。

“史上最強美女”が涙の訴え

 声を上げたのは「エントリーNo.1」の神谷明采(あさ)さん。ミス東大では外部へのお披露目の前に、運営する東大広告研究会の面々との「お披露目会」と称した飲み会があるのだが、そこで、〈皆の前で、生々しい性的な質問を複数されるなど、不快なセクハラがありました〉と、自身のSNSで告発。セクハラ質問の具体的な内容には言及しなかったが、時折涙ぐみながら約30分間その苦境を語った。

 セクハラだけでなく運営側による“一気飲み”コールで泣き出した候補者がいたことや「有名になれるんだから我慢しろ」といった発言があったことも暴露し、運営に意見を伝えても返事が来ない点を非難。

〈ミス東大を辞退させていただく可能性もございます〉とも言及した。この告発はキャンパス内でも大きな波紋を呼んだ。

「神谷さんは“ミス東大史上最強の美女”と呼ばれ、ファンサイトができるほど。“グランプリ当確”との前評判だったにもかかわらず運営側を告発したとあって、学内に衝撃が走りました」(経済学部3年生)

 SNSには神谷さんを支持するコメントが殺到、告発から2日後には運営側がセクハラ発言を認め、SNS上で謝罪した。

 だがこの騒動に「別のミス候補」も参入したことで、事態は思わぬ方向に。

運営はめっちゃいい人たち

 同じくファイナリストの根本朱里さんが、神谷さんの告発コメントを引用する形で、〈質問は答えたくなければ答えなくていいって言われた… 普通の大学生のノリって感じだった…!うちは楽しかったけどなぁお披露目〉とツイート。

「有名になっているから我慢しろと言われた」「返事が来ない」という神谷さんの主張には、〈うちは言われたことないなぁ… 深夜にラインしてもすぐ返ってくる気がしたなぁ…〉と綴った。

 ミスコンの今後についても、〈(中略)運営はめっちゃいい人たちです。ここまでみんなで頑張ってきたミスコンが無くなるようなことが嫌ですね、、。〉と運営サイドを擁護したのだ。

 根本さんは「ミスコンは顔じゃない」が信条で、ミス東大出場に際して受けたニュースサイトのインタビューでは、〈ミスコンへの固定概念……清楚で、黒髪で、きれいめワンピースみたいなものをぶち壊したいと思って、あえてやっています〉と語り、髪を金髪に染め、恋愛遍歴も明かしていた。

 しかし、神谷さんの告発に“異論”を唱えるや、根本さんのSNSは大炎上。〈ミス東大3番明らかに1番のこと敵対視してるし嫌ってる〉など辛辣な言葉が相次いだ。前出の経済学部生はこう語る。

「神谷さんは当初からルックスで注目を集めていただけに、既存のミスコンに否定的だった根本さんの反論には深い意味を感じます」

 東大ではここ数年「ミスコン」の是非について様々な声が上がっていた。2019年に有志団体「ミスコン&ミスターコンを考える会」が発足し、中止を求める活動を開始。学生紙『東大新聞』も今年4月に「ミスコンはもう古い」という主張を展開していた。

 神谷さん、根本さんの双方に取材を申し込んだが、回答はなかった。

 東大に聞くと、こう答えた。

「早急に関係者への聞き取りなどを行なっていく。進展次第ではセクハラに関与した学生個人に何らかの処罰がくだる可能性はある」(学生支援課)

 大学ジャーナリストの石渡嶺司氏が指摘する。

「今回はコロナ禍でファイナリストと運営が信頼関係を構築できなかったことも影響したかもしれません。上智大学がミスコンで“男女差”を撤廃したように、ジェンダー問題に関心が高まる時代にあって、ルックスで女性を評価するのは時代遅れな感がある。ミス東大も今後は開催が難しくなるのではないか」

 今回の騒動はミスコンがもてはやされる時代の“終わりの始まり”なのか――。

※週刊ポスト2020年11月6・13日号

 

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