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インターネットに潜むワナ ネットの向こうには誰もいない 被害に遭わないために

 私が消費者被害を扱っていて思うのは、インターネットというものの落とし穴です。

 インターネットを介してやりとりをする場合、メールでもラインでも良いのですが、そのやりとりをしている実在の人がいると思っている方が少なくありません。

 ライン(メール)でやりとりをしていた…

 そのネットの向こう側には誰もいません。実際に相手をしているのは、自分が思っている特定のAさんではないのです。

 サクラサイトがその典型です。ライン(メール)でやりとりをしている女性は実在の人ではないのです。
 この意味がなかなか理解されないことがあります。

 実際にやりとりしているんだから、と。

この男が仮に女だったとしてもサクラですからね。途中で代わることも!

 実在しないというのは、あなたが想定しているAさんが実在していないということです。そのAさんは、アルバイトの学生とか、主婦だったりします。本当に女性かもしれません。別の人が途中で交代交代でやっているかもしれません。いずれにしてもあなたが想定しているAさんではありません。

 だから絶対にやりとりをしてはいけないし、カネを無心されたら、さっさとやめること。これが大事で、相手に納得を得てやめるなんてことも考えてはいけません。

 ライン(メール)でやりとりしていると、途中でやめてしまうことに抵抗感が強くなることがあります。それは実在のAさんとのやりとりをしていると思い込んでいるからです。

 それまで数々のコミュニケーションをしてきたかのような感覚になってしまい、途中で連絡が途絶えた状態にしてしまうことに罪悪感を持ってしまう…、これが被害に遭う方の特徴です。

 投資詐欺のようなものに引っ掛かるのも欲をかいたから、という理由だけでありません。そうした気持ちもあるかもしれませんが、大きな動機は、断ったりしたらやりとりをしているAさんに申し訳ないと思うから。

 ところで、中には実際に電話で話したことがある、という方もいます。それでも結論は同じです。電話で何度も話せるわけでもなく(主はやはりラインかメール)、絶対に会うことはできないのですから。

 インターネットにまだ慣れていないからでしょうか。こういった人たちを食い物にする詐欺集団が野放し状態です。銀行振込がほとんどで、民事の被害回復は極めて困難です。ここらで本腰を入れて組織壊滅に向けて警察に動いて欲しいものです。

悪質商法被害対策弁護団

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