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コロナ対策優先、解散は「悩ましい」 菅義偉自民党新総裁会見全文

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14日、自民党総裁選がおこなわれ、菅義偉氏が岸田文雄氏、石破茂氏を抑え圧勝。第26代自民党総裁となった。同日18時より菅氏は記者会見をおこない、メディアからの質問に答えた。菅新総裁は9月16日に衆参両院の本会議でおこなわれる総理大臣指名選挙を経て内閣総理大臣となる予定だ。

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以下、会見冒頭、菅新総裁の発言

あらためまして、先ほど自由民主党総裁に就任いたしました、菅義偉でございます。私は高校まで秋田で育ち、農家の長男坊であります。地縁血縁のない私が政治の世界に飛び込んで、まさにゼロからのスタートでありましたけども、この歴史と伝統のある自由民主党、その総裁に就任をさせていただける、そうしたことはまさに民主国家日本の象徴でもあると思っています。

私自身、横浜の市議会議員を2期8年経験しております。まさに現場に耳を傾けながら、そして何がおかしいのか、そうしたことをひとつひとつ見極めて、仕事を積み重ねてきました。自由民主党総裁に就任した今、まさにそうしたおかしな部分があれば、徹底して見直しをし、この日本の国を前に進めていきたいと思います。そういうなかで、やはり役所の縦割り、さらに既得権益、そして前例主義。こうしたものを打ち倒して規制改革をしっかり進めていきたいと思っております。

そして国民のために働く内閣というものを作っていきたい。その思いで、自由民主党総裁として取り組んでいきたいと思っております。私自身は内閣官房長官として7年8カ月、安倍総理のもとで日本経済の再生、そして外交安全保障の再構築、さらには全世代型社会保障制度の実現など、重要課題に取り組んできました。そしてこのコロナ問題、安倍総理が陣頭指揮を執っていたのでありますけども、病気のために道半ばで安倍総理が退かれることになりました。その時に私自身まさに悩みました。それはこのコロナウイルスの感染が拡大するなかで、政治空白は作ってはならないと、そして国民の皆さん一人一人が、安心をして安定をした生活を取り戻す。この危機を乗り越えていくためには、安倍総理のもとでとりまとめてきたコロナ対策とか、そうしたものを実行に移さなければならない。

私自身、熟慮に熟慮を重ねて出馬に踏みきったわけでありますけども、そういうなかで今日、総裁選挙によって就任をすることができました。私自身の政治に対する基本的な姿勢は、このような姿勢でありますので、ぜひ皆さんにもご理解をいただくなかで、この国を前に進めていきたい。よろしくお願い申し上げます。

以下、質疑応答

日経新聞:今回の総裁選ですが、圧倒的な勝利となりました。支持された理由についてどうお考えでしょうか。党内の5派閥から支持を受けましたが、一部では密室政治とも批判を受けました。今後の政権運営において、派閥の意向に政策が左右されることはありませんでしょうか。一方、討論の場では森友問題、安倍政権の桜を見る会について、一貫して追加的な対応を否定されていました。選挙戦で政策論争が深められたかも含め、今回の総裁選のあり方が国民の理解を得られたかについて、どうお考えでしょうか。

まず、今回の総裁選挙で、今日、両院議員総会で発表されましたように、圧倒的大多数の支持のもとに就任をさせていただいたと思っております。そして私を支持していただいた大きな理由として、やはり私自身が地方出身で地方の現場をよく知っている。ふるさと納税を総務大臣の時に創ったことや、そうした地方の発展のためにインバウンドで地方の特産品を全部免税品にしたとか、あるいは農業も誘致に力を入れて政権交代をして4500億円から9000億円になって、農林水産品も海外に出始めたとか、そうしたことが、かなり浸透し始めてきているなということがあります。それと私、市会議員を2期8年横浜で経験しました。地方議員の人たちが今回一生懸命に応援して下さったと思っています。そういうことがあって、私自身に票が集まってきたのかなと思います。

それとやはり冒頭申し上げましたように、まさに政治空白は作ってはならないと、コロナ対策をちゃんとやって欲しい、そして経済もちゃんと再生して欲しい、まさにこの両立というものを多くの皆さんがいま望み始めてきたのではないかなと思っています。そうしたことが相まって、私の大きな勝利に繋がったのではないかと思います。いずれにしろ、こうしたことをしっかりこれからもやり遂げていきたいと思います。

