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カナダ中銀総裁、出口を語るのは「時期尚早」 必要に応じQE調整へ

[オタワ 10日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)のマックレム総裁は10日、金融緩和策の出口について語り始めるのは時期尚早とした上で、景気回復の次の局面を支えるために、中銀は必要に応じて量的緩和(QE)を調整すると表明した。

QEの調整は、中銀が将来的に購入対象の資産や購入額について検証するという意味で、「増えるかもしれないし減るかもしれない」と説明。企業向けの講演後に記者団に語った。

また、コロナ危機からの景気回復はこれまでのところ力強いが、今後の道のりは長く、回復ペースは鈍化し始める見込みだとした。

「出口について語り始めるのは極めて時期尚早だと強調したい。だいぶ先の話で、QEを現行ペースで継続するという昨日の決定にそれが反映されている」とした。

中銀は9日、政策金利を予想通り0.25%で据え置き、大規模な量的緩和策を継続すると表明した。

総裁は「経済再開から景気回復に移行するのに伴い、回復を支援し、インフレ率を目標に回帰させるのに必要な量の金融刺激策を講じるため、QEプログラムを引き続き調整することになる」と指摘。

カナダドル<CAD=>相場についても言及し、他の一部通貨に比べて対米ドルの上昇幅が小さいと指摘。景気に必要な刺激策の量を検証するのにあたり、カナダドルの動きも考慮に入れることになるとした。

この日のカナダドルは0.3%安の1米ドル=1.3180カナダドルで推移。原油安が重しとなった。

総裁は先のオンライン会合の講演で、新型コロナウイルス感染拡大からの一様な回復が実現しなければ、経済成長は緩慢になり、全ての国民の生活水準が低下すると警告した。

接客の必要なサービス関連の職種では女性や若者、低賃金労働者が多く働いている傾向があり、封鎖措置や遅めの営業再開の悪影響を受けていることに触れ、「これらの労働者がやる気を失い、労働市場から去るか時間の経過とともに価値のあるスキルを失えば、この経済参加率の低下がカナダの潜在成長率の低下を招き、全ての人の生活水準に制約を課すようになる」と分析した。

総裁によると、コロナ危機のピーク時にカナダ国内で失業した約300万人のうち、3分の2の人たちは早期に復職できたが、残る3分の1については仕事への復帰は恐らく時間がかかる見通しだという。

米連邦準備理事会(FRB)が先月発表した新戦略については、 「インフレ目標の重要な進化」と指摘。カナダ中銀も慎重に検証する可能性があるとした。

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