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「がんばらずにはいられない」私は、軽やかな環境づくりにこだわっている

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サイボウズ式特集「そのがんばりは、何のため?」。今年3月までサイボウズ式編集部にいた、フリーの編集者・ライターのあかしゆかさんに、「がんばらずにはいられない人の、がんばり方」について執筆していただきました。

いきなりですが、私は自分のことを「がんばらずにはいられない人間」だと思っています。

一言で言うと、「まじめ」なのでしょう。昔はそんなまじめな自分に対して、どこかで「おもしろくない人間だな」と思っていました。以前サイボウズ式編集部にいた時、一見いい加減に見えるのにバシッと仕事をこなす人に憧れて、こんな記事を企画したほどです。

2016年10月12日「いい加減」なのに信頼される人が、仕事で絶対に外さない本質





もちろん、「がんばらずにはいられない」と一言で言っても、その中には、さまざまな種類の「がんばり」があります。

自分の夢や大切な誰かのためにする努力や、「他人の期待に応えたい」という昔ながらの性格が生み出す努力、何のためにがんばっているのかわからない、自分ですら無駄だと思ってしまうような努力……。

いろんな「がんばり方」をこれまでしてきて、少しずつ、自分がなぜがんばっているのかわからないような「悪いがんばり」は、排除できるようになってきました。

それもあってか、昔は「まじめ」で「ついついがんばりすぎてしまう」自分のことが嫌いだったのですが、今では、そんな自分を認めてあげられるようになった気がします。

私はきっと、根本的に、がんばることが好きな人間なのです。

今日は、そんな「ついがんばってしまいがち」な私がここ数年で見つけた、自分なりの「がんばること」との向き合い方について、書いてみたいと思います。

「自分のため」にがんばれるようになった

私は昔から、人の期待に応えながら生きてきました。親からの期待、先生からの期待、友達からの期待、恋人からの期待……。期待に応えて誰かのために動くことが体に染み付いていて、努力の方向が、「他者」を向いていたのです。

それに対して、嫌だと思ったことはあまりないのですが、やっぱりどこかで、他人の人生を生きているような感覚になる瞬間がありました。ふとした瞬間に襲ってくる虚無感に、耐えられなくなりそうな夜もありました。

そういったがんばり方は、体と心をすり減らしていきます。実際に、がんばりすぎて、体調を崩してしまったことも……。

そんな失敗から、がんばる前には「なぜ私はがんばるのだろうか?」、がんばっている最中には「なんのためにがんばっているのだろうか?」と、自分自身に問いかける瞬間が増えていきました。そして少しずつ、他人の期待に応えるためではなく、自分のためにがんばれるようになってきました。

自分のがんばりに対して、ちゃんと、納得感を追求するようになったのです(今思えば、当たり前の話なのですが……)。

人生には「がんばるべきかどうか」、やってみるまでわからないことが多い

自分の中に「いいがんばり」が増えてきたようには思いますが、最近私が感じるのが、人生の中では、「がんばるべきかどうか」が、やってみないとわからないことも多い、ということです。

日々新しい選択肢を探し、挑戦してみたい意欲がある人ならなおさらのこと。

複業や地方移住といった新しい働き方、そして結婚などのプライベートなことだってそうです。いろんな事例が世の中にあふれていたとしても、結局は、自分自身でやってみないとわからない。世の中の多くの常識が、自分に当てはまるとは限りません。

せっかくなら私は、一度きりの人生、自分自身でちゃんと実感を持った人生を送りたいな、と思っています。「誰かが失敗していたから」「これは理論的にこうだから」といった、世の中の平均値のデータに左右されるのではなく、「やってみたい」「がんばってみたい」と思ったことに関しては、実際に自分で経験して、感じて、それから、自分にとって本当にがんばるべきなのかどうかを判断したい。

やっぱり私は、自分自身が興味あることに対しては、まずはがんばってみたいし、「がんばらずにはいられない」のです。

まずはやってみる、ダメならやめてみる

そんな時に、私が大切にしていることは、「やってみる、ダメならやめてみる」といった、軽やかな環境を作ることです。

これは完全に、サイボウズの社長である青野さん、副社長である山田さんの考えに影響を受けています。お二人とも、ことあるごとに「まずはやってみよう。ダメならやめましょう」と口を揃えて言うのです。

サイボウズは、会社のフェーズに合わせて、さまざまな人事制度の改革を行なってきた会社です。評価制度もころころと何度も変わっているし、社員の働き方に関する制度も、形を変え続けてきた。何度も挑戦してがんばっては、失敗をして、そのトライアンドエラーを繰り返し、今の「働きやすい会社」と言われるサイボウズの形ができあがっています。

その様子を目の当たりにしながら、5年間社員として働いていると、気づけば自然と、そのマインドが自分にも染み付いていました。

私も人生において、「まずはやってみる、ダメならやめてみる」、その姿勢を大切にしたいと思っています。そうやって少しずつ、自分にとって「本当にがんばるべきこと」を見つめていきたいと思っています。

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