また派閥でありますけども、私は派閥に入っていません。私自身、この総裁選挙へ出馬する決心をしたのが一番遅かったと思います。先ほど申し上げましたけども、総理が病気のために退かれる、そうした時にこのコロナ対策、そして私はGo Toキャンペーンも主導していましたので、経済対策、そうしたことを実行に移す人間、私まさに悩みに悩んだんですけど、やはりこれは私がやらなければならない、そういう判断をしました。この極めて困難な状況に、党内の国会議員の皆さんは官房長官として7年8カ月仕事してきていますので、菅がやはり一番適任じゃないかという声が広がってきたんじゃないでしょうか。

冒頭申し上げましたけど、まさに縦割り、あるいは既得権益、そして悪しき前例主義、こうしたものを打ち破っていくのが私の仕事であります。そう思っていますので、派閥の皆さんの弊害ということは私にはまったくない。ただ政策を説明させていただいて、大きな数を今日いただきましたので、安定して自分の目指す政治をおこなっていける、そういう環境は整ってきたのではないかと思います。

また、森友、加計、桜について、安倍政権において様々なご指摘を受けております。そういうなかで、客観的におかしいと思ったことについては、正していかなければいけないと思いますし、国民の皆さんに何事も丁寧に説明をすることも大事だと思います。そのうえで成果を出して、国民の理解をいただく。そうした対応をしっかりおこなっていきたいと思います。

TBS:新総裁就任おめでとうございます。党役員、閣僚人事について伺わせていただけたらと思います。全体としてどのような方針で臨むのでしょうか。支持を受けた派閥に配慮する派閥均衡型を取るつもりでしょうか。石破岸田両氏や、両派からの起用もお考えでしょうか。具体的には二階幹事長・麻生財務相には続投をもとめますか。またご自身の後任にあたる官房長官は総合的に仕事ができる人が望ましいと発言されていましたが、どのような点を重視し、どなたをあてるつもりでしょうか。加えて、菅新総裁の出馬を支えた森山国対委員長の要職起用の声もありますが、どのように処遇するお考えでしょうか。さらに、組閣にあたっては安倍政権を継承する方針から、居抜き内閣や小幅改造などの見方も出ていますが、大幅に改造するお考えはありますでしょうか。また民間人の登用についてもあわせてお聞かせ下さい。

基本的な人事方針ですけども、それについては総理総裁がしっかりした方向性を示して、各閣僚と一体となって仕事をおこなっていきたい、そう思っています。私が目指すのは規制改革、これは徹底してやりたいと思っていますので、改革意欲のある人、改革に理解のある人、そうした人を中心に人事を進めていきたいと思っています。派閥均衡型、石破さん、岸田さん両派から起用するかですけども、これについては、総裁選挙が終わった時点で、すべて終了したと、自民党の旗のもとにみんな結集して一致団結してこの国を前に進めていこう、こういうご挨拶をさせていただきました。そういう意味合いにおいて、適材適所、改革意欲のある人は、色んな派閥に散らばっていますので、そうした観点から登用していきたいと思っています。

二階幹事長、麻生副総理続投ということですけども、内閣の要、党の要であります、極めて政権運営で重要なお2人だというふうに私は思います。続投するかどうかというのはまだ決めておりません。

それと官房長官でありますが、官房長官というのは私7年8カ月やるにつれて、色んな要素がありますけど、それと総理との組み合わせもそうだと思います。そうしたことを全体的に考えて、総合的な力がある人がやはり一番落ち着くんじゃないかなと思います。森山国対委員長でありますけど、本当に素晴らしい国対委員長だと思いますし、政治経験も豊かでありますから、森山委員長の能力というのは私は高く評価しています。人事についてはまったく決めていません。

また安倍政権を継承する方針から居抜き内閣や小幅改造ということでありますけども、これは総理大臣が替わるわけですから、思い切って私の政策の方向に合う人を登用して仕事をしていかないと、国民の皆さんに申し訳ないですから。改革意欲があって仕事ができる人をしっかり結集して国民のために働く内閣というものを私は作っていきたいと思っています。

民間の登用でありますけど、まだ決めていません。今日総裁に就任したばかりであり、明日党の主な人事があるわけですから、とにかく総裁選出馬から今日までまったく時間がないなかで毎日、毎日懸命に取り組んできましたので、ようやく今日で落ち着きましたので、私自身の基本方針、改革意欲があって仕事ができる人、そうした人を中心にこれから進めていきたいと思います。

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