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国防議連でミサイル防衛を議論【敵基地攻撃能力編】

本日、自民党本部で国防議員連盟を開催し、ミサイル防衛のテーマの続編として「敵基地攻撃能力」についての勉強会を行った。

会の冒頭、防衛省から、ミサイル防衛の現状についての説明が行われた。主な諸外国の長射程巡航ミサイルや弾道ミサイル、極超音速ミサイルについて整理されたものを基に各解説が行われた。また、我が国のスタンドオフミサイルについてJSMの導入について説明があり、これは、島嶼防衛用に導入したため、敵基地攻撃に使用する場合は工夫が必要であるとのことである。

続いて佐藤が事務局から、これまでの自民党及び政府による敵基地攻撃能力についての議論の経緯について説明。


その後、伊藤俊幸元海将からヒアリングを行った。

まず、先制攻撃と予防戦争の違いについて説明があった。preemptive action capability(先制行動能力)はpreventive war(予防戦争)と異なり、先制行動能力は相手が攻撃に着手した場合は許されているが、予防のために攻撃することは許されない。9.11同時多発テロの際のブッシュドクトリン以降、予防戦争の色合いが強い先制行動の概念が生まれたため、我が国の敵基地攻撃能力が、ブッシュドクトリンの採用ではないかと誤解を受けてきた可能性がある。今回、「ミサイル阻止力」としたことにより、intercept、block、haltなどと訳された。これは、自衛権の範囲内であるため問題ない。

では、「着手の段階で分かるのか?」という課題がある。有事であれば把握できるが、米軍でも平時ではリアルタイムでの把握は不可能である。

また、新型ミサイル対応については、SM-6であれば新型ミサイルを迎撃できる可能性はある。我が国は、まや型イージス艦に導入予定である。

席上、「通常弾頭なのか、核弾頭なのか分けて考えるべきである。中国やロシアの高速滑空弾にも搭載される必要があるため、核弾頭付きのミサイルが飛翔してくることを想定して議論しなければならない。」との意見が出た。

他にも、「事態認定における着手を見極めるのは困難ではないか?」「抑止力は、為政者に対して脅威とならなければ意味がないのではないか」など、様々な意見が飛び交った。

我が国のミサイル防衛について勉強を深める重要な勉強会となった。今後も、国防議連の事務局長として、喫緊の課題に取り組んでいく。次回は、尖閣諸島問題の提言の取りまとめを行う。

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