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健康危機監視組織GPMB、世界の政治指導者を批判 感染拡大で


[ロンドン 14日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)や世界銀行が立ち上げた組織「世界健康危機モニタリング委員会(GPMB)」は、感染症流行に対する警告を聞き入れなかったり、準備を怠ったりしたとして、政治指導者全体の失敗を批判する報告書を公表した。

報告書は「準備に対する財政・政治的な投資が不十分だった。そしてわれわれは皆そのつけを払っている」と指摘。「世界がそうした措置を取る機会がなかったわけではない」とした上で、「過去10年にわたり行動を求める数多くの声があったものの、必要な変化は起きなかった」と付け加えた。

GPMBは元WHO事務局長のグロ・ハーレム・ブルントラント氏が委員長を務めている。同氏はWHOを監視する独立機関のトップも務めている。

中国で新型コロナウイルスが明らかになる数カ月前に公表された2019年版のGPMB報告書は、「致命的な呼吸器病原体によって急速に広がるパンデミック(世界的大流行)」の真の脅威があるとし、こうしたイベントが数百万人を死に至らしめ、世界経済に大損害を与える可能性があると警告した。

「秩序が乱れた世界」と題した今年の報告書は、世界の指導者が「壊滅的なパンデミックの危険性をこれほど明確にあらかじめ警告されていた」ことはこれまでになかったと指摘。それにもかかわらず、世界の指導者は適切な行動を取らなかったとした。

COVID─19(新型コロナウイルス感染症)のパンデミックは「流行に対する予防や準備、対応を重要視して優先することに全体として失敗」したことを浮き彫りにしたと指導者らを批判し、「病原体は混乱して秩序が乱れた状況で繁栄する。COVID─19はそれを証明した」とした。

また、指導力の欠如が現在のパンデミックを悪化させているとし、「COVID─19から教訓を学んだり、必要なリソースや決意をもって行動したりすることを怠れば、確実にやってくる次のパンデミックは、より深刻な打撃を与えるものになるだろう」とした。

ブルントラント氏は、記者会見で「不幸にも恐ろしいことに、われわれは最も恐れていたことが現実になるのを目にしている。COVID─19の影響はわれわれが予想していたよりも深刻だ」と語った。

世界的な医療助成基金である英ウェルカムトラストの代表で、GPMBのメンバーであるジェレミー・ファラー氏は、指導者らに対し、同じ過ちを繰り返さないよう呼び掛け、「団結という言葉だけでは十分ではない。明確なビジョンが必要だ」と訴えた。

*内容を追加しました。

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