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0.018%のリスクに怯える日本人

飛行機でマスク着用を拒否したら、強制的に降ろされたというニュースが、賛否の議論になっているようだ。
私はマスク不要派なので、「マスク拒否おじさん」には同情する。

私は緊急着陸を招いた「マスク拒否おじさん」にむしろエールを送りたい 「見せしめ降機」は本当に必要なのか | 中川 淳一郎 / PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

その後、「マスク未着用途中降機乗客」というツイッターIDが登場し、本人と思われる人物が見解を述べ続け、フォロワーは9178人(9月11日午後10時半現在)と続々と増えている。

(中略)

もちろん、彼への批判も納得できるものだが、「どちらの側に立つ?」と聞かれたら「彼の側に立つ」と私は言う。

(中略)

要するに「場の調和を乱す厄介者」というのが彼に対する評価だ。いずれも正論である。だが、私の見解は以下の通りである。

・感染してないんだし、別に日本ではコロナは流行もしていない(政府見解も出ていない)のでマスクなんてする必要はない
・そもそも日本人にとっては大したウイルスではない
・現在、飲食店の客でマスクをしている者なんてほぼ見かけない。外に出る時にいそいそとマスクをつける。要するに「皆がつけているからつけているだけ」の同調圧力なのである
・ただし、周囲が恐怖におびえているのであれば、多少の配慮をあなたはしてもいいのでは
・マスクで鼻を出していても「一応マスクはつけている」と見られるため、それでいいではないか
悔しいけど日本って「空気」「世間に吹く風」が支配するから、とりあえずそれに従っておけば波風は立たないものなんだよね
・オレもマスクはバカらしいと思うけど、この「空気」が変わるまでは仕方なくマスクはつけようと思う ・あなたの気持ちは分かるが、ここから無駄に裁判を起こされたりするリスクは面倒ではないか?
・とはいっても、マスクをしていない人間を「反社会的存在」認定するこの日本社会ってどーよ? 狂ってない? とは思う

私は何度もくどいくらいに書いてきたのだが、マスクの効果は限定的で、マスクをしていても感染率が1週間あたり3割、月間あたりでは8割に達する。8割/月はかなりの高確率。しかも、これは空気感染している可能性のある感染率だ。

ほぼ100%近い人々がマスク着用をしていても、依然として感染者が出てくるのは、マスクは感染の広がりを遅くはしていても、食い止めることにはなっていないからだ。3割バッターのコロナウイルスは、3打席で1本はヒットを打っているわけだ。

今日は何人の感染者が出たと、毎日報道されるが、肝心の母数のことを考慮した報道はまったくされていない。
東京の現在感染者数は、

[ブログで画像を見る]

……ということで、2450人。
くどいようだが、母数である東京都の人口は、2020年8月1日現在で、1399万3721人である。
1399万3721人中の2450人。
率にすると、約0.018%となる。
約5712人に1人の計算だ。単純にいえば、5700人あまりの人と濃厚接触しないと、感染者とは遭遇しないことになる。

強調するが、たったの0.018%だ。もちろん、これは検出された感染者数であり、未検出の感染者もいるだろう。それがこの3倍いるとしても0.054%でしかない。

東京都がもっとも感染者数が多いから、地方ではもっと少ない。
日本人は、たった0.018%のリスクに怯えているのだ。
99.982%の人は感染していない
というのに。
バカげた話だ。

関連記事として、

マスクの問題 ウイルス量を減らして他人に感染させるリスクを下げて欲しいというお願い 自由と権利の制限問題ではなく他人のために行動を!中村ゆきつぐ

マスクをつけた方がさらにリスクは下がるということを理解して他人のために行動していただけることを望みます。

……と、中村ゆきつぐ氏は、マスク着用支持派の意見だ。
「マスクをつけた方がさらにリスクは下がるということを理解して他人のために行動していただけることを望みます。」と、表現はおだやかだが、マスク強制は必然だといっているようだ。
だが、ちょっと待ってくれ。

国内の新型コロナの累計死者数は、1,446人(2020年9月13日現在)。
これは年間の交通事故死者数の4000〜5000人よりも少ない。
死亡リスクとしては、交通事故の方が高いのだ。
マスク着用の論理を、交通事故にも適用しないのはなぜなのか?

