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パックン「暮らしやすいけど"変な社会"」日本で暮らす外国人が見た違和感や不思議なカルチャー

東京オリンピック・パラリンピックの開催を来年に控え、「コロナ収束後に訪れたい国と地域」(日本政策投資銀行・日本交通公社調べ)では堂々の1位を獲得している日本。

そこで21日の『ABEMA Prime』では、日本に暮らす外国人たちに、日本の魅力や日々感じる違和感など率直な思いを聞いてみた。

・【映像】"ココが変だよ日本の…" "本音と建前"にイラ立つ実態も...
 

■お通し、トイレ、Wi-Fi環境…若者たちが困惑したこと

渋谷の観光案内所「shibuya-san」スタッフリーダーのミリさん(ドイツ出身、27)は、訪日外国人が困惑することについて「お通し。注文していない料理が出てきて、お会計でプラス500円とか、騙されているとか思う。あとはお手洗い。ボタンが多くてどこを押せばいいかわからない人が多いようだ。私の友達はトイレの中で“シャワー”を浴びてしまった」と話す。

また、留学生スタッフのドリさん(韓国出身、21)は「ラーメン屋とか居酒屋で“いらっしゃいませ”って大きい声で言うじゃないですか。ちょっとびっくりした」、ソンソンさん(中国出身、21)は「電車が1分遅れただけで謝る。そこまでする必要はないんじゃないかな」。さらにアヤコさんとチャンさん(いずれもベトナム出身、21)は「ベトナムでは、ほとんどの店でWi-Fiが無料で使える。でも、日本ではSIMカードがないと困っちゃう」。
 

■“おもてなし”も時には“やりすぎ”に?

日本人の夫を持つ外国人女性たちが日本での暮らしを本音で語るYouTube動画が共感を呼んでいるが、彼女たちの意見に耳を傾けることも必要だろう。

日本人の夫とともにYouTubeで「日本とドイツの違い」などの動画を公開している日本滞在歴5年のレナさん(ドイツ出身)は、「なんでもジャンケンで決める」「家族全員が同じ湯船のお湯を使う」「真面目な人が飲み会で別人になる」「電話でも『ハイ!ハイ!』とお辞儀する」「残業を誇りに思っている」など、日常で感じた日本とドイツの違いを挙げている。

また、日本の“おもてなし”が過剰だと思うこともあるという。「買い物をした後、外まで持って来てくれるのは変だなと思う。ただレジで渡してくれれば、もう一度お店の中を見ることもできるのに。どうしたらいいのか分からないので、違和感を感じる」。

その一方、「残してほしい、知ってほしい日本の文化はいっぱいある。私はツアーガイドをしていて伝統技術や伝統芸術を体験しているが、提灯の作り方などに本当に感動した。日本の文化を守りたいし、もっと外国人にアピールしたい」。
 

■人づきあいで気づいた「本音と建前」

レナさん同様、YouTubeに動画を投稿しているヴィカさん(27、ウクライナ出身)。日本アニメが好きで、5年前に念願だった日本での生活をスタートさせた。身長173cmのヴィカさんにとっては、住宅のサイズ感は窮屈だ。また、隣家との壁の薄さや、ウクライナでは当たり前の、寒い冬を乗り切るための空調設備が足りないことに不満があるという。

また、1年前に長男を出産した際には、「出産祝い」への返礼の慣習に疑問を抱いたと明かす。ママ友のオセアンさん(26、フランス出身)も、母親になったことで日本独特の感覚に気が付いたという。「飲みに行きたいじゃないですか。でも、子どもを連れていると白い目で見られたりする。フランスだとそんなことはない。日本では、ママになるとママしかない。ファッションも全部変わっちゃう」。

そんな中で感じるのが、「本音と建前」の文化だ。日本人の若者は「ある意味、気を遣っているということなので。悪いことなのかな?」(フリーター、24)、「ストレート過ぎても、逆に相手を傷つけちゃうんじゃないかなって」(高校生、17)と肯定的な意見も多いようだが、2人は「今度ご飯食べに行こう!と言うのが、本心じゃない。“いつ行くの?”と連絡しても、1週間、2週間、3週間経っても行かない」(ヴィカさん)、「じゃあ言わないで欲しい。期待しちゃうから。思っていることが本当に分かりにくい」(オセアンさん)と口を揃える。
 

■イギリスでは日本のコロナ対応に注目?!

『世界でバカにされる日本人』という著書のあるイギリス在住の著述家・谷本真由美氏は、「日本人は非常に能力があり、良いところもあるが、それを活かしきれていない、アピールしきれていないと考えている。特に今は衛生的であること、治安がいいこと、みんながルールを守ることの3つをうまくアピールすることが重要だ」と話す。

最近の対日感情について谷本氏は「コロナの後、日本の“爆上げ”が来ている」と話す。とりわけ日本食のレシピサイトが人気を博したり、スーパーで日本食コーナーが目立つ場所に移されたりするなど、日本食への関心が高まっているのだという。

「イギリスの皆さんは食に保守的だが、5月くらいから日本食の売り上げが伸びていて、ウェイトローズという日本でいえば成城石井みたいなスーパーでは、日本食関連の検索が昨年比33%増だという。今まで日本食を売っていなかったスーパーでも、カレーとかうどんを売り出している。背景にはコロナ対策がうまくいっているということで日本が絶賛されていることがあると思う。中には“日本食を食べるとコロナに勝てる”と考える人までいるようだ」。

他方、谷本氏は「日本のおもてなしはやりすぎだ。あんまり気を遣ってくれすぎるから(外国人は)疲れちゃう。また、日本人には“村社会”的な考え方を持っている人が多く、その人がどういう人かということよりも、日本社会の中でしか通じない肩書きや社会的地位をすごく重視しがちだ。私はヘヴィメタルが好きだが、“私メタラー”と言うと、独特なカテゴリーで見て、“スレイヤーとか聞くのおかしくない?”とか言われる。私が好きで聴いているんだからほっといてと思う(笑)」。
 

■パックンが明かす、「俺より〇〇うまい」複雑な気持ち

それぞれの話を受け、タレントのパックンは「外国人だからキャスティングされることもあるし、外国人だから生計を立てられているところもある。顔が白いだけで外国人扱いするのはやめてもらえるか、と言いながら、外国人だからまだまだ分からないこともあるし、許していただきたいと言いたいときもある。アメリカ人は来た人をみんなアメリカ人扱いしてしまうので、英語が喋れないとなかなか許してくれない。でも日本人は外国人が日本語を喋れるだけで“おおー”となる。どちらも独特だが、日本は暮らしやすい、でも変な社会だと思う」とコメント。

「例えば、ラーメン屋で隣に座ったおじさんに“お箸うまいですね”と言われることがあるが、30年近く日本に住んでいるんだから、お箸が使えなかったら飢えている。東京工業大学で教えていると、学生に“先生、日本語上手いですね”と言われるが、お前よりも長く日本語喋っている(笑)。ただ、そういう時に距離を置かれているようにも感じる。“俺より上手い”と冗談まじりに言われると、本当は上手いとは思っていないんだな、と感じてしまう。そのまま“俺の方が上手い!”と本音が出てしいそうになるのはアメリカ人の悪い癖だ(笑)。そこは直す。反省する」と冗談交じりに話していた。(ABEMA/『ABEMA Prime』より)
 

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