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  • 女性自身
  • 2020年10月15日 09:06 (配信日時 10月15日 06:00)

「コロナ恐れるな」トランプ大統領と米国民の間に“温度差”

(写真:アフロ)

「コロナウイルスに支配されてはいけない。恐れてはいけない!」

新型コロナ感染を受けて、陸軍病院で治療を受けていたトランプ大統領(74・共和党)が10月5日に退院。同日、国民に対し、冒頭のメッセージを動画で発信した。退院は感染判明・入院からわずか3日後という、“異例の早さ”だったーー。

「退院時、軍用ヘリである『マリーンワン』に乗ってホワイトハウスに帰還したトランプ大統領は、自らの足で階段を上り、マスクを外してバルコニーから敬礼していました。これは、トランプ大統領の支持層である退役軍人に向けた“演出”だと私は考えています。彼は支持層に、“私はウイルスに勝った!”とアピールする必要があったのです」

そう分析するのは、アメリカ大統領選ウオッチャーで、明治大学教授の海野素央さんだ。“復活”をアピールする背景には、11月3日に投票日を控える大統領選がある。海野さんが続ける。

「トランプ大統領は、感染前から“劣勢”であることが報じられています。私の知り合いで、共和党の伝統的な支持者である人ですら、まだ新型コロナが全世界に拡大する前から『今回はバイデン氏(77・民主党の大統領候補)に投票する』と話していたくらいでした。“自分はコロナを乗り越えた強い大統領である”と宣言することで、その劣勢を跳ねのけたかったのでしょう」

しかし、このコロナ感染が、いまやトランプ政権を“大崩壊”に導いているのだ。

大統領選での支持率にまつわる世論調査を定期的に行っている米放送局CNNの発表(6日)によると、感染公表を受けての支持率はバイデン氏57%に対し、トランプ大統領41%と、16ポイントもの差が生まれている。

9月に同局が発表した世論調査では、バイデン氏のリードは8ポイントにとどまっていた。しかし「史上最悪の舌戦」と言われた第1回テレビ討論会(9月29日)や感染公表を受けて、その差は“倍”になってしまったのだ。

「トランプ大統領はおそらく、4年前の選挙戦と同じように、大規模な集会などを行い、“コロナを恐れるな”と訴えるのでしょう。しかし、コロナによって21万人もの死者を出したアメリカで、そのような主張が有権者の心に響くとは思えません。アメリカでは子どもが学校に行く前、親たちは毎日『今日も感染しないように』と祈っているのです」(海野さん)

「女性自身」2020年10月27日号 掲載

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