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出版物の“総額表示”義務化に不安の声も 赤松健氏「中小出版社と大手出版社の間にある温度差が問題」

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 この点について、『ラブひな』などが代表作の漫画家で日本漫画家協会常務理事の赤松健氏は、「主に不安にかられて騒いでいるのは、我々作家と中小出版社の編集者の方々。大きなムーブメントになっているが、大手の出版社や編集者はみんな黙っている。どうも何年も前からわかっていたことなので、重々承知しており、粛々と対応している感じ。中小出版社と大手出版社との間で相当な温度差があるのが、今回の騒ぎの原因。そこは出版社の間でちゃんと話し合って態度を統一し、それを作家や中小の編集者に報告してほしい」と指摘する。

 また、問題となっているカバーの刷り直しには、「実際には刷り直しの必要は無かったのだが、『これを機会に絶版にしよう』という判断に至る不安があったので、(総額表示に)つい反対したくなる」とした上で、「そもそも消費税は3%から5%、8%、10%と上がっていったが、それぞれの間に8年、17年、5年とインターバルがあった。そんなに長い間書店に置かれている書籍とは一体何なのか。さらに罰則もないし、総額表示が間に合わない書籍でも撤去の必要はないということで、我々作家が心配し過ぎている感じはある」との見方を示した。

 この話題はTwitterでハッシュタグが作られ盛り上がりを見せていたが、赤松氏は「この件に関しては、『だから消費税は廃止すべきだ』という結論を述べる人もいる。私も消費税率は下げるべきだと思っているが、それとこれとは別問題。この件に限らず、特定の派閥に利用されてしまうことがあるかもしれないので、作家もネットの方々もしっかり裏を取ってからタグを使うべきだと思う。このタグを作った平林さんという方は、山田議員と連絡を取り合って前向きに情報共有と議論をしているとのことなので、うまく収束してくれることを望む」と話した。
(ABEMA/『ABEMAヒルズ』より)
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