記事
  • ロイター

化石燃料消費、新型コロナの影響などで近代史上初の縮小へ=BP


[ロンドン 14日 ロイター] - 英石油大手BP<BP.L>は2020年版「エネルギーアウトルック」を公表し、再生可能エネルギーの導入拡大のほか、新型コロナウイルス流行によるエネルギー需要への影響を背景に、化石燃料消費が近代史上初めて縮小するとの見通しを示した。

BPは世界の経済活動について、移動制限の緩和につれ、向こう数年でようやく新型コロナ流行の影響から部分的に回復する見込みだと指摘。ただ、在宅勤務の拡大といった新型コロナに伴う一部の影響により、エネルギー消費の伸びは減速するとした。

BPは今回、2050年までの見通しを示した。これは今世紀半ばまでに事業に伴う炭素排出を差し引きゼロにするという同社の戦略に合わせた形だ。

2015年のパリ協定における目標(世界の気温上昇を産業革命以前の水準から摂氏2度を「大きく下回る」水準に抑える)に向けた政府政策のレベルに応じて3つのシナリオを盛り込んだ。

中心シナリオでは、新型コロナに伴い、石油消費量が2025年までに日量約300万バレル、50年までに日量200万バレルそれぞれ減ると予想。

2つの積極的なシナリオでは、新型コロナが石油消費の減速ペースを促進するため、昨年が石油消費のピークだったとする見方を示した。3番目のシナリオでは石油需要のピークは2030年前後とした。

より長期的にみると、石炭、石油、天然ガスに対する需要は劇的に減速する見込み。

BPのチーフエコノミスト、スペンサー・デール氏は記者団に対し、エネルギー全体に占めるこれら燃料のシェアはこれまで低下していたものの、絶対的な消費量は縮小していなかったと説明。「(エネルギーの移行は)前例のないイベントになる」とし、「再生可能エネルギーのシェアの伸びは史上どの燃料よりも急速だ」と語った。

同氏によると、人口増などを受けてエネルギー需要がたとえ拡大するとしても、エネルギー源は風力や太陽光といった再生可能エネルギーに劇的にシフトする見通し。

3つのシナリオでは、一次エネルギー総需要に占める化石燃料のシェアは、2018年の85%から50年までに20─65%に低下する見込み。

一方、再生可能エネルギーのシェアは2018年の5%から50年までに最大60%に上昇するとみている。

あわせて読みたい

「石油」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    入店拒否めぐる堀江氏SNSに疑問

    かさこ

  2. 2

    枕営業NGが…少女に欲情し犯罪へ

    阿曽山大噴火

  3. 3

    いつか撮られる…瀬戸大也の評価

    文春オンライン

  4. 4

    山尾氏が比例1位 新立民へ配慮か

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

  5. 5

    なぜベーシックインカム論再燃か

    ヒロ

  6. 6

    菅政権攻勢 石破氏に出番あるか

    早川忠孝

  7. 7

    JRの安全を脅かす強引な人事異動

    田中龍作

  8. 8

    憂いなく孤独死できる未来考えよ

    シロクマ(はてなid;p_shirokuma)

  9. 9

    GoToで満室 観光協会が喜びの声

    山本博司

  10. 10

    視聴率優先でPCR推進するテレビ

    PRESIDENT Online

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。