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メンバーと連絡をとっていたのに…山口達也“飲酒逮捕”で「TOKIO再結成」のシナリオはぶち壊された 周囲は“山口合流”に向けて動きはじめていた - 中村 竜太郎

「お酒を飲んでバイクを運転し、事故を起こしたことは間違いありません」

【画像】山口容疑者がバイクで乗用車に追突した練馬区の現場

 4連休の最終日だった9月22日、衝撃のニュースが飛び込んできた。元TOKIOの山口達也容疑者が、酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕されたのだ。

「山口容疑者は午前9時半ごろ、大型バイクを運転中に練馬区桜台の交差点で信号待ちをしている車に追突。周囲の証言によると、山口容疑者はとっさに受け身をとったおかげで怪我なく済んだものの、その後は道路にうずくまるような様子だったそうです。

 不幸中の幸いで、追突した車の運転手にも怪我はありませんでした。しかし、駆けつけた警察が山口容疑者からアルコールの匂いがすることに気づき、呼気を調べたところ、基準値を大幅に上回る1リットル当たり0.75mgのアルコール分を検出。これは500mlの缶ビールを7、8本飲んだ量に匹敵します」(捜査関係者)

すっかりオーラの消えた姿

 つまり山口容疑者は朝9時半の時点で、泥酔状態のままバイクを運転していたことになる。その場で現行犯逮捕された後は警察の取り調べに対し、冒頭の供述のように容疑を認め、「自宅で一晩中酒を飲んでいた。量はわからない」などと話しているという。

 同日午後、練馬署から警視庁に身柄を移される山口容疑者の姿は、多くの報道陣のカメラによって捉えられた。だが、そこからはかつて数々の人気番組に出演し、老若男女から幅広く支持されていたトップアイドルのオーラはすっかり消えていた。


2018年、謝罪会見での山口容疑者 ©文藝春秋

 筋肉質で健康的だった身体は一回り大きくなり、髪の毛も丸坊主に。その姿には、2018年の女子高生への強制わいせつ事件以降、彼が過ごしてきた日々が色濃く刻み込まれているように感じられた。

“山口復帰”に向けて準備は進んでいた

 2年前の事件の際も、山口容疑者は酒に溺れ、自制心を失った結果TOKIOを脱退。ジャニーズ事務所からも契約を解除されるなど、それまで築き上げてきた多くのものを失った。しかし、今回の逮捕によって失うものも、測り知れないほど大きいはずだ。

 というのも、TOKIOのメンバーたちはこの2年間、来る“山口復帰”に向けて少しずつ準備を進めていたからだ。

株式会社TOKIO設立の“もう一つの狙い”

「今年の7月、TOKIOは2021年3月をもって長瀬智也がジャニーズ事務所を退所すること、そして残された3人はジャニーズ事務所内の子会社として『株式会社TOKIO』を設立し、城島茂が社長、国分太一と松岡昌宏が副社長に就任すると発表しました。山口容疑者の脱退以降、2019年に予定されていたデビュー25周年ツアーが中止になるなど、TOKIOの音楽活動は完全にストップ。そんな中、音楽活動に一番思い入れの強い長瀬が事務所を離れ、アーティストとして新たな活動を始めることになったのです」(音楽関係者)

 城島・国分・松岡の3人が株式会社TOKIOを設立することについて、ジャニーズ事務所は「ジャニーが命名したTOKIOという看板は今後も背負った形で、グループと個人の仕事を今まで以上に自由度高く、新しい仕事に積極的に挑んでいきます」と、その意義を説明している(ジャニーズ事務所「弊社所属アーティスト『TOKIO』に関するご報告」)。だが、そこにはもう一つ、言葉では語られていない“目標”があった。

「株式会社TOKIOには、将来的に山口達也を引き取って、一緒に音楽活動をするための“受け皿”という狙いもありました。実際、今年7月の発表時に、ジャニーズ担当の記者と城島・国分・松岡との懇談会が行われたのですが、その席で3人は今も山口と連絡を取り合っていることを明かした上で、『将来どんな形になるか分からないが、関わることもあるのかもしれないし、絶対ないとは言えない』と話すなど、将来的な“山口合流”の可能性を滲ませました」(ワイドショーデスク)

長瀬智也も再結成を待ち望んでいた

 このときは『女性セブン』の取材に対し、国分が「今でも山口とはつながっています」と答えるなど、“5人揃ってTOKIO”とのメッセージが強く打ち出された。そして、その思いは長瀬も同様だったようだ。

 もともとTOKIOの中で音楽的な側面を担っていたのは主に長瀬と山口であり、その長瀬は山口とともにバンド活動を再開したい、という気持ちが人一倍強かったと言われている。2021年をもってTOKIOは一旦バラバラになるが、3年後か5年後か、ふさわしいタイミングが来たら再び全員で集まり、音楽活動を再開する――そんなお膳立てが進んでいたのだ。

 また、“山口合流”に向けた動きは、何もTOKIOのメンバー内だけで進んでいた話ではない。

なぜ山口の過去映像が流れ始めたのか?

