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ロック史に残る兄弟ゲンカ解散から10年あまり 元Oasisリアムギャラガー復活の裏側(村上隆則)

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90年代の音楽シーンで絶大な存在感を放ったロックバンド、Oasis。ブリット・ポップ・ムーブメントの一翼を担い、日本にもいまだ多数のファンがいる伝説のバンドだ。そんなOasisの元フロントマンとして知られるリアム・ギャラガーのドキュメンタリー映画、『リアム・ギャラガー:アズ・イット・ワズ』が9月25日より全国で公開される。

本作は、リアム・ギャラガーがOasis解散後、紆余曲折を経てソロミュージシャンとして再生していく様を追った作品だ。Oasis解散時からこれまでの映像に加え、リアムが当時の心境を赤裸々に語る様子は、音楽ファンなら必見の内容となっている。

ロック史に残る兄弟ゲンカでOasis解散

2009年、Oasisはボーカルのリアム・ギャラガーとギター/ボーカルのノエル・ギャラガーのふたりによる激しい兄弟ゲンカの末解散した。

兄・ノエル(左)と弟・リアム(右)の確執によってOasisは解散した。 © 2019 WARNER MUSIC UK LIMITED

この2人が犬猿の仲であることは音楽ファンにはよく知られており、たびたびケンカの様子やメディアを通じた舌戦が報じられていた。あまりにそうしたエピソードが多かったため、解散に繋がる報道が出た当初も、多くのファンは「どうせまたいつもの兄弟ゲンカだろう」とタカをくくっていたほど。ところがその翌日、ノエルから公式に脱退を告げる声明が発表され、全世界が驚愕することとなった。

この時のケンカはお互いのギターを叩き割るほどの激しいものだったようで、ノエルは即座にボディガードとともにその場を離れたという。当日行われる予定だったライブは中止となり、映画の予告編で「それでバンドは終わりだ」とリアムが語っているように、Oasisは解散。まさにロック史に残る兄弟ゲンカとなった。

失望、そしてTwitterおじさん化するリアム

Oasis時代から数々の問題行動(酒を飲んで暴れる、逮捕など)を起こしていたこともあり、破天荒でタフなイメージを持たれていたリアムだが、本作を見ると解散後はかなりのどん底を経験していたことがわかる。Oasis解散後にノエル以外のメンバーで結成した新バンド・ビーディ・アイも活動開始当初は話題になったものの、Oasisほどの活躍はできないまま2014年に解散。

現在のリアム。どん底時代についても赤裸々に語っている。© 2019 WARNER MUSIC UK LIMITED

私生活では2013年に隠し子が発覚し、2度目の離婚。このときは16億円とも言われる慰謝料が話題となり、パパラッチに追い回される生活を送った。当たり前のようにアルコール漬けの生活に陥り、暇を持て余したからかTwitterにハマり始める。あのリアム・ギャラガーですらリアルでいいことがないとついネットで愚痴ってしまうのだから、SNSの魔力は恐ろしい。2013年、ジャスティン・ビーバーがパパラッチに飛びかかった際には「ワオ!それがジャスティンビーバーのやり方かよ!」とツイートし話題になった。

この頃のリアムはかつてのロックンロール・スターとはほど遠い姿で、Oasisのことをよく知るファンであればあるほど、「あのリアムが・・・」と驚くことになるはず。映画の中では母ペギー、兄ポールのコメントも交えながら当時のリアムを追いかけており、失意の中にあるリアムを家族がどう見ていたのかも語られている。

ちなみに、2020年現在もリアムのツイッターは継続中。ファンとやりとりをすることも多いため、人気を博している。新型コロナが話題になった際には、Oasis時代の名曲の替え歌で手洗いを奨励したこともある。そうしたユーモラスな一面も長年にわたるリアムの人気の源だろう。

ソロデビューを決心 奇跡の復活へ

ステージの真ん中に立つリアムはやっぱりファッキンカッコいい。© 2019 WARNER MUSIC UK LIMITED

ビーディ・アイの解散後、いったんは表舞台から姿を消したリアムだが、2017年に初のソロアルバム「アズ・ユー・ワー」をリリース。これまでにないファン層を獲得し、奇跡の復活を果たしていく。この道のりは事実であるだけに見るものの胸を熱くさせること間違いなし。単にアーティストを追いかけた作品というだけでなく、一人の男の再起のストーリーとしても秀逸な本作。ぜひ劇場でチェックしてみて欲しい。

© 2019 WARNER MUSIC UK LIMITED

『リアム・ギャラガー:アズ・イット・ワズ』
9月25日(金)TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー

監督:ギャビン・フィッツジェラルド、チャーリー・ライトニング
出演:リアム・ギャラガー、ボーンヘッド、ノエル・ギャ
ラガー、ポール・ギャラガー、クリス・マーティンほか 2019年/イギリス/カラー/スコープサイズ/英語/原題:LIAM GALLAGHER: AS IT WAS /89分 
公式サイト:ASITWAS.JP 公式Twitter:@AsItWas_Movie
配給:ポニーキャニオン

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