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SNSに溢れる「おにぎり写真」 日本の食で世界の飢餓救うプロジェクトに参加者続々

SNSや特設サイトに「おにぎり」の写真を投稿すると、写真1枚につき給食5食分(100円)の寄付が、協賛企業からアジア・アフリカ地域の子どもたちに届く「おにぎりアクション2020」が実施され、Twitterなどに「#OnigiriAction」のハッシュタグで様々なおにぎりの写真が溢れている。

今年は『鬼滅』キャラも… おにぎり写真で貧困を救え

写真AC

「おにぎりアクション2020」は、日本から世界の食料問題の解決に取り組む特定非営利活動法人TABLE FOR TWO International(TFT)が、16日の「世界食糧デー」に合わせて、今月1〜31日の間で実施(寄付金額が上限に達した場合は終了)。今年で5回目となる。

Twitter、Facebook、Instagramや特設サイトで「#OnigiriAction」を付けて、おにぎりにまつわる写真を投稿すると、協賛企業から寄付が行われ、TFTを通じてアジア・アフリカの子どもたちに給食が届く仕組みだ。投稿者の参加費は無料で、何度でも投稿可能という。

もともと、社食やレストランを主な対象として「日本の食から世界を変えたい」と活動していたTFTが主婦や自営業、地方在住の人にも気軽に参加できるような仕組みができないかと考案したことがきっかけ。2015年、「誰かのために思いを込めて握る機会が多く、かつ日本人のソウルフードでもあるおにぎり」をシンボルに企画が始まった。

開始から5年間で累計80万枚の写真が投稿され、約450万食の給食がアジア・アフリカの子どもたちに届けられた。参加者は世界46カ国にまで広がっている。

投稿される写真は個性豊かだ。今年は『鬼滅の刃』など人気の漫画やアニメに登場するキャラクターを模したものや、季節柄ハロウィンのお化けを表現したものなどまるでアートのようなおにぎりの写真も並んでいる。

また、TFTの池田いづみさんによると、これまでの参加者の中には、モンブラン登頂時や、エジプトのピラミッドの前でのアクションなど、「あっと驚く場所におにぎりを持っていって参加される事例」もあったという。

世界的な飢餓人口の増加 給食の寄付が子どもの教育にもつながる

給食を楽しむフィリピンの子どもたち(TABLE FOR TWO提供)

おにぎりプロジェクトを通じて寄付された給食は、東アフリカのウガンダ、ルワンダ、タンザニア、ケニア、東南アジアのフィリピンの5カ国に届けられる。各国の学校や地元コミュニティとTFTが連携しながら幼稚園や小中学校に通う子どもたちに、できる限り地元で収穫された食材を活用して、栄養価の高い食事を提供しているという。

寄付が必要な背景には、世界的の飢餓人口の増加がある。

2020年版の「世界の食料安全保障と栄養の現状」報告書によると、飢えに苦しむ人の数は2019年に約6億9,000万人にのぼり、5年間で6,000万人近くが増加したと推定されている。栄養不良が最も多いのはアジア地域の3億8,100万人で、アフリカ地域が2億5,000万人、アテンアメリカ・カリブ海諸国が4,800万人と続く。

新型コロナウイルス感染拡大下のタンザニアでの支援時には距離を保っての給食が行われた(TABLE FOR TWO提供)

池田さんは「支援先の地域では、学校で食べる給食が1日の唯一の食事である子どもも少なくありません。学校給食を提供するという支援の形は、それまで家の仕事の手伝いや兄弟の面倒を見ることを優先するように言われていた子どもたちも、給食が出るならと親御さんが学校に送り出すことにつながり、子どもたちの教育の機会にもつながるのです」と力を込める。

世界食糧計画がノーベル平和賞に 関心の高まりに期待

給食の寄付はお腹を満たすだけでなく、教育の機会にもつながる=ケニア(TABLE FOR TWO提供)

今月、日本時間の9日午後、ノルウェーのオスロにある選考委員会が、2020年のノーベル平和賞に国連の世界食糧計画(WFP)を選んだと発表。「飢餓との闘いに努め、紛争の影響下にある地域で和平のための状況改善に向けて貢献し、さらに、戦争や紛争の武器として飢餓が利用されることを防ぐための推進力の役割を果たした」と評価するなど、世界の食料問題に対する注目が向けられた。

TFTの池田さんは、WFPの受賞報道を受けて「ゼロハンガーや食料支援への世間の関心が高まってほしい」と期待を寄せる。

一方、20億人近くが肥満と指摘されていることなどを上げ、「世界の食の不均衡を解消し、開発途上国と先進国の人々の健康をどちらも改善することをミッションに活動していきたい」とコメント。

「10月16日の世界食糧デーをきっかけに、たくさんの方におにぎりアクションに参加していただき、世界の食について考えるきっかけになれば嬉しい。今年の企画は"つながり"をテーマに掲げているので、コロナ禍で直接のコミュニケーションが減ってしまっている今だからこそ、#OnigiriActionを通じて、世界の子どもたちとつながっていただきたいです」と呼びかけた。

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