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毒物使われたロシア野党指導者、「ベッドから離れる」まで回復

アレクサンドル・ナワリヌイ氏 Reuters

毒物による重篤症状が出て、ドイツ・ベルリンの病院で治療を受けているロシアの野党指導者アレクサンドル・ナワリヌイ氏(44)が、人工呼吸器を外しベッドから起き上がれるようになった。病院が14日、明らかにした。

ベルリンのシャリテ病院はツイッターで、ナワリヌイ氏が快方に向かい続けていると公表。「現在、関節の動きをよくする治療を受けており、短時間ベッドを離れることができる」と説明した。


ナワリヌイ氏は8月20日、ロシア・シベリア地方を飛び立った旅客機内で体調が悪化。その後の検査で、神経剤ノビチョクが使われたとの結果が出ている。

ナワリヌイ氏は当初、ロシアの病院に運び込まれたが、ドイツのシャリテ病院に移送された。

同氏の支持者らは、ウラジーミル・プーチン大統領の指示で毒が盛られたと主張している。一方、ロシア政府は関与を否定している。

<関連記事>

ドイツ政府は、ナワリヌイ氏にノビチョクが使われたとする同国の検査結果について、フランスとスウェーデンの研究機関もその正しさを認めたと発表した。

ハイコ・マース外相は、ドイツに対する批判は当たらないと述べた。

この発言は、ロシアがドイツの検査結果について、詳細を明らかにしていないと表明していたことを受けたもの。

マクロン大統領がプーチン氏に電話

フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、同国の研究機関が見解を出した後、ロシアのプーチン大統領と電話で話をした。

仏大統領府は、「マクロン大統領は、アレクセイ・ナワリヌイに対して行われた犯罪行為を深く憂慮しており、すべての事態と責任の所在が遅滞なく明らかにされる必要があると表明した」とした。

ロシア政府によると、プーチン氏は根拠のない非難は「不適切」だとマクロン氏に伝えた。さらに、ドイツは検査結果の詳細を提供すべきだとする、これまでの主張を繰り返した。

ロシアは独自の調査を進めており、他国の圧力は受けないとしている。

ロシア外相がドイツ訪問を中止

ロシアのメディアによると、セルゲイ・ラブロフ外相は15日に予定していたドイツ訪問を中止した。ドイツ側のスケジュール変更を受けたものだという。

ロシアでは13日、統一地方選挙が開かれた。ナワリヌイ氏が活動していたシベリアの2都市では、野党勢力が議席を獲得した。

ただ、全体としては政権与党が大勝した。

事件の背景

ナワリヌイ氏は政府の汚職を追及し、反プーチン政権派で極めて目立った存在だった。

神経剤ノビチョクは、元ロシア情報員セルゲイ・スクリパリ氏とその娘が、2018年にイギリス・ソールズベリーで襲われた事件で使われた。スクリパリ親子は助かったが、イギリス人女性が後に病院で死亡した。

英政府は、ロシア軍情報当局が親子を襲撃したと非難。20カ国がロシアの外交官とスパイを計100人以上追放した。ロシア政府は関与を否定した。

(英語記事 Poisoned Navalny 'able to leave bed'

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