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「枕営業はしない」と誓った自称アイドルプロデューサー 実際に女の子と出会ったらヤりたい気持ちに負け犯罪の道へ

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動画に添えた「かわええやろ。16歳やから犯罪(笑)」のメッセージ


次は検察官からの質問です。

検察官「Bさんと交際をしていたんですか?」
被告人「はい」
検察官「行為を撮影した動画を知人にLINEで送る時に『かわええやろ。16歳やから犯罪(笑)』とメッセージを添えています。彼女の動画にこんなことを書いて送りますか?」
被告人「好きだったらやらないと思いますが、枕営業ではなく正式にお付き合いをしているんだとびっくりさせたかったんです」

実はこの動画を受け取った知人というのが、Bさんに被告人を紹介した人です。推測ですが、知人は被告人がこういうことをしているのを知った上でBさんを紹介したのでないかと思います。

被告人は、知人に「どうせ枕営業でプロデュースするつもりはないんでしょ」と思われていると考えたのでしょう。「プロデュースどころか付き合っていたんです!」とびっくりさせるために動画を送ったのだと思います。そうでないと「枕営業ではなく正式にお付き合いをしているんだとびっくりさせたかった」なんて発言にはならないでしょう。この推測が正しければ、被告人も知人も同じことを複数回行っていたのではと疑いたくもなります。

検察官「動画を送って何がしたかったんですか?」
被告人「自慢したかったです」

女性の検察官だったのも影響したのでしょうか。少し感情的になっていました。

検察官「その動画が流出することは考えませんでしたか?」
被告人「考えました」
検察官「デビュー前の女の子のそうした動画が流出したら芸能の仕事が出来なくなるかもしれません。最初からプロデュースするつもりがなかったんじゃないですか?」
被告人「それはありません」
検察官「あなたはBさんに『性交できるかどうかで本気度がわかるんだ』と(メッセージを)送っています。これはどういう意味ですか?」
被告人「こういう業界は、そういった枕営業がないとも言い切れないです。私以外とそうなったら困るので熱意を確かめるために聞いただけです」
検察官「実際に枕営業があるのかは知りませんが、もしあるのであれば断ることを教えるべきではないですか? そのようなことを言ってくる人がいたら付き合うべきじゃないとプロデューサーは教えるべきですよね」
被告人「はい」
検察官「あなたがしていることはプロデュースでもなんでもないんですよ」
被告人「はい」

検察官にそこまで言わせています。

今回の事件を傍聴して、性行為に応じることで仕事をもらうという枕営業は存在するのだろうと感じました。ただし、夢を持った若者を性の対象とするために被告人のような人達が作った幻想として。結局、性欲を満たすための道具として女性を見ていた印象です。Aさんの件はもちろん、Bさんの件もスマホで撮影して知人に動画を送っていて真摯な交際関係とは言えません。十分にみだらな行為だというのが女性検事の怒りから読み取れます。

弁護人「あなたは未成年者が好きなんですか?」
被告人「そんなことはないです。私に好意を持ってくれた人が好きです」

だから好意を持ってくれているであろう、母と妹以外の女性に接しないと約束してたんですね。

裁判官「あなたの今後が非常に心配です」

ようやく裁判官の質問です。

裁判官「あなたのしたことはなぜ悪いことだと思いますか?」
被告人「社会のルールを破ったことと判断力のない未成年を傷つけたからです」
裁判官「さっきからあなたの話を聞いていると、今後が非常に心配なんですけど…」
被告人「2度と致しません。Aさんには申し訳ないと思っています。Bさんに関してはお付き合いをしている中で…」

否認まではしていませんが、Bさんに関しては「ラブラブな2人だったんですよ」と改めてアピールです。裁判官はあまり真剣に聞いてない様子で、これ以上は何も聞かずに質問が終了。

この後、検察官の求刑です。前科はないですがあまりにも手慣れた犯行と手口で再犯の可能性が非常に高いとして懲役1年6月を求刑していました。続いて弁護人の弁論です。被告人は反省し、今後はSNSを利用せず、プロデュースもしないと誓っていることなどを挙げて執行猶予付きの判決が相当だと述べていました。

最後は、被告人の最終陳述です。

被告人「Aさん、Bさん、ご家族、関係者を傷つけてしまいました。社会のルールを破ったことは事実で猛省しています。ただこんなことを言うと反省していないと思われるかもしれませんけど、本当にBさんとは合意の上でお付き合いをしていたので、そこだけは信じていただけないでしょうか」と、Bさんとの関係を改めて主張。Bさんに関しては言いたいことがあるみたいですね。気持ちの整理がついていないのかもしれません。初公判はこれで閉廷。

そして、2週間後の8月21日に行われた判決公判。

弁護人からは、弁論再開の請求がありました。追加で立証したいことがあるようです。弁護人から提出されたのは、初公判の後にBさんと示談が出来たという新たな証拠。被告人としてもきっちりさせておきたいところだったのでしょう。

弁論の再開があったため、再び被告人の最終陳述です。

被告人「改めまして、Aさん、Bさんとそのご家族にはご迷惑をお掛けしました。もう同じことは致しません」と、述べたところで、すぐに判決です。被告人が証言台の前に立つと…。

裁判官「では判決を言い渡します。主文! 被告人を懲役1年6月に処する」

ここで被告人は刑務所に行かなきゃならないと思ったのか、ビシッと背筋を伸ばしたところで裁判官が続けます。

裁判官「ただし…この裁判が確定してから3年間その執行を猶予する」

と、執行猶予3年を言い渡しました。すると被告人は「ありがとうございます」と泣き出しました。

執行猶予にした判決の理由としては、前科がないこと、Bさんと示談が済んでいること、父親の監督が期待できることなどを理由に社会の中での更生が相当だと判断。裁判官は判決理由の朗読を終えると、最後に「今回のことを忘れないで生活して下さい」とアドバイスを付け加えました。

どの辺りのことを指してのアドバイスなのかは不明です。AさんのことなのかBさんのことなのか知人のことなのか。恐らく全体的に指摘しているのでしょう。

検索すれば被告人の動画は見つかります。歌手活動をしていたミュージシャンだと思いますが、プロデューサーと言われるとしっくりきません。枕営業という言葉は、こういう人がいるために存在していると思います。しかも被告人は元々枕営業の噂を耳にして、「自分はしない」と誓ったのではないのかと。

検察官が言う通り、枕営業の誘いがあれば誘ってくるプロデューサーがまともではないと断り方を教える立場であるべきです。被告人はもう音楽のプロデュースをしないと約束しているため、音楽業界から変な人が1人減りました。アーティストを目指す方は安心して、いや気を付けて活動して下さい。

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