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AIDSを発症しない人々

このブログではよく、
過去にもHIV関連の事を書いています。

何故かというと、
免疫不全という特殊な病気の仕組みと、

それと闘う最先端の研究者たちに期待しているからです。

前回は、
HIVウイルスそのものに感染しない人々の話を記事にしました。

今回は、
HIVウイルスに感染するものの、AIDSを発症しない人々の事を書きたいと思います。

これはつまり、
常に感染はしているものの、免疫系がHIVを抑え込んでいる人の事です。
彼らはエリート•コントローラーと呼ばれているようです。

通常では、
人間の免疫系はHIVと闘うものの、

免疫系の要、司令塔であるヘルパーT細胞が狙い撃ちされることによって、
じりじりと負けてしまいます。

これは、
HIVやその感染細胞と闘う歩兵部隊であるキラーT細胞に指示がいかなくなる事が原因です。

歩兵達は攻撃目標を見失ってしまい、
その間に指揮官だけが狙い撃ちされて潰されてしまうんですね。

そこで、
免疫系が常にHIVを制圧し、抑え込む事のできる人の場合は何が違うのか??

これが、
近年アメリカの大規模な研究で明らかになったようです。

この発見はScienceという一流中の一流誌に発表されました。

結論から言うと、
AIDSを発症しない人の身体では ”HIVに感染した細胞が免疫系に見つかりやすい”
という事のようです。

これはHLAという細胞表面の分子をコードする遺伝子のうち、
わずか一個の塩基だけが変異した個人差によって生まれる特徴によります。

このたった一個の塩基の変異によって、
HIVを抑え込めるか否かが変わってくると報告されました。

すごいですよね。

この発見のためには、
多数の通常のHIV患者のDNAと、同じく多数のエリートコントローラーのDNAの大規模な解析が行われたようです。

当然、多額の研究費が必要になり、
かのビルゲイツの財団は2000万ドル(16億円)も提供したとか。

やはり、こういったところにアメリカの強みを感じますね。

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