「そもそも懇談の場で記者が山口の名前を出して質問をしたり、それをそのまま記事化できること自体、ジャニーズ事務所が山口の復帰に向けて準備を始めていた証拠だと言えます。ジャニーズ事務所は、気に入らないメディアは取材の場から完全に締め出しますし、取材中もやたらとNG事項が多い。そこで事務所が『山口達也の名前は出すな』と言えば、番記者はそれに従うのです。

 しかし、7月の段階では、事務所は山口について言及することをメディアに禁じなかった。それどころか、メンバーが“山口合流”の可能性について語った内容も『書いてOK』だったのです」(同ワイドショーデスク)

 ここでいう「ジャニーズ事務所」とは、現体制で代表取締役社長を務める藤島ジュリー景子氏と同義であろう。私も長年ジャニーズの取材を続けてきたが、その経験から言っても、ジュリー氏がもっともかわいがっているグループは、間違いなくTOKIOだ。

 SMAPや嵐と並び、ここまでジャニーズ事務所を支えてきた最大の功労者であり、目に入れても痛くないほどかわいがってきたTOKIOの再結成に向けて、ジュリー氏も様々なシナリオを描いてきたことが、ここからも窺える。

 また、最近になって『ザ!鉄腕!DASH!!』などの番組において、山口容疑者の過去映像の使用をジャニーズ事務所が許可しはじめたことも、将来の“TOKIO再結成”に向けた布石だと見られていた。

「酒のいらない生活をしています」と語っていたが……

 そうしたメンバーや事務所の切実な思いは、山口容疑者にも伝わっていたはずだ。それなのに、さらなる不祥事によって、彼は多くの人たちの期待を裏切ることになってしまった。

 昨年、『女性セブン』の直撃取材に対し、山口容疑者は「今は酒のいらない生活をしています」と答えていた。だが今回、朝の9時半に酒気帯び運転で逮捕されたところを見ると、その言葉は偽りだったと断じざるを得ない。

 山口容疑者は2016年に、8年間連れ添った女性と離婚。元妻と2人の子供は、現在ハワイで生活をしている。実はこの4連休の直前、すなわち9月の中旬は、元妻と次男の誕生日が相次ぐタイミングでもあった。

“TOKIO再結成”のシナリオをぶち壊してしまった

 これは想像の域を出ないが、そうした日々を過ごす中で、山口容疑者がふと言い知れぬ寂しさを感じることもあったのかもしれない。そして、その気持ちを紛らわすためにアルコールに手を出してしまうことは、何の罪でもない。

 しかし、アルコールを身体に入れた状態でバイクに跨ることは、紛れもない犯罪行為だ。仮に、彼がアルコール依存症に悩み、終わりの見えない治療に苦しんでいたとしても、酒を飲んでバイクに乗ることは全くの別問題だ。

 今回は物損事故で済んだが、山口容疑者が人を轢いていた可能性も、そしてその人が命を落としていた可能性も十分にある。

 私は週刊文春の記者時代に、酒気帯び運転によって大切な家族を失った遺族の方に取材をしたことがある。その絶望や怒りは、言葉では言い表せないほどであった。一方、取り返しのつかない罪を背負った加害者もまた、自らの行為を悔やみ続け、出口のない暗いトンネルの中を生きていた。

 山口容疑者は今回、そうした犯罪に手を染めてしまったのだ。そしてそのことにより、メンバーと事務所が少しずつ準備してくれていた“山口復帰”、そして“TOKIO再結成”というシナリオを粉々にぶち壊してしまった。

山口容疑者が踏みにじった“メンバーの思い”

 私はこれまでも取材の中で、業界関係者からTOKIOの評判を何度も耳にしてきたが、TOKIOに言及する人は誰しも、5人の絆の強さと“メンバー愛”について語っていた。TOKIOのファンもまた、5人の仲の良さ、関係性に惹かれるところが大きかったと思う。

 今回の山口容疑者の愚行は、そうした多くの人たちの思いを踏みにじるものだった。そしてこの逮捕によって、TOKIO再結成への道のりは限りなく厳しくなってしまった。なによりもそのことが残念でならない。

(中村 竜太郎)

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