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前職の国連世界食糧計画がノーベル平和賞を受賞しました!

皆さん、こんにちは。参議院議員の田島麻衣子です。ノルウェーのノーベル賞委員会は、2020年のノーベル平和賞を国連の世界食糧計画(WFP)に授与すると発表しました。このWFPは私が2019年の1月まで仕事をしていた職場です。

ノーベル平和賞の受賞、本当におめでとうございます!

WFPは戦争や自然災害などの緊急時に、人道支援を目的とした食糧支援を行うために1961年に設立されました。皆さんにも身近な世界遺産の認定に関わるユネスコや、世界銀行など、世界の主要な国際機関が第二次世界大戦直後に設立された事を思えば、WFPは比較的若い国際機関とも言えます。

モデルの知花くららさんが長年親善大使を務めてこられたので、その一貫で活動をご覧になった方もいらっしゃるかもいるかもしれません。


(ラオスから帰国をした時に、高校生向けにWFPの活動の話をした時のもの。さすがに若いです。。)

この一報を受け取った時に最初に私の胸に浮かんだのは、人道支援の最前線で犠牲となった同僚たちです。彼らのために平和賞は贈られたのだ、と思いました。

WFPの本部はイタリアのローマにあります。本部ビルを訪れた人々が最初に目にするのは、1階ロビーに掲示された数々の金のプレートです。これらのプレートには、一枚一枚、職務遂行上で命を落とした職員の名前が刻まれています。はじめてこの場所を訪れた人は、誰でもその数の多さに驚き、人道支援とは何か、平和を守るとは何か、を考えざるをえません。

2019年には、WFPを含む483名の人道支援関係者が命を奪われ、または誘拐され、負傷しました。複数のグループが武力で衝突する紛争の現場では、罪なき人々に食料を運ぶ支援者が攻撃の対象になりやすいという厳しい現実があります。そして犠牲者の数は、年々増えています。

私がWFPで勤務していた13年間も、同僚たちがシリアで、南スーダンで、パキスタンで負傷し、命を落とすニュースを度々受けました。命を助けようとする人が、どうして命を落とさなければならないのか。その度に、本当にやりきれない気持ちになったことを覚えています。


(危険な地域に入った時の対処法を学ぶトレーニングの様子。2018年南アフリカ)


(エボラ出血熱や紛争で村を逃れたコンゴ難民キャンプにて。2018年アンゴラ)

私は、だから今回のノーベル平和賞は、こうした傷つき命を失った同僚たちのために贈られたのだと思うのです。

平和を壊すのは簡単ですが、平和を取り戻すためには、気の遠くなるほどの時間とエネルギーと犠牲が必要です。日本は平和な時代が長く続きすぎて、その大切さやもろさを、肌感覚として感じる機会がなくなってきたのでは。

過去の歴史に照らせば、政治家が戦争と平和に果たす役割はあまりに大きい、と思います。政治の世界に身を置く一人として、引き続き襟を正して、仕事に取り組んで参ります。

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