- 2020年09月20日 10:40
トップダウンもボトムアップも両方とも大事だが、トップに人を得ることが一番大事
またまた、あちらこちらで目安箱が流行りそうである。
私は、目安箱が本当に活用されるようになると、世の中は相当風通しがよくなるのではないか、と思っている。
問題は、どうやって目安箱を活用するか。
トップに人を得ないと、目安箱は設置しただけで終わってしまう。
目安箱を通じて民の声を吸い上げるのは大事だが、民の声を吸い上げても現実の世界が何も変わらないのでは、目安箱に自分の意見なり要望などを投函した人をガッカリさせるだけで終わる。
多分、現時点でも目安箱のような仕組みがどこかにはあるのだと思うが、目安箱は設置された当初話題になるだけで、その後殆ど活用されず、いつの間にか撤去されるようでは、折角の目安箱の意味がない。
目安箱が単なる苦情の吐き捨て場やガス抜きの場になってはいけない。
河野太郎氏は、ご自分のホームページに目安箱を設置することを表明し、あっと言う間に4000通以上のメールがその目安箱に寄せられたそうだ。
河野太郎氏が自ら読んでくれるはずだ、と信じて、皆さん、目安箱にメールを送った。
これが、大事である。
トップに人を得るとこういう現象が起きる。
トップダウンで物事を進めると思われている人が、実はボトムアップで仕事をしようと努めている、ということである。
普通の人にはとても出来ないことだし、誰にでもお勧めできるような仕組みではないが、基本的な方向性は実に正しい。
要は、どんな仕組みにもいいところとそうでもないところがあり得るが、結局はその仕組みを利用する人次第、といったところがあることである。
デジタル大臣も目安箱を設置する方向で検討し始めたようである。
方向性は、二人ともいい。
さて、結果を出せるのはどちらだろうか。
楽しみではある。