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派手なリーク記事の裏で地道に積み上がる利益。

10月も終わりに近づくこの時期。週が変われば3月期決算会社の中間決算を中心に、続々と決算短信が開示される3週間に突入する。

そしてこういうタイミングになると決まって出てくるのが「決算リーク」。

今週話題になったのは、大手航空会社に関する”巨額赤字の見込み”情報など。そして週が変われば、規模の大きい会社を中心に、正式な決算開示情報に交じって様々な「見通し」記事が飛び交うはずだ。

確かに決算短信を出す1~2週間前となれば、売上と営業利益の数字くらいは当然に固まっているはずだし、作業が早ければ下の方の数字も粗方目途は付いているから、正式に取締役会にかける前に出そうと思えば出すこともできる状況なのは間違いないのだが、それだけインパクトのある数字なら当然適時開示で正式に予想公表なり、修正なりをするのが筋。

意図的に抜かせたと思わせる数字が早々に飛び出し、株価へのインパクトまで与えているにもかかわらず、当の会社が「正式に発表したものではありません。」という決まり文句で白を切る(だが、その裏ではその報道をテコに様々な動きを進めている)というのは、見ていてあまり気持ちの良いものではない・・・。

ということで、少々グチ気味な書き出しになってしまったが、自分は今回のタームの決算発表はむしろ”ポジティブ・サプライズ”にあふれる展開になる、と予想している。

既に出始めている業績予想の修正開示を見ても、対前年比でこそ依然マイナス基調ではあるものの、収益、利益ともに予想よりは大きく上振れしている会社が目立つし、特に利益に関しては、今年度の前半、しっかりとコスト削減に努めた成果(&潤沢な補助金の恩恵)がいかんなく発揮されているところはあって、かなりの会社が「前年並み」のレベルにまで戻ってきそうな気配すらある。

エスタブリッシュ系の会社が多い10月中の決算開示は、”バッドニュース”続きになることは容易に想像がつくし、そういう決算ほど、メディアの紙面(特に日経)では大きく取り上げられるのは間違いないところなのだけど、11月に入ってからは一変、中堅、新興勢、特にクラウドサービス主体のベンチャー勢を中心に続々最高益という展開になっても全く不思議ではないわけで、そろそろどちらに取り上げる比重を置くか、ということは考え直されても良い頃なのではないかと思うところ*1

どれだけ「不景気」と言われようが、今年度に入ってから発表された決算で2桁増収&増益で進撃を続けている会社は、ざっと数えただけで全上場企業の1割以上(約400社超)は存在しているし、単純に「増収増益」の会社となればその2~3倍のボリュームにはなるだろう。

もちろん、飲食、陸空運、旅行業、と、期初の想定以上に苦境にあえいでいる業種もあるし、自動車も産業機械もまだまだ本調子には程遠い。

だが、世の中そういった会社だけが全てではないし、エスタブリッシュな企業があえぐ脇で、躍進を遂げる会社が出てきてこそ社会も成長するわけで。

業績、時価総額、学生の就職人気ランキング。様々な指標はあるが、個人的には「主役交代の秋」になることを期待しつつ、連日一喜一憂するのだろうな、と思っているところである。

*1:ここに来て、「回復まだら模様」といったトーンの記事も見かけるようになってきたから、2Qくらいからは「復調」「躍進」を印象付けるような記事の方が目立つようになるのかもしれないが・・・。

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