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俺のポルシェが雨ざらしで放置! 高級車カーシェア企業が破産へ…

 ポルシェにベンツ、レクサス、レンジローバーも--。10月初旬、埼玉県某市の工場敷地内に、200台以上の高級車が雨ざらしになっていた。

「最初は『話がうますぎる』と疑ったんです。でも、『弊社は不動産業など多くの事業を展開しており、警察OBが在籍するリスクマネジメント会社とも顧問契約をしています』と説得されて……」

 30代の会社員・Aさんは、2020年6月に友人に紹介されて、カーシェアサービスを運営するS社の関連企業・L社の人間から投資の勧誘を受けた。

 S社は、2018年にカーシェアサービスを始めた。高級車、輸入車に手軽に乗れるのが売りで、たとえばポルシェ・ボクスターを平日1万1800円から、アウディ・A6を6800円から利用できる。

 その一方で同時にS社は、カーシェアサービスに車を提供する “オーナー” を募集していた。オーナーはローンを組み、L社があっせんした1台500万円ほどの中古の高級車を買わされる。その車をS社に貸し出すことで、カーシェア利用料の5%がオーナーに支払われる “安全確実な投資” という謳い文句だった。

「勧誘された数日後、信販会社でローンを組みました。車種は選べず、走行距離11万kmの『レクサスLS460』に550万円を、走行距離2万kmの『ベンツC180』に500万円を “投資” することになりました」(Aさん)

 形のうえではAさんがローンを返済することになるが、毎月、支払額と同額をL社がAさんの銀行口座に入金していくので、「Aさんの負担はゼロ」という触れ込みだったという。だが、最初の2カ月は入金があったものの、3カ月めとなる8月、AさんのもとにL社からショートメールが届いた。

「新型コロナウイルスの影響で、入金を1カ月待ってくれと。2カ月ぶんが振り込まれるはずだった9月にも、再度『もう1週間待ってください』とメールが来ました」(Aさん)

 そして10月8日、「破産手続きに入る」というショートメールが突然届いた。

「契約書を頼りに、私の車が埼玉県内の工場に保管されていることを突き止めました。今は、早く車を回収したい。1カ月20万円のローンは、あと7年も残っています」(Aさん)

 消費者問題に詳しい紀藤正樹弁護士の見解は、こうだ。

「契約上の所有権はオーナーにあることになっていますが、車の購入費用もL社が負担するのならば、オーナーを道具にして、信販会社からお金を騙し取る計画的犯行に見えますね。

 そもそも、購入費用を肩代わりしたうえ、オーナーに売り上げの一部を還元までするなんて、ビジネスモデルとして成り立つはずがありません」

 勧誘の際に名前が出た、警察OBがいるというリスクマネジメント会社の担当者は、こう話す。

「途中から顧問料は支払われておらず、S社の幹部とも連絡が取れない。今でも当社と顧問契約していることがホームページに大きく掲載されていて、困っているところです」

 L社は同様の手口で、700人超から車を集めたという。Aさんが連絡を取り合っている “オーナー” の多くは、自己破産を余儀なくされることになりそうだ。

(週刊FLASH 2020年11月3日号)

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