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児嶋一哉、『半沢直樹』出演「親孝行に」 特殊な役作り明かす「実は手探り」

出演の喜びと重圧「いろんな感情が湧きました」

お笑いコンビ・アンジャッシュの児嶋一哉が、回を重ねるごとに盛り上がりを見せているTBS系日曜劇場『半沢直樹』(毎週日曜21:00~)への出演で、俳優としてますます注目を集めている。

13日に放送された第8話は平均世帯視聴率25.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、番組最高を更新した『半沢直樹』。帝国航空の経営再建をめぐり、半沢直樹(堺雅人)が国家権力という巨大な敵との戦いを繰り広げている。

児嶋が演じているのは、国土交通大臣・白井亜希子(江口のりこ)の秘書・笠松茂樹。ここまではまだ登場シーンが少ないが、終盤のキーマンだと言われている。きょう20日放送の第9話、そして来週の最終回での活躍に期待がかかるが、このたび児嶋に、『半沢直樹』という超話題作への挑戦について話を聞いた。

出演が決定した時の心境を聞くと、児嶋は「びっくりしました。『半沢直樹』は大好きで前作も全部見ていましたし、告知で続編があるのもわかっていたので、うれしかったです。でも、やっぱりプレッシャーは感じましたし、いろいろな感情が湧きましたね」と告白。

「絶対に親孝行になる」という思いもあったそうで、「とにかくおふくろが喜ぶんですよ。バラエティじゃ喜んでくれなくて(笑)。昔の人なので、ふざけているよりも、ドラマや映画の方が喜んでくれる。しかも『半沢直樹』ですから、これは親孝行になるなって」と話し、「ただ、どれぐらいセリフあるんだろうとか、どんな役かなとか、不安と期待ですね」と付け加えた。

笠松役は手探り「とりあえず真剣な顔を」

児嶋演じる笠松は、まだ登場シーンは少ないものの、確かな存在感を発揮している。第7話では、白井から半沢の再建案について意見を求められ、「見事な再建案だと思います」と敵対する相手でありながら冷静に実力を認め、笠松の人柄が垣間見えた。

児嶋は「撮影に入った頃は、原作にはない役だったのでいいヤツなのか悪いヤツなのか、細かいことはわかりませんでした」と、自分の役でありながらも詳細は知らなかったと打ち明け、「どうとでも取れる顔をするしかないじゃないですか。目立たないような。でも深読みもできるような顔をするしかない。自分なりに『こうだろうな』という感じで、なんとなくチューニングしてやってみました。もし違ったら監督も言ってくれるだろうし。そんな感じだったんですよね(笑)。だから特殊ですよ」とぶっちゃけた。

話が進むにつれて笠松に対する印象に変化はあったものの、本当のことがなかなかわからない中での演技が続いたそうで、「なんとなく、あんまりよくない感じなのかなと自分では最初思っていたけど。『あれ? どうも違うな』とか、『これでいいのか?』と思いながら、とりあえず真剣な顔をしておきました。実は手探りですけど、探っているとは見せないようにそれっぽく」と語った。

堺雅人らは「バケもん」 現場で不思議な感覚に

堺らそうそうたる俳優陣との共演について尋ねると、「バケもんですよ。とんでもない人とお芝居しているんだなって。僕は演技のことはわからないけど、わからない僕でもすごいと感じるから、とんでもないメンバーなんでしょう。堺さんも香川(照之)さんもそうだし。白井さん(江口のりこ)も。とんでもないです」と圧倒されている様子。

俳優として数々のドラマや映画に出演し、NHKの大河ドラマも経験している児嶋だが、それでも『半沢直樹』は“とんでもない”ようで、「不思議な感覚があって、現場で『半沢直樹』のドラマを見ている感覚にもなる。そこに自分がいるんだなって。変な感覚に陥るんですよね。お芝居しているけど、惹きこまれてそこの世界に入れられている感覚というか。あんまり感じたことない感覚です」と明かした。

堺のNGの少なさにも驚いているという。「こんなにNG出さない人間がいるのかと。あなたがもっと出してくれたら、こっちはもっと楽になるのにって、本当に思う(笑)」と冗談交じりに話し、「あのセリフ量でこんなに出さない人を見たことないです。とんでもない人ですね」と感嘆した。

また、「堺さんと香川さんと柄本(明)さんと段田(安則)さんで演技の話をされていましたが、俺には次元がすごすぎた。『自然に演技しろっていうけど、自然な演技なんて無理だよ。そんな無理なお願いされてんだよ、この仕事は』みたいな。あのレベルの人がそれを言うから深いなと思って。なんとなく聞きながら、理解したようなしてないような自分がいました」と語った。

俳優経験を芸人としてのトークに「それが一番の財産」

俳優としても高く評価されている児嶋だが、「『芸人さんうまい』と言う人が多いですけど、芸人さんってまずハードルが1個下がっている。俳優さんはうまいのが当たり前。芸人はコントとかやるけど演技は本職じゃないから、まずハードルが下がってる。その低いハードルをちょっと越えただけで『うまいね』って仕組みだと僕は思います」と、“俳優芸人”への評価について持論を展開。「現場で本物を見ていますけど、特にこの現場で。モノが違いますもん。こんなに演技がうまい芸人いないですよ」と、本職が俳優の人には敵わないという。

逆に、俳優がバラエティに出演して「面白い」と言われるのも同じ仕組みだと言い、「役者さんにしてはちょっと面白いこと言うね、ってことだと思います」と説明。「今、芸能界はあまりジャンルの垣根がないけど、でも本職はどうかと言われたら違うし、やっぱ熱量や本気度も違うと思う」と述べた。

本職はあくまで芸人だという児嶋だが、役者としての経験を芸人のフィールドに持って帰れるのは大きいようで、「何だったらそれが一番だと思いますね。芸人がドラマに出て、『こんな現場見てきたよ、こういう人いたよ』とか。最近だったらそれこそYouTubeで話したり。僕らがやっている番組で『このあいだ半沢出て、すごかったよ』って話ができることが一番の財産です」と語った。

児嶋は、同じく福澤克雄監督が演出した日曜劇場『ルーズヴェルト・ゲーム』(2014)にも出演。6日に放送された『生放送!!半沢直樹の恩返し』で、福澤監督は「ご一緒させていただいたときにうまかったんですよ。すごい印象に残っていて。香川さんがよく言う、いいエンジンを持っている」と称賛し、「笠松さんという役は最終回で非常に大きな役どころ」と予告していた。

児嶋は、芸人だからハードルが下がっていると言うが、福澤監督も認める演技力。今夜放送の第9話、そして来週の最終回、キーマンとなる笠松役・児嶋の活躍に期待したい。

(C)TBS

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