- 2012年10月31日 08:34
「人間関係は浅くていい」と、ソーシャル時代の新しい組織が見えてくる?おちまさと×山田理(サイボウズ副社長)対談
1/3会社員にとって長年の悩みの種と言えるのが仕事での人間関係です。良好な人間関係を維持することは仕事を円滑に進めるためにも大切なものの、そのために無駄な残業や、無用な飲み会への出席などが強いられることも決して少なくありません。
多数のヒットテレビ番組のプロデュースを手がけ、古くからのサイボウズ「ヘビー」ユーザーであり、この程サイボウズのCBO(チーフ・ブランディング・オフィサー)に就任頂いたおちまさとさん。おちさんはこうした“不条理”に警鐘を鳴らすべく、『人間関係は浅くていい。』と題した本を6月に出版されました。「深める」ことが当たり前とされた人間関係についておちさんは、「浅くても構わない」と断言します。サイボウズで新しい働き方の実現を次々と進めている副社長の山田理さんとの対談を通じ、ソーシャル時代の新しい組織のあり方を探ります。
対談を記念して、本記事で取り上げた「人間関係は浅くていい。」をおちさんのサイン入りで30名様にプレゼント!記事の最後に応募方法についてご説明していますので、ぜひご覧下さい
同調圧力の中で同じ行動しか取れない日本人
遅ればせながら『人間関係は浅くていい。』を読みました。なかなか刺激的なタイトルですね(笑)。私も共感する部分が多々あったのですが、まずはこの本を書かれたいきさつについて教えてもらえますか。
きっかけは、日本人の振る舞いに素朴な疑問があったんです。例えば人気アーティストのコンサート会場では、えてして観衆が総立ちで手を振ったりしています。でも、これって気持ちが悪くないですか?
本来、コンサートを鑑賞する方法は人それぞれのはずです。確かに海外でも立ち上がって、場合によっては踊り狂ってる奴もいる(笑)。でも、カップルで来て座って鑑賞する客も確かにいるんです。でも、日本でそれをやると「あの人なに?」って。
二人の対談は、サイボウズ創業の地「愛媛」のシンボル、伊予柑をイメージしたオレンジ色の「松山」という名前の会議室で行われました。
日本人の変な同調圧力というか……。
そうそう。で、気づいたのが、これは日本の企業組織にも通じているのではないかと。今の日本では、毎年3万人以上が自ら命を絶っています。その代表的な理由の1つが人間関係の悩み。そこで思い至ったのが、「人間関係は深くなければいけない」という昔ながらの“神話”に、皆が縛られているからではないのかと。ならば、それを打ち破って、苦しんでいる人を少しでも手助けできないかと考えたことがこの本の出発点です。
「浅い」は「深い」、ソーシャルネットワークのつながり
人間関係が「浅くていい」と正面を切って言われると、普通の人は面食らってしまうはずです。その理由について、もう少し詳しく教えてもらえますか。
確かに人とのつきあいは生きていく上で欠かせません。だから、昔ながらの人間関係に疑問を抱きつつ、僕も昔は飲みの席などに参加していました。ただ、当時と決定的に違うのがSNSの普及です。もはや人と人とがいつでもつながった状態になっているということです。見ようと思えば相手の顔や、個人の日記までみることができる。酒を飲まなくても日頃から深い付き合いができるわけです。
「〜なう」とか言って、休みの日の行動までさらしてしまうあまり、月曜日に話すネタがないなんて笑い話も聞くようになりました。
年代が上の方ほど「ネットのつながりは浅いつながり」と言いますが、これ以上どうしろと逆に問い質したい(笑)。そう考えると、昔ながらの飲みニュケーションなんてもはや不要だと思いませんか?
画像を見る本質に迫るシンプルな問いかけが印象的なおちさん。



