- 2020年10月12日 15:27
リングフィットアドベンチャーのある生活。
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新型コロナウイルスの影響のため、switchのリングフィットアドベンチャーがものすごく売れてしまい、なかなか手に入らずにいた。が、9月上旬にやっと実物を手に入れて遊べるようになった。
リングフィットアドベンチャーについては、立派な記事が既にアップロードされている。
[参考]:『リングフィット アドベンチャー』ゲームとフィットネス、混ぜるな危険のゲームデザインが成立するまでの苦労【CEDEC 2020】 - ファミ通.com
[参考]:開発スタッフに聞く『リングフィット アドベンチャー』 | トピックス | Nintendo
でも百聞は一見に如かず。ゲーム、とりわけ身体性を伴うゲームは自分の身体で遊んでみないとわかったものじゃない。で、リングフィットアドベンチャーを遊んでいるうちに自分自身が健康になり、感心させられたことが多かったので書き残しておくことにする。
身体のコンディションを整えるだけなら短時間でOK
まず、リングフィットアドベンチャーのある生活について。
ゲームを開始してはじめの数日は筋肉痛などを自覚したが、やがて、身体の調子が良くなっていることに気づいた。
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リングフィットアドベンチャーには、非常に長いアドベンチャーモードだけでなく、個別のトレーニングモードがある。平日にアドベンチャーパートをやると翌日の仕事が辛い。そこで、休みの日はアドベンチャーモードを長く遊び、平日は個別のトレーニングを短めに遊ぶよう、マイルールを作って遊ぶようにした。
すると、だんだん身体の調子が良くなってくるじゃないですか!
アームツイストやリングアローといった上半身系の運動が平日は欠かせない。これらをやっておくと肩こりの度合いがぜんせん違う。四十代になり、肩こりがきついと思う日が増えてきたのだけど、リングフィットアドベンチャーを遊び始めてからは木曜日や金曜日になっても肩がほとんど凝らなくなった。
身体の柔軟性も、下半身の筋肉も、元気を取り戻してきた。はじめは少し硬かった開脚系の運動も、気が付けばスムーズにこなせるようになっていた。スクワット系も、だんだん楽にこなせるようになってきている。
私はリングフィットアドベンチャーを使って筋力をつけたいとか、ダイエットをしたいとは望んでいない。だから一日にプレイする時間は平日で30kcal程度、休日でも120kcal程度だ。その程度のプレイですら、身体のコンディションがかなり違う。普段はあまり使わない筋肉に息吹を吹き込んでくれるかのようだ。
身体のコンディションを整えるだけなら、疲れるほどプレイしなくても十分ではないかと思う。
ミブリさんはダサい。でも、それがいい
ガイダンスであるミブリさんについて。
リングフィットアドベンチャーは、インストラクターのミブリさんのストレッチに始まり、ストレッチに終わる。ただのストレッチ、ただのガイダンスなのだけどとにかくよくできていて感心させられた。
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こんな感じで、ミブリさんはプレーンな外見のキャラクターになっている。ミブリさんが登場する時のBGMは昔のNHK教育の教育番組のようでもあり、ちょっとダサい感じがするかもしれない。
ところがそのダサさがかえって良いというか、台詞や仕草に棘が無く、あらゆる人を受け入れるかのようだ。ミブリさんとそのBGMは、ゲームに慣れていないおじさんやおばさんでも抵抗がないよう徹底的にチューンされているのではないか。
任天堂は、こういう「普段はゲームを遊ばない人でも受け入れられるキャラクターや雰囲気」づくりが昔から得意だったと思う。ソニーやマイクロソフトやセガは、いつもゲーム愛好家や青少年のほうを向いていたけれども、任天堂は、いつもそれ以外の人々を意識したプロダクツを作っていた。初期のファミコンもそうだったし、wiiのコンソールや脳トレもそうだったし、このリングフィットアドベンチャーにしてもそうだった。ニッチなゲーム愛好家だけを相手に商売しているわけではありませんよ、という姿勢。
私個人は、そのせいで任天堂のソフトとハードを長いこと避けていた。思春期を迎えた私はスーパーファミコンを最後に任天堂に背を向けて、セガやソニーやマイクロソフトのゲームハードとゲームを遊ぶようになっていった。
ところが思春期を終え、おじさんになった頃に任天堂のゲームハードに戻ってみると、ゲーム愛好家的な「恰好良さ」に寄せていないデザインがやけに馴染んだ。このパラグラフの冒頭に「ミブリさんはダサい」と書いたが、これはゲーム愛好家の「恰好良さ」から見た場合の話でしかない。誰にでも受け入れられるデザインとしてのミブリさんは秀逸だ。ミブリさんのアドバイスが適切なこともあって、たちまちファンになってしまった。
奇妙だが運動させてくれるリングコン
リングフィットアドベンチャーのコントローラは奇妙だ。
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プレイしてみるまで、あの丸いコントローラでどう運動させてくれるのか半信半疑だった。ところが実際に装着してみると、スクワットやらヨガのポーズやら、本当にさまざまな運動を検出してくれてびっくりする。手を抜くとちゃんとゲームスコアが下がるから驚きだ。ゲームを進めるためにもカロリーを消費するためにも、しっかり運動するっきゃない。
それにしても、どうしてこんな不思議なコントローラができたのだろう?
こちらの記事によれば、任天堂は複数のコントローラを開発し続けているらしい。
田邨:
https://topics.nintendo.co.jp/article/e115dc48-07de-4a31-aed1-ad65b3cbeb64
ソフトの開発開始からしばらく経った、2016年頃のことだと思います。
私の所属するハードウェア開発部では、普段から様々なコントローラーの可能性を研究し、試作をしているのですが、ある日、「直感的に遊べる“力を使ったコントローラー”で“リング型”のものがあります」と河本に紹介したんです。たまたま、だったのですが……。
──ん? それはつまり、リングコンは今回のために開発されたわけではないのですか?
河本:
そうです。全く別のチームが独自の開発をしていて、ある日、そんな話が聞こえて来たんです。もう我々としては、「こんな丁度いいコントローラーが社内に!?」となりました。
(中略)
河本:
任天堂では、色々なコントローラーの試作を続けていますが、このリングコンは、その中ではわりと普通なほう……かもしれません(笑)。
- シロクマ(はてなid;p_shirokuma)
- オタク精神科医がメディアや社会についての分析を語る



