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金正恩の「重大情報漏えい」でも処刑されない影の実力者の処世術

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人気記事:金正恩氏が反応「過激アンダーウェア」の美女モデル写真

国家が最も重要視するものは何か。国によって異なるだろうが、戦前の日本では「国体護持」であり、国民の生命と財産への重大な損害が明らかな本土決戦すら敢行しようとしていた。一方、2020年の北朝鮮で、最も重要視されるのは首領(最高指導者)とそれを戴く国家体制の維持で、国民の安寧など二の次、三の次だ。

金正恩氏の安全のために国のあらゆる組織が動き、時には国民の命すら奪う。昨年10月に金正恩氏が両江道(リャンガンド)の三池淵(サムジヨン)の再開発工事現場を訪れた際、その移動経路が事前に漏洩するという重大事件が発生した。国家保衛省(秘密警察)は脱北して1年半、中国に住んだ経験を持つ40代男性を逮捕、通常より短い1ヶ月あまりの取り調べの後、室内で非公開処刑にした。

(参考記事:金正恩氏の「デリケート情報」が洩れて10人が処刑の危機

この男性の容疑は「韓国の諜報機関と内通していた」ということになっているが、国家保衛省はその証拠を示さなかった。市民の間では、両江道の道庁所在地、恵山(ヘサン)市の秘密警察のトップ、保衛部長に新年のお祝い金、つまりワイロを渡さなかったことで目をつけられて殺されたとの話が広がっていた。

これだけの重大事件が起きた場合、直接の責任がなくとも多くの幹部が連帯責任を問われるのが一般的だ。場合によっては公開処刑すらあり得る。何しろあるスッポン養殖工場の支配人は、金正恩氏の機嫌を損ねただけで処刑されたぐらいだ。

(参考記事:【動画】金正恩氏、スッポン工場で「処刑前」の現地指導

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