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山中伸弥教授のノーベル賞を心から讃える

以前、週刊yasushiで山中教授のことを書いたことがある(平成24年2月14日第447号「G1サミット 2012」 http://www.power-full.com/syukanyasushi/syukan2012-2.html )

あらためて読んでいただきたいが、といってもう一度読むのは、という方もいらっしゃることだろう。以下そのときに書いた文章の要約を掲げる。

(以下 第447号「G1サミット 2012」の要約)
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先週末、青森県でひらかれたG1サミットで「iPS細胞が再生医療を実現する日」というセッション(メインスピーカーとして山中伸弥教授がweb参加)を聞いて、山中教授の研究がおかれている深刻な状況を知った。

いま山中教授が活用されている文科省や内閣府の各種のプロジェクト資金が2014年度に尽きてしまい、その後の資金のめどがない。約300人いるスタッフの人件費も払えなくなってしまう。

「とにかく資金を集めなければならない」ので、教授に講演を頼まれた場合は寄付をお願いし、協力してもらっているが、それでもぜんぜん足りない。

また、こうした人類初の研究の際に大切なのが知的財産権の問題。20人くらいいる知的財産権チームのがんばりで、日本のほか、米国や欧州でも基本特許が取れたが、これで安心とは言えない。
「iPS細胞の製作技術はヤマナカが開発した」ということは認められたが、「あのアイデアは俺が出した」と主張するアメリカ人がおり、米国で知財の裁判が起きてくると予想される。裁判となればアメリカの弁護士を雇わないといけない。さらに、審判となれば裁判員のようないわば素人が判断するので、その対応も必要。またお金がかかる。

このように困難な状況ではあるが、山中教授は「これまでの日本人の研究の中で世界をリードしたものは、海外の大学や研究機関で行ってきたものばかりだが、このiPS細胞の研究は、日本人が日本国内で研究して開発して世界をリードしている唯一といっていいもの。なんとか成功させたい」と思っておられる。
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(以上 第447号「G1サミット 2012」の要約)

山中教授の受賞を日本中がよろこんでいると思うが、この研究については僕なりに応援していたので、その分余計にうれしかった。

僕の応援の一つ目は、わずかだが資金的に支援をしたことだ。
今年の2月、G1サミットで山中教授のお話を聴き、これは自分としても何か協力しなければ、と感じた。

各種の資金がこのままだと2014年度で尽きてしまう。これは当時書けなかったのだが、先生は「このままだと2014年度はスタッフに『研究で成果を出せ』といいにくくなる。どうせあと1年で終わりだから。そして、次の仕事をどう見つけていくか、ということをどうしてもスタッフたちが気にするようになってしまう。そういう心配をしなくていいように研究環境を整えてやりたいのだが。」と言われていたのだ。

そういうお話をうかがえば少しでも役に立つことができないか、と思うではないか。G1サミット終了後、そこでお目にかかった山中教授の資金面のお世話をしておられる方に僕がメールを差し上げるようになり、その方から「山中教授が京都マラソンに参加して完走をめざすことになりました。このチャレンジに対して寄付を求める、というやり方で資金を集めたいと思います。」という話をうかがった。

知事という仕事(というか政治家)は、選挙区内では寄付をしてはいけない、という公職選挙法上のきまりがある。でも、これは京都大学の教授に対する寄付で、しかも寄付を受け付ける組織は東京都にある。それなら公選法上も大丈夫なので、ささやかながら寄付をした。

京都マラソンで完走する、というチャレンジは成功し、一定の金額が山中教授の研究費に回った。
たったこれだけで自分が今回受賞した研究に関わったような気持ちになれた。

もう一つは、古川元久国家戦略担当大臣(当時)にお願いをしたことだ。
今年の7月26日、日本酒や焼酎を国酒として世界に売っていこうという国酒プロジェクトの推進のことで、古川大臣にお目にかかった。佐賀県の日本酒・焼酎の原産地呼称管理制度(The SAGA)について高いご評価をいただいていて、そのことを聴きたいということでお話があったものだった。話は弾み、きちんとした品質のものを外国に売っていくことの大切さ、また、酒蔵を外国人観光客受け入れの拠点として考えていきましょう、ということで話は一致した。

話を終えて、大臣とお別れの挨拶をするとき、僕は古川大臣に小さな声で国酒プロジェクトとは関係ないことを申し上げた。
「大臣、科学技術関係もご担当ですよね。京都大学の山中伸弥教授のiPS細胞の研究のことですが。」
大臣がはて、なんだろう、という顔をされた。「ええ、たしかに担当していますが、それが?」
「佐賀県が直接関係しているわけではないのですが、是非これへの支援を引き続きお願いします。あと2年ぐらいで資金が尽きてしまうようですし、そもそも資金が足りないようですから。」
大臣はこう答えられた。「わかりました。あの先生の研究は何がなんでもきちんとしたものにしていただく必要がありますからね。政府の中でもそういう意識で取り組んでいると思います。これからもしっかりやっていきますから。」

もちろん、それがあったからノーベル賞が受賞できたというわけではないのだけれど、この山中教授の研究については、いろんな人が期待していて、いろんなところで応援したり、お願いしたり、している、ということは事実で、そのことが直接、間接の力になっているということはあるのではないか、と思う。

今回の受賞で安心して研究に打ち込める環境が整い、できるだけ早く、創薬の分野を始め待っている人の期待に応えられるようになれば、と心から願う。

受賞決定後、山中教授の研究を支援するための寄付サイトに続々と善意の寄付が集まっていると聞く。ポケットマネーで、日本が誇る山中教授の応援ができて、医学の発展に貢献ができる。とても素敵なことではないか。しかも、受賞のよろこびを人よりちょっと余計に味わえて、かなりお得なのだ。

興味をもたれた方は、是非このサイトをのぞいていただきたい。寄付をした一人ひとりのあたたかい応援メッセージも読めて、うるっとくる。
応援すれば幸せな気持ちになること請け合いだ。
http://justgiving.jp/c/7882

ふるかわ 拝

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