記事

総裁選・野党新党代表戦方式を、リアル選挙のスタンダードに。投票率向上のためには候補者の議論の場を。

こんにちは。原田ケンスケ@岡山です。
9月に入り岡山もだいぶ暑さも和らいできました。

 日本で、2つの大きな選挙が話題となっています。それは、自由民主党総裁選挙と、野党の新党代表選挙。そして、大きな選挙なのに、一般市民は投票することができなません。だけど、日々候補者の情報がマスメディアやインターネットで飛び交っています。

 政策はもちろん、人柄・家族関係・生い立ちなど実に多様な報道が行われています。候補者自身の発信も多い。特設HPを作り、動画を作り、あまりSNSを活用してなかった政治家もどんどん更新をしています。

 なによりも、候補者間の討論の機会が多いんです!!共同記者会見・ニュース番組への生出演・党主催の討論会・ネット討論会・若者との対話など実に多様です。

 この状況を見て、感じるのは、「これぐらいの情報量が実際の選挙でもあれば」ということ。

 明るい選挙推進協会の、前回衆議院議員選挙の調査の中に「世代別の棄権理由」というものがあります。

 選択肢の一つとして「 政党の政策や候補者の人物像など、違いがよくわからなかったから」があり、10代から60代のでは約20%主の方が、この選択肢を選んでいます。対して、70代以上は5.8%。
 また、他の選択肢には、 「自分のように政治のことがわからない者は 投票しない方がいいと思ったから 」というものがあり、18歳~20歳代の20%がこの回答を選んでいます。

情報がないから選べないから投票できない。これが日本の選挙の現状なんです。
 国政選挙の際、たしかに各政党の比較・党首討論などはメディアなどでも、それなりの時間を割いて報じられます。候補者自身の情報発信も2013年のインターネット選挙運動解禁からしばらくたち、HP・SNS・動画などはかなり浸透してきました。

 しかし、それでも少ないのが、各選挙区での候補者間での討論の機会です。
選挙前に各地の経済団体や市民有志などの手で、「公開討論会」なるものが企画され、私も長年関わらせていただいてきました。しかし、選挙区によっては主催者側の不在や、立候補予定者の不参加などで開催されない地域も多いです。

 私が、昨年の参議院選挙に立候補した際にも、現職の方の不参加により、討論会は一度も実施されませんでした。
 また、公開討論会を主催しても見る人の数がかなり限られている現状があります。会場にわざわざ足を運ぶ人や動画を見返す人は、関係者か選挙への強い関心を持っている人に限られているといえます。

 最低限、各選挙区での候補者間での公開討論会を絶対に行うこと。そして、マスメディアも協力し、働いている現役世代でも見やすい夜の時間に放送をすることもセットで行ってはどうでしょうか? 

 また、討論会を行う場に工夫の余地がある。高校や大学の授業の中、駅前など屋外で多くの通行人がいる場所など、多くの人に見てもらうための試行錯誤を続けるしかないです。

 候補者や陣営の発信ももちろん大事です。でも、やっぱりかなり作られた内容の発信になります。用意された内容・写真・映像の鎧を着た発信ではやはり候補者の実際の姿が隠れてしまうことも否めません。

 アメリカ大統領選挙のテレビ討論会とまでの丁々発止のやり取りにはならないかもしれません。それでも、候補者同士が互いの鎧を削り合い、そして同時に自身の本当の姿を見せる討論の機会を増やすことは必要なことです。

 筆者はインターネット投票解禁に、賛成です。時間をかけずに投票できること。場所・時間にとらわれず投票できること。様々な利便性があります。インターネットが生活の中に当たり前にある今の時代で、ネット投票解禁の議論すらしっかりされているとは言えない状況は非常に悔しいです。

 ただ、一方ではネット投票を解禁すればオールOKというものではありません。いくら簡単に投票できるようになっても、「投票しよう」という意思が0であれば投票しない。本稿で述べたように、「情報がなく投票しない」人が多くいる現状を見据え、政治行政・メディア・候補者側でタッグを組んで解決策を講じて行く必要があると感じています。そして、そのためのヒントが今行われている自民党総裁選・野党新党代表選にあるのではないでしょうか。

合流新党は選挙が終わり、代表枝野幸男氏。党名立憲民主党となりました。

あわせて読みたい

「野党再編」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    アドバイザリーボード・分科会と感染研は信頼に足るのか?

    青山まさゆき

    05月18日 08:20

  2. 2

    「オリンピックは中止すべき」の調査結果は正しくない〜統計はウソをつく

    新井克弥

    05月17日 14:16

  3. 3

    コロナ対策の都道府県別の評価【大阪府 最下位】

    山内康一

    05月17日 15:57

  4. 4

    早くもウーブン・シティ開発に着手 にわかに信じがたい豊田章男氏の経営スピード

    片山 修

    05月18日 08:11

  5. 5

    ジェンダー問題の被害者?“おじさん上司”にも存在する生き辛さ

    ABEMA TIMES

    05月17日 09:23

  6. 6

    本仮屋ユイカ 有村騒動で涙…1ヵ月半で破綻した信頼関係

    女性自身

    05月16日 22:58

  7. 7

    負傷者数半減は嘘?交通事故を物損事故として扱う警察の怠慢

    紙屋高雪

    05月18日 08:42

  8. 8

    『週刊さんまとマツコ』はなぜそっちへ行った?残念な理由

    メディアゴン

    05月18日 08:21

  9. 9

    企業でいえば万年課長 大臣の一言でいつでも飛ばされる官僚はつまらない商売か

    ヒロ

    05月17日 10:54

  10. 10

    東京オリンピック 強行しても拭えない「穢れ」の印象

    柴那典

    05月17日 08:16

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。