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ひろゆき氏 非正規雇用にメリットがあると思い込んでいる労働者は「肉屋を応援する豚」

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ひろゆき氏「派遣労働を合法にした党に労働者が投票。肉屋を応援する豚ですね。」

ひろゆき氏が13日Twitterを更新し、「21世紀の資本」のトマ・ピケティに触れる形で、資本と労働の格差を追認する労働者へ辛辣な指摘をおこなった。

その後のTwitterにおける投稿も実に手厳しい。

肉屋(資本)と豚(労働者)に喩え、資本を支持、擁護する労働者の意見に「非正規雇用が労働者にメリットがあるように思い込んでるんですね」と指摘する。

インターネット界出身のひろゆき氏らしい歯に衣着せぬ物言いである。

肉屋を応援する豚とは何か

「肉屋を支持する豚」「肉屋を応援する豚」には、明確な定義はないが、2000年代からネットスラングの一種として、インターネット掲示板などに頻繁に登場した言葉である。

2000年以降、インターネットの発達とともに、一般人、労働者が何気ない日常の風景を吐き捨てるなかで、ネットスラングは多数生まれている。

特に2004年に政府はいわゆる労働者派遣法改正をおこない、製造業への派遣解禁、紹介予定派遣も法制化して認めていく。

法制の背景には当然、労働力を安く使いたい経団連、企業側、一部の労働組合、それを利用したい人材派遣会社の思惑があった。

「失業しているより、安い賃金でも仕事があるだけマシ」という意見のなか、派遣労働、非正規雇用が就職氷河期世代の受け皿にもなっていった。

そのなかで、労働者自身が法案を支持する別の労働者を批判する形で「肉屋を支持する豚」だと論争があったことを思い出す。

当時は高校、大学卒業後、非正規雇用という形態で働き、それが新しく自由な働き方で、フリーターとも呼ばれながら賛美される傾向も見られた。夢追い型フリーターなどとして、音楽活動や演劇活動で大成することを夢見ながら、居酒屋などでアルバイトする姿も肯定的に報道されていた。

まさにひろゆき氏が指摘する「庶民は金持ちの操るメディアと政治家に騙されて」就職氷河期世代に対する支援を怠ってきたのである。

このような風潮が後押しするように、派遣労働者だけでなく、パート、アルバイトの非正規労働者も増加を続け、現在も高止まりが続いている。

ひろゆき氏がいうように、2000年以降、正社員と非正規社員の待遇格差を広げながら、経団連を中心に企業や資本側は安い労働力を確保することに力を注いできた。

安い労働力を多用することで、賃金に見合わない労働が散見されるようにもなる。

これも「肉屋を支持する豚」と同様、同時期にいわゆる「ブラック企業」というネットスラングで、労働者自身が企業批判を展開していくこととなる。

今でこそ「新自由主義」という言葉で富裕層や資本への行き過ぎた優遇政策を批判する潮流が生まれているが、当時はあくまで企業の自由競争を推奨することで、労働者全体が豊かになるのだと思わされてきた

つまり「肉屋を支持する豚」とは、労働者、一般市民への福祉予算、賃金の分配が抑制されることに気づかず、それを支持する労働者、低所得者層を揶揄(やゆ)している。

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