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福島の魚の放射能汚染について報じるBBC

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私たち、最近、放射能汚染について少し鈍感になっているのではないでしょうか?

 まあ、それも無理がないというか、余り神経質になっていたのでは身が持たないので、そうやって鈍感になることも本能なのでしょうか?

 ただ、そうは言っても、放射能汚染に関するニュースが少なくなっているから事態が改善しているなんて安心してはいけないのです。

 BBCが、福島沿岸の魚の放射能汚染について報じていたので、それを紹介したいと思います。


Fukushima fish still contaminated from nuclear accident

「福島の魚は原発事故で依然汚染されている」

Levels of radioactive contamination in fish caught off the east coast of Japan remain raised, official data shows.

「日本の東側沿岸で取れた魚の放射能汚染レベルが依然高いことが公式データにより分かった」

It is a sign that the Dai-ichi power plant continues to be a source of pollution more than a year after the nuclear accident.

「福島第一原発が、原発事故以降1年以上にも渡って依然として汚染源となっていることの証拠である」

About 40% of fish caught close to Fukushima itself are regarded as unfit for humans under Japanese regulations.

「福島の近くで取れた魚の約40%が、日本の規制によれば食用に適していない」

The respected US marine chemist Ken Buesseler has reviewed the data in this week's Science journal.

「米国の海洋化学者であるケン・ビュッセラーが、サイエンス・ジャーナルの今週号でデータを分析している」

He says there are probably two sources of lingering contamination.

「彼は、汚染が長引いているのには二つの原因があると言う」

"There is the on-going leakage into the ocean of polluted ground water from under Fukushima, and there is the contamination that's already in the sediments just offshore," he told BBC News.

「福島の汚染した地下水の海洋への漏出が続いていることと、沖合に貯まった沈殿物が汚染を引き起こしていること、と彼はBBCに語った」

"It all points to this issue being long-term and one that will need monitoring for decades into the future."

「こうしたことは全て、この問題が長引くこと、そして、そのために今後何十年間も監視を続ける必要があることを示している」

Prof Buesseler is affiliated to the US Woods Hole Oceanographic Institution (WHOI).

「ビュッセラー教授は、米国ウッズホール海洋学研究所の傘下にある」

His evaluation covers a year's worth of data gathered by the Japanese Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries (MAFF).

「彼の分析は、日本の農水省によって集められた1年分のデータを対象としている」

Its monthly records detail the levels of radioactive caesium found in fish and other seafood products from shortly after the March 2011 Tohoku earthquake and tsunami - the double disaster that triggered the Fukushima crisis.

「毎月の記録は、2011年3月の震災と津波(福島の危機を起こした二重の災害)の直後からのものであって、魚や他の魚介類から発見されたセシウムの量に関するものである」

The caesium-134 and 137 isotopes can be traced directly to releases from the crippled power station.

「セシウム134と137は、破壊された発電所からの放出されていることが確認できる」
 
MAFF uses the information to decide whether certain fisheries along five east-coast prefectures, including Fukushima, should be opened or closed (it is not a measureof contamination in actual market fish).

「農水省は、この情報を用いて、福島を含む日本の東部5県沿岸の漁業が認められるべきかどうかを判断している(しかし、実際の市場の魚の汚染状況を計測する手段とはなっていない)」

He notes that although caesium levels in any fish type and on any day can be highly variable, it is the bottom-dwelling species off Fukushima that consistently show the highest caesium counts.

「彼は、如何なる種類、或いは如何なる日付の魚のセシウムのレベルも非常に変動が激しい一方、福島沖の海底に棲息する種類が最も高いセシウムの値を示していると言う」

For the WHOI researcher, this points to the seafloor being a major reservoir for the caesium pollution.

「ウッズホール海洋学研究所の研究者にとって、これは、海底がセシウム汚染の貯蔵庫になっていることを示している」

"It looks to me like the bottom fish, the fish that are eating, you know, crabs and shellfish, the kinds of things that are particle feeders - they seem to be increasing their accumulation of the caesium isotopes because of their habitat on the seafloor," he explained.

「海底魚と同様に、カニやエビを食べる魚(粒子を食べるもの)は、海底に棲息しているために、セシウムの量が増えていると見られる、と彼は解説した」

Prof Buesseler stresses however that the vast majority of fish caught off the northeast coast of Japan are fit for human consumption.

「ビュッセラー教授は、しかし、日本の北東部海岸沖合で取れた魚の大部分は、食用に適していると強調する」

And while the 40% figure for unsafe catch in the Fukushima prefecture may sound alarming, the bald number is slightly misleading.

「福島県の魚の40%が安全でないと言えば、驚くべきことのように聞こえるかもしれないが、そのように言うことは少しばかりミスリーディングである」

Last April, the Japanese authorities tried to instil greater market confidence by lowering the maximum permitted concentration of radioactivity in fish and fish products from 500 becquerels per kilogram of wet weight to 100 Bq/kg wet.

「昨年の4月、日本の当局は、市場に安心感を与えるために魚介類に含まれる放射能の最大許容量をキログラム当たり500ベクレルから100ベクレルに下げたからだ」

This tightening of the threshold immediately re-classified fish previously deemed fit as unfit, even though their actual contamination count had not changed.

「こうして許容量を強化したことによって、魚の実際の汚染状況に違いはなくても、以前は適格とみなされていた魚が不適格とみなされることになった」

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