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奥田民生の”お持ち帰りCD”に学ぶこと

おはようございます!
最近はCDが売れない・・なんて嘆きを至るところで聞きますが、結局本当に売れてないの?どうなの?という話。

なんでもデジタル化が進んで、例えばCDは買わなくても曲は手に入る。
写真は現像しなくてもデータは手に入る。本は買わなくても内容は読める。
・・・そんなハードを必要としないライフスタイルは随分当たり前になりました。

じゃあどんな時だったらハードを欲しいと思うのか?
これなら私もCDを買いたくなる!と思える瞬間ってあるか?
つい自分で考えこんでしまいますが、少し前に掲載されていたウェブ上の記事で、こんな面白い話を見つけました。

 

奥田民生が ”お持ち帰りCD” を販売 

”お持ち帰りCD”とは、その名のとおり「お持ち帰り」できるCD。
レコーディングしたライブ音源をその場でCD-Rにコピーし、できたてホヤホヤの感動を、終演後、その日のうちに持ち帰ることができるというもの。

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こちら、海外ではすでにお馴染みの手法だそうですが、単独アーティストがツアーの複数会場で行う例は、奥田民生さんのツアーが初めて。
ライブ会場に来た人に対して、一人一枚限定で販売されたそうですがどの会場でも用意したセットが全て完売したそう!

私もライブやコンサートのリアルな場が好きなので、確かにこのCDを買いたい!と思う人の気持ちは痛いほど分かります。
ライブ直後の下がらないテンション、あの場で体感した興奮や感動をその日のうちに持ち帰ることができる(しかも高音質で!)のは、ちょっとしたコンサートグッズのような感覚。

あとでダウンロード出来るよ、と言われても興奮は冷めてしまうもの。
帰りの車で聴きながら帰れるようなテンションや温度感、モノとして所有できる喜びをくすぐられるコレクターの感覚を
ハードとして所有するからこそ感じ取れる。
これぞ「わざわざCDで買う理由」になるのかも知れません。

皆さんだったら、どうでしょうか?
詳細を知りたい!という方は、是非、元記事
【奥田民生さんのライブで大反響「お持ち帰りCD」の魅力とは?】をどうぞ!

 

ライブは録音OK,音楽は無料で聴き放題

そんな記事を読んでいて思い出したのは、
かの有名なアーティスト、グレイトフル・デッド。

グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ/デイヴィッド・ミーアマン・スコット
画像を見る
¥1,785
Amazon.co.jp

こんな一冊にもなったほど有名なお話ですが、彼らが従来の一番良いやり方(ベスト・プラクティス)を無視し、
それとは真逆のことをすることで、従来の業界の思い込みを見直し、そして結果、ローリングストーンズやビートルズをも凌いで、
年間5000万ドルも稼いでいたというのは、もはや伝説ですよね。

実はこの「お持ち帰りCD」をやっていたのは彼らも同じ。
しかも彼らの場合は、業者がライブ会場で音楽を録音するのではなく、お客さんたちが【自由に】録音してもOKというルールでした。

そうすると気付けば、彼らのライブに本格的な機材を持ち込んでより良い音質で録音しようと躍起になるファンたちが登場。そんなプロ並みのマイクや機材を持ち込まれたら営業妨害だし、他のお客さんの迷惑になるのでは?

・・・そんな風に思われるかも知れませんが、そのときにグレイトフル・デッドがとった行動は、そんなマニアックなファンたちのために「録音専用エリア」を作るということ。

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こうして質の高い音楽CDは勝手に出回り、この感動をリアルで体験したい!
というライブに来たことのないお客さんもライブ会場に足を運ぶようになった。
そうして 管理をゆるくすることで、これまでのベスト・プラクティスでは注目されていなかった”ファン体験”を盛り上げ、ほかのバンドが真似しようと思っても出来ないほどの個性や、魅力として定着していったわけなんですね。

 

どうすれば「カタチ」にお金を払う?

少し話がズレてしまいましたが、結局どうすれば人はお金を払うのか?
・・・という話。

デジタル化が進んで便利になってしまったからこそ、モノに対して、カタチに対して、わざわ手間やお金をかけることが少なくなりました。

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奥田民生の「お持ち帰りCD」も新しいビジネスチャンス!
なんて盛り上がっているようですが、実際これは、音楽業界を変えるというだけの話ではないのではないでしょうか?

なぜお持ち帰りCDが売れたのか?
その理由は「経験というオプションが付加されている」 から。

そう考えてみれば、音楽にかぎらず、写真、書籍、DVD・・・今なかなかハードで売るということが難しいモノについて同じように考えることが出来るはず。

皆さんの周りにもある「最近すっかり売れなくなってしまったもの」。
こんな風に置き換えて考えてみると、実は新しいビジネスチャンスや、思いもよらなかった用途が生まれるのかも知れません。

最後まで読んでいただき、有難うございました!

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ブログ「毎朝8時の”使える経営学”」は、アマチュア実業家である私が「経営学から学ぶ生きるヒント」を発信し、
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