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「11年間ずっと右肩下がり」まったく期待されていない新党「立憲民主」の残念さ

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新党立ち上げの瞬間としてはあまりにも「低温」だった

野党の離合集散は後を絶たないが、今回ほど「熱のない」野党政局はなかったのではないか。9月10日、枝野幸男氏を代表に選び、新たな立憲民主党として船出した新党のことである。同時進行の自民党総裁選の陰に隠れた印象は薄いのは明らかだ。

今秋に衆院解散・総選挙が行われる可能性が高まりつつある中、この「新味のない新党」はどう活路を見いだすのか。

合流新党の新代表に選出された枝野幸男氏(左)。右は泉健太氏=2020年9月10日、東京都千代田区 写真=時事通信フォト

「こうした選挙の後には、『これでノーサイドだ』とよく言われるが、私はノーサイドと思っていない。いよいよプレーボール。これから戦いが始まる」

10日、都内のホテルで行われた代表選で勝利を決めると、枝野氏は参加メンバーたちの前で声を張り上げた。新型コロナ対策のため会場設営がソーシャルディスタンスをとっていたこともあるが、通常の新党立ち上げの瞬間としては「低温」だった印象はいなめない。

この日は、枝野氏と旧国民民主党の泉健太氏の一騎打ちとなった代表選とともに、枝野氏が提案した「立憲民主党」と、泉氏が提案した「民主党」のどちらかを選ぶ党名選挙も行われた。

「マイナーリーグの代表選」にふさわしいフィナーレに

結果は代表選が枝野氏107票、泉氏42票。党名は立憲民主党が94票、民主党が54票。旧・立憲民主党から新党に参加したのが88人、国民民主党からの参加者が40人だったことを考慮すると、2人の得票も、党名の投票数も、ほぼ妥当な数字。話題性もない。代表選が始まってから、自民党総裁選の陰に隠れ「マイナーリーグの代表選」と揶揄(やゆ)されてきた選挙にふさわしいフィナーレともいえる。

2017年の衆院選を前に「枝野立て」のエールとともに枝野氏を代表に旗揚げした立憲民主党。その後、党勢はじり貧だ。そして今回、国民民主党の多くの議員と合流して新党結成となったのだが党名も代表も同じ。「昔の名前で出ています」新党なのだ。

新党に加わった149人のうち約7割はかつて民主党か民主党から党名が変わった民進党に籍を置いた経験者。旧国民民主党の多数は新党に加わったが、代表だった玉木雄一郎氏ら加わらなかった議員たちも新たに政党を立ち上げる。

今までと何が変わったのか分からない。さらに言えば「変わったことすら知らない」有権者もたくさんいるのではないか。

11年間、野党勢力はほぼ一貫して縮小再生産の道を歩んでいる

この10年あまりの野党再編の歴史を正式に語れる人はほとんどいないだろう。2009年、国民の熱狂の中で衆院選に圧勝、民主党政権が誕生した時がピークだとすれば、それから11年間、野党勢力はほぼ一貫して「右肩下がり」、縮小再生産の道を歩んでいる。

2012年、民主党政権末期の野田政権下で消費税増税を柱とした「社会保障と税の一体改革」を決断した際、深刻な内部対立が生じ、小沢一郎氏らが離党。「国民の生活が第一」という政党をつくった。同年暮れの衆院選で民主党は57議席という大惨敗。その後、小さな合従連衡は後を絶たなかった。

2016年、「結いの党」や、「維新の党」らが合流して民進党をつくったが、翌17年の衆院選前には小池百合子氏が「希望の党」を旗揚げしたことで同年の衆院選は野党分裂選挙となった。この時に立憲民主党が立ち上がり、衆院選後に国民民主党が結党した。

今回の新「立憲民主党」旗揚げは、10年以上の混迷にピリオドを打ったとは言いがたい。むしろ、混迷が続いていることを国民にさらけ出したと言っていい。

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