中村ゆきつぐ氏の発言を置き換えてみると……
「車の運転をしない方が交通事故リスクは下がるということを理解して、他人のために行動していただけることを望みます」
……ということになる。

マスク着用率が99.9%になっているように、自動車を持つ人の99.9%が車の運転をしなければ、交通量は激減し、交通事故で亡くなる人が4000人から4人になる計算だ。
なんて素敵な未来だろうか!
これで交通事故の悲劇はなくせるかもしれない。
ぜひ実行すべきだ。

車を禁止したら、自動車産業が成り立たなくなるって?
別にいいじゃないか。
命を守ることのほうが大事なのではないか?
新型コロナ対策では、感染防止を最優先して、中小企業の倒産や飲食店が潰れても失業者が増えてもお構いなしではないか。それと同じ。

何度も、何度も書いているが、リスク評価が間違っている。
日本での新型コロナの感染者率は、現時点の東京で0.018%でしかない。地方はこれよりも桁違いに少ない。 誰もが感染者かもしれないという疑心暗鬼から、マスク強制をしているわけだが、現実は99.982%の人は感染していない。
もはや、マスクは無用である。
むしろ、高齢者や基礎疾患のある人以外は、早くに感染して免疫を獲得した方がよい。

感染防止対策として、手洗いやマスクが有効だとして、日本人はわりと従っている。それがマスク着用率99.9%でもある。
しかし、律儀に模範的な感染防止対策をしていても、感染してしまった人はいる。この人にとっては、マスクは救いにはならなかった。

日本はマスク着用に関しては、世界的にも優等生なのは間違いない。そのお陰で、感染が抑制され、流行が収まりつつあると判断されている。
だが、ここでもちょっと待て(^o^)

消毒やマスクが、感染者の減少に貢献していると考えるのは早とちりだ。
感染者数・死亡者数が甚大だったアメリカと日本を比べてみる。

[ブログで画像を見る]

[ブログで画像を見る]

この2つの推移グラフは、縦軸の数字の桁が違うのだが、重ねて見ると以下のようになる。

感染者数の推移(アメリカと日本を重ねる)

[ブログで画像を見る]

赤および赤紫になっているのが日本のグラフ。
数字の桁は違うのだが、推移としては日本が少し遅れてピークを迎え、そして徐々に下がっている。
アメリカは日本ほどには手洗い・消毒・マスクは徹底していなくて、マスク強制に対する反対運動もエスカレートしている。
にもかかわらず、ほぼ似たような増減の傾向となっていて、これは対策の効果うんぬんではなく、新型コロナウイルスの活動周期として、感染活性期〜感染衰退期が、時期は少しずれているがほぼ同期していると見ることもできる。ウイルスも生物である以上、世代交代を繰り返しつつ、いずれ衰退する。アメリカも日本も、その衰退期に入ったと考えられる。再度、活性期に入ることもありうるが、それも際限なく続くわけではない。それが生物であり物理法則である。

マスク効果で、日本は収束が早くなった……というのなら説得力もあるが、収束にかかっている期間に大差はない。
違いは人数だが、これについてはマスクよりもBCG有効仮説などのファクターX要因の方が大きいように思う。2〜4月頃までは、マスク着用率は低かったが、アメリカのような事態にはならかった。マスクをするまでもなく、日本人は感染しにくかったというのが結果論だ。

また、すでに日本は集団免疫を獲得しているとの説もある。

新型コロナ感染で、日本はすでに「集団免疫状態」にあるという説の根拠 | DOL特別レポート | ダイヤモンド・オンライン

新型コロナウイルス感染症で日本はすでに、免疫保有者が国民の一定割合に達して収束に向かう「集団免疫」状態になっていると複数の研究者が発表している。

私はこの説を支持する。
例年のインフルエンザの方が、感染規模も死者数も多いのに、インフルエンザよりも感染力が強いといわれる新型コロナでは、そこまでの感染規模にはなっていない。それは自然免疫や訓練免疫を含む集団免疫が、もともと備わっていたと考えれば合点がいく。

いずれにしても、99.982%の人は感染していないのに、マスクを強制する必然性はない。
ビビりすぎだよ。

とはいえ、一度植え付けられた恐怖心は、なかなか払拭できない。
「マスクは不要」と政府が表明するか、権威ある専門家が宣言するしか、マスク信仰は収束しないだろう。
ウイルスよりもマスク信仰の方がやっかいかもしれない。

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