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禁煙外来で苦しまずにノースモーキング生活 年間30万円の節約も体重は1ヶ月で5キロ増

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数少ないオアシスだったカフェや喫茶店にはいつの間にか禁煙になり、街で灰皿が見つかることもほぼなくなった−−。改正健康増進法の全面施行で屋内が原則禁煙となり、10月からはタバコが値上がりするなど、喫煙者を取り巻く環境は厳しさを増すばかりだ。

筆者の喫煙歴は学生時代からの約15年。最近は紙タバコとiQOSの二刀流で、喫煙できる場所さえ見つかればその度に煙をくゆらせてきた。それでも、環境の変化に後押しされて、今回、4回目となる禁煙に挑戦している。甘えを断ち切ろうと、初めて禁煙外来を頼った。

毎日朝・夕と補助薬を服用し続けているが、想定と反してイライラを覚えることなくタバコが欲しくなることもほとんどない。「楽勝だな」と油断も生まれつつあるが、本当に禁煙できるかはまだまだ今後の頑張り次第だ。それでも、禁煙外来を訪ねて1ヶ月余り。体重が5キロ増えた点だけは納得できないが、生活のあらゆる面で変化が見え始めている。

JR新宿駅にある喫煙所。タバコを吸える場所は年々限られて来ている

朝はまず一服 生活の多くは喫煙習慣によって決められていた

学生時代と社会人としての15年あまり、タバコは携帯電話と並ぶ必需品だった。近くのコンビニ、銭湯に行く時にも常にポケットにタバコを忍ばせ、寝ている時を除くとほとんどの時間でタバコは半径5メートル以内にあっただろう。

タバコの健康への害を改めて説明する必要はないだろう。一方で、吸うことで緊張が和らいだり、アイデアが浮かんできているような感覚を覚えることができたのも事実であり、一概にタバコを批判するつもりはない。それでも、禁煙に成功しつつある今となっては、生活のあらゆる面に影響を受けていたことに驚きを感じずにはいられない。

・最寄り駅やターミナル駅の喫煙所の位置はほぼ把握している
・車や電車など移動のたびに喫煙する
・朝起きてまずタバコを吸う
・新幹線は必ず喫煙ルーム近くを指定する
・喫煙できない東北新幹線に乗るのは苦痛
・飛行機に乗る前はギリギリまで喫煙所に待機
・カフェといえばスターバックスではなく某チェーン店
・真剣に考え事をしようとするとなぜか喫煙所に向かう
・全面禁煙の串カツチェーンに行くのは気が引ける
・ホテルは喫煙ルームを指定するのに部屋の臭いが気になる

自分の経験に基づいて喫煙者特有の傾向を挙げてみた。“喫煙者あるある”は他にもまだあるだろう。

4回目の禁煙挑戦 「喫煙していると損ばかりする」と感じた

かつては飛行機でも電車でもタバコが吸えるのが当たり前だったと聞く。しかし、今は違う。時代が変わるにつれて、世の中の禁煙を求める動きは強まっていった。“吸えない”ことへの “我慢”が喫煙への欲求を増幅させる。自身もそんな悪循環に陥っていたように思う。

禁煙に挑戦するのは4回目だ。毎回、寝る直前に“禁煙の誓い”として最後の一服をして、眠りにつく。そして、翌朝から吸いたい欲求と戦い続ける作戦だが、禁煙が続いても2日がやっとだった。3日目の早朝の出勤途中に、無意識でコンビニで購入してしまったこともある。

今回は、8月中旬に友人と焼き鳥屋に飲みに行ったことがきっかけだ。店は学生時代から常連で、鳥を焼く煙とタバコの煙が入り混じる空間は嫌いではなかったが、今年4月から店内は禁煙に。軽い喫煙者だった友人も新型コロナウイルスの影響で在宅勤務が続き、家族から度重なる喫煙を注意されてタバコを断つようになったという。

そんな話を聞きながらも、酒の影響もあってかタバコが吸いたくなってしまう。複数回中座して店外の灰皿に向かう。煙をくゆらせていると、同じ喫煙者の男性と「肩身が狭い時代ですね」などと定番の雑談が始まる。

男性と話をしていても、タバコを我慢できない恥ずかしさ、何度も店を出たり入ったりする情けなさが頭をよぎる。「タバコを吸っていると損ばかりする」。確かにそう思ったのだが、その時の覚悟はこれまで4回とさほど変わらなかった。

※写真はイメージです

自分はニコチン依存症 その事実を前に禁煙外来を頼ることに

帰宅途中に「禁煙外来」を検索し、「ニコチン依存度チェック!」なるものを試してみた。インフルエンザにかかって高熱にうなされても、匍匐前進でベランダに向かいタバコを吸ったことさえある。「重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。」など10項目のうち7つも該当し、自分でもわかっていたものの、歴としたニコチン依存症と判定されてしまった。

翌朝、目が覚めると、いの一番にタバコを吸ったことは言うまでもない。それでも、決意が揺るがないうちにと、近所のクリニックを訪ねてみた。「自力ではこれまでと変わらない結果になる」。そんな思いがあった。

「タバコをやめたくて禁煙外来に」と告げると、受付の女性は慣れた様子で問診票を手渡し「正直に書いてくださいね」と一言。「正直に」の言葉に全てを見透かされた気がして、「1日に30本ほど」と記したように覚えている。

受付で待たされたのは10分程度。「医療体制の逼迫が言われているのに、自分は禁煙外来か…」「あのおじいさんは大病を患っているかもしれないのに、タバコをやめられない自分…」などとついあれやこれやと考えてしまう。初めてのクリニックだったこともあり、「お医者さんに冷たい目で見られたらどうしよう」と子どもじみたことも頭をよぎる。

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