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【RBG後任めぐる激しいバトル】

RBGこと米最高裁判所のルース・ベイダー・ギンズバーグ判事が死去しました。女性などの権利を強力に擁護して社会進出を後押しし、ドキュメンタリーや映画にもなり、若い女性の間で社会現象になったかっちょいい87歳でしたが、その後任人事をめぐり激しいバトルが始まっています。

9人の判事のうち、これまでリベラルが3人でしたが、後任しだいで今後数十年、保守派が強固な地盤を築くことができるということです。終身制で、今、名前が挙がっている2人の女性は共に50歳前後と若いです。

4年前、当時のオバマ大統領のもとでやはり最高裁判事の席が空いた際に民主党がMerrick Garlandを指名したものの、上院では多数派を握っていた共和党が「大統領選挙の年に大統領が最高裁判事を指名するべきでない」として承認をせず就任を阻止。その後、共和党のトランプ大統領が保守派を指名しました。

これまでは保守派の空席を保守派が埋める人事でしたが、今回はリベラル派を保守派に置き換えるかどうかが焦点で、同性婚、人工中絶、銃規制など社会の隅々まで影響があるとされるだけに、指名承認の時期(11月3日の大統領選挙前、選挙のあとの議会のレイムダック期間、新議会が開かれる来年)などをめぐり、与野党ともにバトルに熱が入ります。

トランプ大統領は26日(金)27日(土)に後任候補を公表するそうです。29日の初回の討論会の直前ですね。

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WSJはTrump Says He Will Nominate a Woman to the Supreme Court This Week(トランプ、今週中に最高裁判事に女性を任命へ)の中で、11日に87歳で死去したRBG=ルース・ベイダー・ギンズバーグ判事の後任として、トランプ大統領がノースカロライナ州で行なった選挙イベントで今週、女性を指名すると明らかにした報じています。

これまでにイリノイ州シカゴのAmy Coney Barrett判事(48歳)、ジョージア州アトランタのBarbara Lagoa判事(52歳)の2人に絞られたとしています。

議会上院で与党共和党は53議席を持っていますが、最高裁判事を決めるには51議席必要です。どの時点で上院が決めるかをめぐり、共和党の2人の女性上院議員が大統領選挙の前に決めることに反対を表明しました。

メイン州選出のSusan Collins上院議員に続き、アラスカ州選出のLisa Murkowski上院議員です。

仮に民主党が全員反対したとすると、拮抗した場合にペンス副大統領が共和党の案を通すことができるため、指名を阻止するには共和党の4人の議員が反対に回る必要があるといいます。

共和党のTed Cruz上院議員はテレビ番組で、大統領選挙で勝者が決まらず最高裁で決まる可能性があることから今回の指名を大統領選挙の前に行う重要性を訴えたとしています。

死去したRBG判事が新しい大統領が決まった後に後任を決めて欲しいと遺したことを踏まえて民主党のバイデン候補は大統領選挙のあとに後任を決めるべきだと強調しました。

Washington PostはRepublicans prepare to move quickly on Supreme Court opening as Trump weighs top contenders(トランプ、最高裁判事の後任を検討する一方で共和党は速やかな指名を目指す)の中で後任として指名する女性判事がトランプ大統領の再選にも影響すると伝えています。

候補とされるAmy Coney Barrett(48歳)は、社会的に保守の人たちの間では広く好まれている判事で、2018年に空席となった判事席をめぐりトランプ大統領と20分ほど会談したものの、最終的にはBrett Kavanaugh判事が指名されました。

Barbara Lagoa(52歳)は、トランプ大統領と会ったことはなく、そこまで広く知られていないものの、トランプ大統領と気が合いそうだということです。両親はキューバからの亡命者で仮に指名されればラテン系女性として2人めで、最大の激戦州のフロリダ出身ということで大統領選挙でも有利になると予想しています。

トランプ大統領は今月29日に予定されている最初の討論会の前に決めることになります。

New York TImesはDemocrats See a Glimmer of Hope Over Sureme Court Fight in Arizona's Senate Race(民主党、最高裁判事をめぐりアリゾナ州の上院補欠選挙に望み)の中でマケイン上院議員の死去に伴って行われるアリゾナ州の補欠選挙の勝者が、11月中に就任することから、仮に大統領選挙の直後のいわゆるレイムダック期間に上院で承認する公聴会を開くことができれば民主党に望みがあると報じています。

アリゾナ州で行われる上院議員の補欠選挙で宇宙飛行士で民主党のMark Kelly氏が当選すれば、ほかの上院議員が宣誓を受けるよりも6週間早い11月30日にも就任するということです。現在は、世論調査でKelly氏が共和党のMartha McSally氏をリードしています。

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